このページは中学校1年理科『生物』/takaの授業記録2002です

  実験1 ヨウ素反応(でんぷんの合成)
              
                   2002 5 28(火)曇り

  小学校で学習したヨウ素液をつかって、
  植物の葉で『でんぷん』が合成されることを調べる。

  
  (上左: シロツメクサの葉をろ紙に挟んで叩いたもの)
  (上右: それを脱色してヨウ素液につけたもの)


 <授業の流れ>
 1 ヨウ素液の性質についてまとめる
  黄色→(デンプンを加える)→ 青紫色
  

  
・ 小学校で学習していた生徒は、約30%
  ・ ヨウ素液の原液は黒、または、茶色に見える
  ・ これを水で薄めていくと赤→ オレンジ→ 黄色にかわる

   (化学実験では最小の量でおこなう必要があることを知らせる)

  ・ 次に、デンプン水溶液を加えてやると紫色になる
  ・ たくさん加えると黒に見える
   (ここでも最小量の必要性を指導する)

 
 2 光合成についてまとめる
  植物は光エネルギーを使って、
      葉の裏側の葉緑体でデンプンを合成する(光合成)

  
 3 本時の実験について知る
  ・ 教科書の自由研究を読ませる
  <手 順>
  1 校庭から太陽をよく浴びた葉を採取する
   ・ どのような種類でもよい
   ・ ただし、沈丁花はつぶれすぎるのでダメ
   ・ ヘビイチゴが比較的よい結果を出した
   ・ (当日は曇りだった)

  2 『ろ紙』を2つ折りにする
  3 その間に『葉』をはさむ
   ・ 裏表をメモさせておくよい
   ・ 裏ををA、表をBとする
   ・ そしてB(表)を調べたほうが良い?ような気がする

  4 木槌でたたく
   ・ 下は適度の柔らかい方がよい
   ・ 木槌がないので
試験管の底でこすったけれど失敗
   ・ 見た目はいいかんじだけど、、、
   ・ 原因は『葉緑体の外殻?』がつぶれず、中のデンプンが出てこない
    ことか???
  

  (上:試験管の底でたたいてから、さらに擦る生徒)

  
  (上:転写されたもの)
    ・ 横向きにのものは、擦った残りの葉 

  5 家庭用脱色液で脱色する
   ・ 一方だけ(A)でよい

  
   ・ 手が荒れそうなので約50倍に薄めた  
   ・ 指導書には5倍と書いてあったけれど問題ない
   ・ ピンセットを使用させる
   ・ 数分間
   ・ 『ろ紙』が破れやすくなっているので注意
   ・ 脱色液→ 水→ 脱色液→ 水 とくり返すと効果的

  6 温水で脱色液を洗い流す
   ・ 流水でもよい
   ・ 教科書には70-80度Cと書いてある
  

 (上:温度が下がりそうだけど、高温だとデンプンが溶け出しそうだし、、、)


  7 ヨウ素液染色する
   ・ 濃いめにしてたっぷりかける
   ・ それを水で洗い流すと、紫色に部分が残る

   ・ 時間がない生徒には、
    『ろ紙』を乾燥させ、次回持ってくるように指示した
   ・ 机にはっておけば自然に乾燥する

 4 本時のまとめをする
  ・ 自由に発見したことをまとめさせる


 <評価基準>
 1 自然事象への関心・意欲・態度
 2 科学的な思考
  A 数種類の観察・実験を通して、その条件の違いから光合成のはたらきを考
   察することができる

 3 実験・観察の技能・表現
  B ヨウ素反応によりデンプンを確かめることができる

 4 自然事象についての知識・理解
  B でんぷんが植物の葉で合成される(光合成)ことをまとめることができる


授業を終えて
 試験管の底でこすったのは大失敗だった。見た目には、くっきり緑色が転写されているけれど、デンプン反応がない。詳細な原因は不明だが、木槌を使う必要があることが分かった。来年は気をつけよっと、、、

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