このページは中学校1年理科『物理』/takaの授業記録2002です |
実験3 音の速さ、光の速さ
2003 1 22(水)
第2理科室、天白川堤防
中間テストにおける意識調査から、ピストルを使った『音速の測定』実験に興味・
関心が高いことが分かり、本時の授業をカリキュラムに挿入した。レーザーポイン
ターを使った『光の屈折』の前に入れた理由は、意識を高揚させるだけでなく、光
の屈折理由を、光速の変化から説明させようと考えたからである。
(上:天白川の堤防で音速を測る)
<授業の流れ>
1 音速と光速についてまとめる
・ 詳細には触れない
・ 音や光には速さがあることを確認れば良い
・ 媒体によって、それらの速さが変化することは押さえる
→ 糸電話で伝わる速さと空気中を伝わる速さを比較させたい
(上:Aさんの学習プリント)
<生徒への説明>
「学習プリントの両端に2人の人を書いて下さい。」
「2人に糸電話で会話してもらいます。」
(上:Bさんの学習プリント)
「ここで問題ですが、ピストルを打った時、空気中を伝わる速さと糸を伝わる速さでは
どちらが速いですか。」
「答えてもらう前に、ピストルを一発打ってみましょう。」
「耳を塞いで下さい。」
「ぱん!」
「では、答えてもらいます。」
<生徒の予想>
空気中が速い: 30%
糸電話が速い: 70%
<正 解>
糸電話の方が、速い
媒体(物質) | 音が伝わる速さ |
|
マッハ1(音速) 331.5 + 0.6×温度 |
水(25度) | 1500m/秒 |
氷 | 3230m/秒 |
鉄 | 5950m/秒 |
ガラス | 5440m/秒 |
2 天白川堤防に移動して『光速と音速』の実験
<手順>
1 男子だけ、正面を向いて20mの間隔で並ぶ
(女子は堤防の上から男子を反応を見る)
2 先生がフラッシュをたく
3 光が見えたら、黄色い紙を上げる
4 次に、後ろを向く
5 先生がピストルを撃つ
6 音が聞こえたら、黄色い紙を上げる
7 男女交代する
(上:戻ってくる男子生徒)
<評価基準>
1 自然事象への関心・意欲・態度
B 元気よく、音速・光速の実験をすることができる
2 科学的な思考
B 媒体の違いによって音速・光速が変化することを推測することができる
3 実験・観察の技能・表現
B フラッシュの光やピストルの音を聞いて手を上げることができる
4 自然事象についての知識・理解
B 音や光には速さがあることを理解できる
授業を終えて
当初の目的から大幅に外れてしまいそうになったが、教室内の説明で『媒体による速度
の変化』は理解できたように思う。そして、天白川堤防でピストルの音に反応した友達
が順に手を挙げていく様子を見て、「わー、綺麗。」と歓声が上がったことで本時の目
的は達成されたと思う。非常に明解な実験だった。
次は、本時学習した『媒体による速度変化』を『光の屈折』と結び付けれるかが問題。
できるかなあと心配です。
← 前 時
実験2 鏡に映る像次 時 →
実験4 光の屈折