このページは中学校1年理科『地学』/takaの授業記録2002です

観察5 名古屋市南区三吉町5-43の地層
              
                   2002 10 25(金)
                   第1理科室

 本校改修工事のボーリング資料(平成8年、9年)を使って名南中学校地下の地質を調べた。

  (上:ボーリング資料と生徒の学習プリント)


授業の流れ
1 天白川と名南中学校の高さを比較する

・ ここは干拓地であること
・ 堤防が決壊したら、海になること
・ 名南中学校は天白川より155cm低いこと

  (上:Aさんの学習プリント)
  ・ 自分の身長を正確に書かせる
  ・ 100cm= 1cm とする
  ・ 海(天白川)の高さ正確に書かせる
  ・ これから学習するボーリング調査資料によると海面より155cm低い
  ・ 名南中学校は70cmの盛土をして建てられているので、マイナス85cmとして記入

2 名南中学校の地質調査
・ 『盛土』の下は、泥と砂の繰り返しである
・ 岩盤となる「礫」は地下21メートルまでない
・ シルトは『泥』と考えてよい

3 最近の歴史
・ 地下5.1メートル、3.7メートル、2.5メートルについて考える
・ それぞれ(沈降)(隆起)(沈降)となる
・ 現在、沈降中である
・ そのスピードはおそらく数cm/年である

  (上:Aさんの学習プリント)

4 試料を3つ選んで添付する
・ 興味をもったものでよい
・ 少ない量できれいに添付させる
・ 中身を取り出すことは禁止

  (上:ボーリング資料)


(上:資料をセロテープでとる)
  ・ 深度20.15〜 20.45メートル
  ・ 土質: シルト
  ・ N値: 8回(密度や硬さをあらわす)


(上:プリントに添付する)


(上:資料について発見したことをまとめる)

5 本時のまとめ
・ 土地の歴史は隆起と沈降のくり返しである
・ 土地の歴史(地層)は、海でつくられる
・ 隆起して陸になると、歴史(地層)は失われる

  (上:C君の学習プリント)

Y先生からのお話
・ 伊勢湾台風の時は多くの犠牲者を出したこと
・ 特に白水小学校では多くの人が亡くなったこと
・ 貯木場の丸太が流れてきて被害を大きくしたこと

◎ 生徒の学習プリント


評価基準
1 自然事象への関心・意欲・態度
 B 自分の住んでいる土地の歴史に興味・関心を持つことができる

2 科学的な思考
 B ボーリング資料から土地の歴史を推測することができる

3 実験・観察の技能・表現
 B ボーリング資料を正確に読み取ることができる

4自然事象についての知識・理解
  B 名南中学校が海面下であることを理解できる


授業を終えて
 Y先生のお話で授業が大きく膨らんだ。また、白水小学校の生徒は『伊勢湾台風』について詳細な授業を受けていたようで熱心に話を聞いていた。

 また、時間があったら天白川の堤防に立ち、名南中学校の高さを確認してみたいと思った。

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