このページは中学校1年理科『化学』/takaの授業記録2002です

 実験11 酸・アルカリ
              
                   2002 9 9(月)
                   第2理科室

  酸・アルカリについては小学校で学習済みだと思うが、中学校の教科書でも
  教えることになっている。今日は簡単な復習とBTBについて学習する。
  
  (上:左から塩酸、BTB、水酸化ナトリウム)
    BTBの色は次のように変化する。
    黄(酸性)←→緑(中性)←→青(アルカリ性)


 <授業の流れ>
 1 酸とアルカリの例をあげる
アルカリ
レモン
みかん
塩酸
胃液(塩酸)
塩化水素(塩酸)
硫酸
炭酸水
梅干し(食べるとアルカリ)
酢(酢酸)
酸性雨(硫酸)
せっけん
アンモニア
洗剤
パイプ洗浄剤
きんかん(アンモニア)
水酸化ナトリウム
水酸化マグネシウム
水酸化カルシウム(石灰水)
石灰水

 
 2 酸とアルカリの性質をまとめる
アルカリ
酸っぱい
リトマスを赤
BTBを黄
電流を流す
金属を入れると水素を発生する
ぬるぬるする
リトマスを青
BTBを青
フェノールフタレインを赤
電流を流す

 
 3 硫酸が危険な薬品であることを知る
   演示実験のみ

   <方法>
   1 ぞうきんを洗って、固く絞る(水分を含ませる)
   2 ぞうきんを人間の皮膚であると仮定させる
   3 4つ折りにして500mlのビーカの上にのせる
   4 その上に、ピペットで硫酸を10滴たらす
   5 反応後のぞうきんを生徒に見せる
  
              


   <注意点>
   ・ 生徒は近付けないこと
   ・ ピペットから硫酸をたらさないこと
   ・ 10滴で上のような結果が得られます
   ・ 理科室の薬品などを勝手に触れらないよう、あわせて注意を喚起する

 4 塩酸の味を確かめる

   <方法>
   1 50mlのビーカーをよく洗う
   2 それに50mlの水道水を入れる
   3 先生に、3滴塩酸を入れてもらう
   4 かき混ぜる
   5 味を確かめる
   <注意点>
   ・ 家庭に帰ってから「先生に塩酸を飲まされて気分が悪くなった」などと
    言わせないように注意する。新聞に載ってしまうかも知れません。具体的
    には「胃液の主成分は塩酸であること」「適量なら安全であること」を十
    分に理解させた上で、教師が味の調べ方を演示することが大切です。
   ・ ビーカーを綺麗に洗わせること
   ・ 
2滴の塩酸では味が分からないが、6滴入れると非常に危ない
  

 5 BTBで、いろいろな水溶液を調べる

  <生徒が持参した試料>
  
  (上:梅干しをつぶしてからBTB液を入れる→ 黄色)

  
  (上:蜜柑は分かりにくいが黄色になった)

 ◎ A君の学習プリント

 ◎ B君の学習プリント


 <評価基準>
 1 自然事象への関心・意欲・態度
  A 自宅から試料を持参することができる

 2 科学的な思考
  A 2つの試料を混合した結果から、それらの濃度の違いを推測すること
    ができる

 3 実験・観察の技能・表現
  B BTBを使って酸・アルカリを調べることができる

 4 自然事象についての知識・理解
  B 酸とアルカリの性質を正しくまとめることができる


  授業を終えて
  小学校の延長なのでノリが悪い。

  塩酸の味みについては全員にやらせたい。
  硫酸の演示はしーんとする。
  

← 前 時
実験10みりん、ワインの蒸留

次 時 →
実験12塩酸と水酸化ナトリウムの中和

↑ TOP



[→home(C) 2002 Fukuchi Takahiro