このページは中学校1年理科『生物』/takaの授業記録2002です

観察1 花のつくり(ツツジ)
              
                   2002年4月23日(火)
                   第2理科室

ねらい
1 花のつくりは中心から調べることを理解する
2 ツツジの花を分解し、雌しべ、雄しべ、花弁、がくをまとめる


授業の流れ
1 ツツジの花を持参する
2 本時の学習プリントをとる
3 花のつくりの調べ方を知る

(上:Aさんの学習プリントから)

◎ 生徒との会話
「花を見てごらん。中心にある長いものが分かりますか?」
「うん、あるよ。」
「その名前は知っていますか?」
「めしべ!!」

「じゃあ、その周りにあるものは?」
「おしべ!!」
「何本あるか数えてごらん。」
「10本。」「9本。」
「えっ、9本はおかしいよ。だって、君達の手の指は20本で決まっているでしょ。植物だって決まっているんだよ。」

「その次にあるものは?」
「花びら!!」
「うん、そうだね。中学では、花びらではなく花弁と言いましょう。」

「その次の緑色のは?」
「葉っぱ!!」
「違うよ。えっ、しらないの?」
「がく。(実際、がくを知っている生徒は数人だった)

「では、今調べたことに注意して花を分解しましょう。そしてセロテープで貼って下さい。教科書、理科便覧を参考にすること。分からない人は先生に聞きなさい。」

4 ツツジの花を分解する

(上:並べる順番に注意させる)

5 セロテープで貼る
6 発見したことをまとめる
7 実習を一時中断する
8 先生から、雌しべと雄しべについて詳しい説明を受ける
「よおし、じゃあ聞くぞ。雌しべの下にある膨らんだ部分をはった人は手を挙げて!」
「えっ、ないよ。」
「ない人は探して貼りなさい。ところで、名前を知っている人?」
「子房!!」
「よく知っていますね。やがて種子になる一番大切な部分です。」

「この長い部分は?」
「花柱!!」

「じゃあ、一番上の部分は?」
「柱頭!!」
「本当によく知っていますね。ここで花粉を受け取るのですね。」

「次に雄しべだけど10本貼ったね。」
「うん。」
「花粉について調べたり、まとめた人?」
「白いネバネバみたい。」
「そうですね、もう1度よく見てごらん。ないツツジは子どもです。大人には花粉があります。」

(上:白いものがつつじの花粉)
 また、雌しべの先端部(柱頭)は5つに分かれている

  ◎ Bさんの学習プリント

  ・ 子房の周りの『毛』を観察している
  ・ 蜜について記述している
  ・ 花弁の一部にある模様に気付いている

  ◎ C君の学習プリント

  ・ 漢字『雄』が間違っている
  ・ 雄しべ長さの違いに気付いている
  ・ 花弁のはたらきについてまとめてある

◎ Dさんの学習プリント

◎ Eさんの学習プリント


評価基準
1 自然事象への関心・意欲・態度
 B つつじの花を持ってくることができる
2 科学的な思考
 A 発見したことを記述できる

3 実験・観察の技能・表現
 A 花粉、柱頭、子房内部、花弁の模様などについてまとめることができる
 B 雌しべ、雄しべ、花弁、がくの順に添付することができる

4 自然事象についての知識・理解


授業を終えて
 花粉が出ているのは驚きである。簡単に観察することができる。

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