このページは中学校1年理科『地学』/takaの授業記録2002です

観察3 地層のでき方
              
                   2002 10 22(火)
                   第1理科室

 地層の観察でもしようと思っていたのに、授業を終えてみると教科書の図をスケッチしただけだった。
(上:Aさんの学習プリントから『海底への堆積』)


授業の流れ
1 土砂を粒の大きさによって分類する

 1) 礫 2mm以上
 2) 砂 2〜0.06mm
 3) 泥 0.06mm以下
<話し方の例>
 「定規を出しなさい。何本かある人は全部出して友達に貸してあげなさい。」
 「初めに砂を書きます。」
 「定規を使って直径2mmの粒を10個書きなさい。」
 「横に並べた人は、2cmになるはずです。」
 「大きいなと感じる人は正確に書いている人です。」
 「次に、直径1mmの粒を10個、きちんと計って書きなさい。」
 「この後、直径0.5mm0.06mmを書くのでスペースを空けておきなさい。」
 「直径0.5mmの粒を10個書きなさい。」
 「大きさの分からない人はシャープの芯の太さはいくつだった?」
 「0.5mmでしょ。」
 「それを取り出して並べれば、正確に書けたか分かります。」
 「芯をとがらせて書けば、0.5mmの粒もかけるはずです。」
 「最後に直径0.06mmの粒を書きます。」
 「拡大図を紹介すると、先ほどの0.5mmの中に10個並べれば0.05mmになるでしょ。」
 「これは、ほとんど0.06mmであると考えられます。」
 「これで分かったように、0.06mm以下はシャープの芯で書くことはできません。し
  たがって、泥は鉛筆の粒子と考えて良いでしょう。紙を黒く塗って、指で擦ってお
  きなさい。」
 「礫は2mm以上なら何メートルでも構いません。」

  (上:Bさんの学習プリント)

2 海底への堆積をスケッチする
・ 礫、砂、泥が堆積する位置の違いに着目させる
・ 平面図、および、断面図を書かせる
・ ここで『侵食』も扱う

  (上:Cさんの学習プリント)

3 地層のでき方をまとめる
・ 教科書は『層』と『層』の関係があいまいなので、はっきりさせる

(上:Dさんの学習プリント)


評価基準
1 自然事象への関心・意欲・態度
 B 学習プリントをまじめにまとめることができる

2 科学的な思考
 B 海底に堆積する場所が、粒の大きさによって変わることを指摘できる

3 実験・観察の技能・表現
 B 砂の粒の大きさを正しく表現することができる
 B 海底への堆積のしかたを正しく書き表すことができる

4 自然事象についての知識・理解
 B 礫、砂、泥の違いを正しく説明することができる 
 B 地層のでき方を正しく説明することができる


授業を終えて
 0.05mmのサイズを書くことはできたけれど、本当に理解しているのだろうか。

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