このページは中学校1年理科『地学』/takaの授業記録2002です

 テスト返却4
       2学期期末テスト

              
                   2002 1 22(月)
                   第2理科室

  岩石の授業で印象に残っていることを書きなさい。
                        <回 答: 146人>


62人 運動場の鉱物を探す授業(黒雲母が光って綺麗だった、光を当てて探したこと、
  砂を洗ったらキラキラしていたこと、鉱物が取れたから嬉しかった、こんなに身
  近にあるとは思わなかったので、)

16人 岩石のスケッチや観察(岩石にいろいろな種類があることは知らなかった。い
  ろんな形、色の岩石があることに驚いた。あんなにたくさんの種類があるとは思
  わなった。スケッチをたくさんして勉強になった。見たことや聞いたことのない
  ものばかり。)

13人 石灰岩に塩酸をかけた実験(石灰岩だけ二酸化炭素が出る)
10人 火山噴火のビデオ(火山のマグマがすごく吹き出していた)
11人 チャートがあんなにたくさん外にあるとは思わなかった
 5人 チャートをトンカチで割ったこと
 6人 化石(手で触ったり、観察したり、スケッチしたこと。アンモナイトは授業で
  初めて見たけれど、すーげー 本物だと思った)

 4人 外に岩石を拾いに行って探すのが楽しかった
 3人 偏光顕微鏡で岩石を見て、回すと色が変わったこと
 2人 堆積岩(礫岩、砂岩、泥岩)を探した授業(岩石をハンマーで割った)
 2人 噴火にもいろいろな種類があることと、その不思議さ
 2人 硫黄のにおいは臭くてすごかった
 2人 岩石の組織をテレビで見て、色がいろんな色に変化した
 2人 雲母が薄くはがれること
 2人 紫水晶を見たり触ったりしたけれど、すごく綺麗で印象に残った
 1人 石灰岩を見つけることができたこと
 1人 外でとった石を先生に持っていったら、どんな石でも知っていたらから吃驚した
 1人 化学より難しかったけれど、いろんな石が見れたり探したりして楽しかった。
 1人 溶岩のかたまりに触るのが印象に残った
 1人 石灰岩や凝灰岩もすごく良かった
 1人 難しくて岩石は苦手になった
 1人 堆積岩の標本を見た時
 1人 セメントかけらが礫岩に似ていること
 1人 外に拾いにいったり、本物を見るのが楽しかった
 1人 岩石のほどんどが綺麗だということが分かったが嬉しかった
 1人 1つの石にもたくさんの岩石が入っていること


  ◎ 考 察
  1割の生徒が「石に種類があるなんて知らなかった」と答えている。生徒にとって
  石は興味の対象外であり、それに種類があるなんて思いもよらないのである。だか
  ら、岩石に違いがあることを知った生徒が、校庭に転がっている無数の石の中から
  チャートや砂岩など、自分の目的とする岩石を探し出すことは、まさに子供の『宝
  探し』以上の驚きと喜びがあったに違いない。

  そして、アンケート結果の1位『運動場で鉱物を探そう』は、より小さく見過ごさ
  れていた砂を対象としている。その中から「美しい水晶のかけら」や「光輝く黒雲
  母を拾い出すことは、宝探しから『宝石探し』になったのかも知れない。また、探
  し出すことが比較的容易なことも半数近い生徒の印象に残った原因であろう。

  この調査を行う前、私は偏光顕微鏡による美しい結晶の世界を答える生徒の数がも
  う少し多いだろうと予想していた。しかし、彼等にとっては、その辺りに転がって
  いた石が名前を持った美しい岩石に変わった感動の方が大きかったと結論付けるこ
  とができる。顕微鏡による分析的なことよりも、ただ単に美しいことよりも、自分
  の視点が変わることの驚きが遥かにまさるということである。偏光顕微鏡での喜び
  を味わうには、さらに何10時間もの学習が必要なのであろう。

  結論としてこれまでの岩石の学習を振り返り、最高の喜びを「日常の再発見」や「
  自然を科学的に見る」という初歩的なレベルで得られたことに、私自身大きな満足
  を得ている。

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