このページは中学校1年理科『地学』/takaの授業記録2002です |
観察14 鉱物と火成岩の関係
2002 11 26(火)
第2理科室
前時できなかった火成岩6種類と鉱物の関係を学習する。
(上:A君の学習プリント、クリックすると拡大します)
授業の流れ
1 鉱物6種類の分類
・ 鉱物は、無色鉱物(2種類)と有色鉱物(4種類)に分類できる
・ 無色鉱物の「石英」は無色透明、「長石」は白
・ 有色鉱物4種類は教科書・理科便覧を参考にして色をぬる
(上:Bさんの学習プリント)
・ 長石、角閃石、かんらん石を黒板に記入した後、残りを穴埋め問題とした2 マグマの種類と鉱物の関係
本当は丁寧に説明する必要があるけれど、混乱を避けるためあえて説明しなかった
(上:Cさんは、火山の形を鉱物の種類と結び付けてメモした)3 火成岩6種類の分類
・ 流紋岩、閃緑岩、玄武岩、斑れい岩の4つを追加する
火成岩
火山をつくっている岩石火山岩
斑状組織流紋岩 安山岩 玄武岩 深成岩
等粒状組織花崗岩 閃緑岩 斑れい岩
(上:Bさんの学習プリント)
4 火成岩の標本観察
・ 10種類の火成岩標本から、6つの岩石を選別させる
・ プリント同じ順序に並べる
・ 発見したことを自由に記述させる
(上:上段左から硫紋岩→ 安山岩→ 玄武岩、下段左から花崗岩→ 閃緑岩→ 斑れい岩)
<発見したこと>
・ 上段の粒は小さいけれど、下段の粒は大きい
・ 左は白っぽいけれど、右にいくと黒っぽくなる
5 鉱物と火成岩の関係
1) 斑れい岩をスケッチする
<スケッチの手順とポイント>
・ 斑れい岩をジッと見る
・ 3種類の粒(鉱物)があることに気がつく
・ それらの色が白、緑、黄であることを確認する
(ちょっと黄色は嘘かも知れないけれど、、、)
・ プリントに、大きな粒(鉱物)を3つ書く
・ その鉱物の種類を、上の図から考える
・ それらが長石、輝石、かんらん石であることを知る
2) 玄武岩をスケッチする
<スケッチの手順とポイント>
・ 玄武岩をジッと見る
・ 粒(鉱物)があまりないことを確認してから、プリントに白、緑、黄を混ぜた色をぬり、それが結晶していない「石基」と呼ばれる部分であることを確認する
・ 玄武岩をジッと見て小さな結晶(斑晶)が長石、輝石、かんらん石であることを確認する同様にして、閃緑岩や安山岩などもスケッチさせると面白いが、作業の遅い生徒もいるので、授業は花崗岩を確認して終了とする。早くできた生徒には、個別に指導してスケッチさせる。
3) 花崗岩をスケッチする
<スケッチの手順とポイント>
・ 花崗岩をジッと見る
・ 3種類の粒(鉱物)があることに気がつく
・ それらの色が透明、白、黒であることを確認する
・ プリントに、大きな粒(鉱物)を3つ書く
・ その鉱物の種類を、上の図から考える
・ それらが石英、長石、雲母であることを知る
5 偏光顕微鏡による観察
前回と同じかも知れないけれど、見方が深まっている
◎ A君の学習プリント
◎ D君の学習プリント
評価基準
1 自然事象への関心・意欲・態度
B 丁寧に観察スケッチすることができる
2 科学的な思考
A 任意の火成岩を見て、それが何であるか推測することができる
3 実験・観察の技能・表現
B 組織の違いに注意しながら火成岩を観察スケッチすることができる
4 自然事象についての知識・理解
A 火成岩6種類の違いを、鉱物の種類とその結晶の大きさから説明することができる
B 火成岩の色の違いが、鉱物と関係していることを指摘できる
授業を終えて
これらの関係は3年生で学習しても難しいとろこなので、あえて飛ばすように指導した。こてこてやっても同じような理解度になると思うので、時間があまることがあったら観察実習するばよいと考えている。・・・、まてよ、入試に出ないのだから、ここら辺で手を打っても文句は言われまい。むしろ、やり過ぎたほうがやばいので、ほどほどにしなければならない。ではまた。
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