このページは中学校1年理科『化学』/takaの授業記録2002です

 実験9 エタノールの沸点 
              
                   2002
                   第2理科室

  単純な実験なのでやったことがなかったが、状態変化の復習もかねて行うこ
 とにした。エタノールは直接過熱すると危ないので、湯せんする。沸点は78
 度Cである。


  (上:昨日の実験装置と比較するとシンプルである)


 <授業の流れ>
 1 状態変化について復習する
  ・ 固体 ←→ 液体 ←→ 気体
  ・ 融点と凝固点
  ・ 沸点

 2 物質の粒の状態から『状態変化』を考える
  ・ 理科便覧の図を参考にさせる
  ・ 初めに、結晶構造を持つ『固体』を説明する
  ・ 正八面体を図示し、粒の数は8個とする
  ・ 液体の粒は、互いに引っ付きながら動いているように図示する
  ・ 気体の粒は、それぞれ単独で動いているように図示する

  
  (上: A君の学習プリント)

 3 エタノールの沸点を測定する実験装置を確認する
  ・ エタノールの引火について十分に注意させる
  ・ エタノールの量は5mlとする
  ・ 教師が、ピペットを使って試験管に配布する
  ・ 実験装置を学習プリントに図示させる


 4 実験する
 5 実験結果をグラフに表わす

  (上:B君の学習プリント)
  ・ エタノールと水の沸点が示されている
  ・ 30秒毎に計測している

  
  (上: C君の発見)
  ・ エタノールがすべて無くなってから、再び温度が上昇している

  ◎ D君の学習プリント

 ・ 沸騰石を入れずに加熱したら、予定していた沸点を超えてまった
 ・ 「試験管は新品だから、不純物はないはずなのに、、、」と思っていたいが
 ・ 沸騰するきっかけを作ってやる(ごみを入れる)必要があったことに気づき
 ・ 慌てて、ピンセットで1粒ずつ沸騰石を入れて回った
 ・ 沸点(沸騰温度)が途端に下がってびっくりしたのは私である

 <評価基準>
 1 自然事象への関心・意欲・態度
 2 科学的な思考
  A 独自の観点から状態変化を考察することができる

 3 実験・観察の技能・表現
  B エタノールの沸点を実験から求めることができる

 4 自然事象についての知識・理解
  B 物質の『粒』の状態から、状態変化を説明することができる


  授業を終えて
  沸騰石を入れたら、途端に沸騰をはじめたことには驚いた。

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