このページは中学校1年理科『地学』/takaの授業記録2002です |
観察2 地質時代と示準化石
2002 10 18(金)
第1理科室今日は示準化石にスポットを当て、46億年前に地球ができてから現在までの歴史をまとめます。
示準化石
・ 当時の時代を表わす化石
・ 示準化石としての条件
(1) 広い範囲にわたって繁栄
(2) 化石として残る部分がある
(3) 短期間で絶滅(短期間で絶滅した方が時代を特定しやすい)
・ 放射性同位体よりも詳細に時代を区分できる場合がある参考資料:地質年代
(上:生徒の学習プリントから)
授業の流れ
Y先生にたくさんの助言を頂きながら授業を進めた1 地質時代をまとめる
・ 大きく4つの時代にまとめる
・ 化石で分類できるのは古生代、中生代、新生代の3つ
(上:Aさんの学習プリントから)
(上:Bさんの学習プリントから)2 示準化石の条件を確認する
1) 広く分布する
2) ある短い期間栄えて絶滅した生物
3 示準化石をスケッチする
・ 3つの地質時代(古生代、中生代、新生代)に分類させる
・ 化石を持参した生徒をチェックする
・ その化石を確認し、全体に紹介する
・ 教科書や理科便覧の写真も参考にさせる
・ 理科室にある実物を巡回させる
(上:東海地方の化石標本。↑クリックすると拡大します)
四射サンゴ
古生代層孔虫
古生代紡錘虫
古生代シダ
中生代古代シジミ
中生代メタセコイア
新生代カイ類
新生代亜 炭
新生代カイ類
新生代珪化木
新生代
◎ アンモナイトと瑞浪で採取した貝の化石(下)
・ 左端のアンモナイトを磨くと、右端のようになる
・ その産地はネパール、北海道なので世界中に分布していたことが実感できる
・ 中央の化石は、泥の中にできたことが良く分かる
◎ 三葉虫
・ Y先生がアラスカで購入したもの
・ 古生代の示準化石
◎ ウミユリ
・ ヒトデ(動物)の仲間で、植物ではない
・ 先端部が『ユリの花』のように見える
・ 現在も生きている種類がある
◎ フズリナ
・ 古生代の示準化石
・ 海底付近に生活していた動物
・ ラグビーボールのような形
・ 大きいものでも2センチメートル
評価基準
1 自然事象への関心・意欲・態度
A 自宅から化石を持参することができる
A 示準化石のスケッチを5つ以上することができる
B スケッチを3つ以上することができる
2 科学的な思考
A 実際化石から、それができるまでの歴史を推測できる
B 化石から地質時代を推定できることを理解できる
3 実験・観察の技能・表現
B 正しいスケッチをすることができる
4 自然事象についての知識・理解
B 示準化石の条件と地質時代について正しく説明することができる
授業を終えて
化石を持っている人は持参するように指示したが、クラスで数人しか持っていなかった。本当にないのだから仕方ない。
(上:J君は2つ持ってきた)
・ 自分が山でとってきた貝の化石
・ 名古屋市科学館で購入したアンモナイトの化石(500円)参考資料:地質年代
観察1地層の中の化石 |
観察3地層のでき方 |