このページは中学校1年理科『地学』/takaの授業記録2002です

観察1 地層の中の化石
              
                   2002 10 16(水)
                   第1理科室

 新しい分野になったので新しい実験室で行うことにした。生徒は冬服に衣替えしたものの汗ばむ陽気であるが、この秋風吹き抜ける教室は気持ちよい。


(上:教師用実験台に並べられた化石)
 散らかっていてすみません


授業の流れ
1 2学期後半の授業予定を知る

・ 第2分野の教科書を使う
・ 地学『大地の変化』を学習する
・ 毎日、色鉛筆を持ってくる
・ 第1理科室で行う
・ 教科書の扉、導入部分を読む
  
(上:先生の話をまとめたA君の学習プリント)
  

2 化石についてまとめる

 ポイント化石は大きく2種類に分けることができる
1) 動物や植物のからだの一部
2) 動物や植物が生活していた痕跡
 例: 足跡、巣穴、メガネ、消しゴム、家

生徒との会話
「メガネが地層に埋もれて何百年もたって発見されたら化石と言えますか?」
「ちがう、ちがう。」
「良く考えてください。メガネは人類が生活していたことを示す化石です。」
「次に、落とし物の消しゴムが埋もれてしまったものは化石と言えますか?」
「消しゴムは熱で溶けてしまうから化石ではないと思います。」
「これを見て下さい。植物の『葉』の化石です。条件さえ整えば、何でも化石になるから、消しゴムも人類の化石であると言えます。」「最後に確認しておきます。土砂崩れで家が埋もれてしまったらそれは化石ですか?」
「化石、化石。」
「はい、そうですね。」


(上:B君の学習プリント)

3 化石のでき方をまとめる     理科便覧を参考にさせる

  (上:B君の学習プリント)

4 化石の種類をまとめる       理科便覧を参考にさせる

化 石

しそうかせき
示相化石
・ 当時の環境を表わす化石
・ 現在生きている生物の環境から、当時を推測する
 (温かい・寒い、乾燥・湿潤、深い海・浅い海)

しじゅんかせき
示準化石
・ 当時の時代を表わす化石
・ 広い範囲にわたって繁栄したが、短期間で絶滅した生物
 (短期間で絶滅した方が時代を特定しやすい)


  (上:B君の学習プリント)

5 教科書や理科便覧をみて興味をもった化石をスケッチする
・ 時間がなくなって次回に持ち越しになったクラスもある

◎ Cさんの学習プリント


評価基準
1 自然事象への関心・意欲・態度
 A 興味・関心を持った内容を自主的にまとめることができる
 B 化石について丁寧にまとめることができる

2 科学的な思考
 B 化石が地層にできる過程をイメージすることができる

3 実験・観察の技能・表現
 B 気に入った化石を見てスケッチすることができる

4 自然事象についての知識・理解
 B 化石のでき方を正しく説明することができる
 B 化石の分類方法を正しく理解し説明することができる


授業を終えて
 恐竜の『足跡の化石』の写真を見ながら、自分の足のサイズを確認させるのは面白い。そのサイズは22〜28CMだった。自分の手形をとるのも面白いかなと思う。

と、次のクラスでやってみた。

(上:黒板右下にあるの足型は、生徒が直接つけたもの)

  ◎ G君の学習プリント

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