このページは中学校1年理科『化学』/takaの授業記録2002です |
実験8 パルミチン酸の融点・凝固点
2002 7 11(木)
第2理科室
物質には、それぞれ固有の融点ゆうてん(凝固点ぎょうこてん)がある。
例えば、氷が溶ける温度は0度C、砂糖が溶けるのは182度C、鉄は1535
度Cである。実験で確かめる場合、水の0度Cはあまりに当たり前すぎて面白くな
いので、63度Cという都合の良い融点をもつパルミチン酸を使って融点(凝固
点)を測定する。
(1999年度の実践も参考にして下さい→ 実験7融点・凝固点)
(実験装置の写真がわかりやすいです)
(上:30秒毎に記録をとる生徒)
<授業の流れ>
1 状態変化について復習する
固体 ←→ 液体 ←→ 気体
2 融点と凝固点についてプリントにまとめる
(上:A君の学習プリント)
・ 物質には、それぞれ固有の融点(凝固点)があることを知らせる
3 パルミチン酸を使って融点と凝固点を測定することを知る
4 実験装置を図示する
5 グラフ書き方を知る
6 実験する
<実験テクニック>
・ パルミチン酸の量は、温度計の玉が十分過ぎるぐらいかくれる量を入れる
(溶けると体積がへる)
(融解や凝固の途中の様子を観察しやすい)
・ 水はビーカーの1/4程度でよい
・ パルミチン酸は水没ささず、水蒸気で暖めると安定する
・ 火力は強すぎると融点が分からないし、弱すぎると時間がかかりすぎる
・ 実際に過熱して、グラフを書きはじめればわかるので調節する
・ (1999年度の実践は1分であったが、)30秒毎の計測がよい
・ 火を止める温度は、75度がよい
・ 火を止めてからは、空気中で冷やす
・ パルミチン酸の状態を観察させる
(表面から固体になってくる)
7 本時のまとめをする
(上:A君の学習プリント)
・ 実験は成功しているが、グラフにおける融点の意味が分かっていない
・ 凝固点については、いちおう書けている
→ 後日、問題プリントで確認しなければならない
・ 状態変化については理解できている
(上:B君の学習プリント)
・ 液体が気体になる凝固点を、正確に求めることができた。
<評価基準>
1 自然事象への関心・意欲・態度
2 科学的な思考
A パルミチン酸の状態変化について独自の観点から思考することができる
3 実験・観察の技能・表現
B パルミチン酸を過熱した(冷やした)時の温度変化を正しく記録するこ
とができる
4 自然事象についての知識・理解
B 物質の融点と凝固点を、それを過熱した(冷やした)時の温度変化から
説明できる
授業を終えて
45分授業という条件にもかかわらず、ほぼ実験を終了することができた。
まとめがちょっと足らないと思うので、次時に確認したい。
(1999年度の実践も参考にして下さい→ 実験7融点・凝固点)
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実験9エタノールの沸点