このページは中学校2年理科『生物』/takaの授業記録2003です

観察9 骨格と筋肉
              
                   2003 11 11(火)
                   各教室

みなさんに簡単な問題です。

第1問
人間の指は何本ですか?

<答え>
全部合わせて20本。21本の人はいませんね。

第2問
人の身体には何本の骨がありますか?

<答え>
全部合わせて206本。


授業の流れ
1 骨格について

・ 人の体には、全部で206本の骨がある(9キログラム)
・ 骨細胞(石灰質)は生きている
・ 骨の中央には血管が走っている
・ 背骨(脊柱せきちゅう、脊椎せきつい、脊骨せきこつ)の中央に、骨髄こつずい(血を作る細胞)がある
・ 背骨は、32〜34個の椎骨ついこつで構成される
   (頚椎7、胸椎12、腰椎5、仙椎5、尾椎3〜5)
   (仙椎、尾椎は癒着し、それぞれ、仙骨、尾骨を形成する)

・ ぎっくり腰(椎間板ヘルニア)は、無理な力を加えることで、第4腰椎と第5腰椎、あるいは、その下の第5腰椎と仙椎の間にある『髄核』が飛び出し、脊髄中にある知覚神経を圧迫することによって引き起こされる。

2 筋肉について
・ 全部で650本

・ 縮む力はあるが、伸びる力はない

骨格筋 心 筋 内臓の筋肉
骨格についている筋肉 心臓をつくっている筋肉 内臓の筋肉
横紋筋 平滑筋
随意筋 不随意筋
・骨格との結合部分を『腱』という
・遅筋(赤、酸素、持久性が高い)と速筋(白、力が大きい)の割り合いは生まれつき決まっている
. .


(上:Bさんの学習プリント)

3 生徒からの質問コーナー
・ O脚とX脚の違い
・ O脚の治し方
・ どれくらい骨が弱くなっても生きていられるか

4 雑 学

・ 犬や馬のかかとは地面についていない
・ 人間の最小の骨は、耳小骨(あぶみ骨、3.3mm)
・ 人間の最大の骨は、大腿骨(長さ400mm、直径30mm)
・ 筋肉の力加減は、筋紡錘(骨格筋内部にある)と腱紡錘(腱内部にある)が行っている
・ 「人間に骨がなかったらどうなりますか?」
・ 脊椎動物は内骨格、節足動物は外骨格


◎ A君の学習プリント

◎ Bさんのの学習プリント


評価基準
 自然事象への関心・意欲・態度
  B 骨格と筋肉について、丁寧かつ正確にまとめることができる

2 科学的な思考
 B 骨格と筋肉を関連づけて捉えることができる

3 実験・観察の技能・表現
 B 骨格と筋肉の数や位置関係を正しくスケッチすることができる

4 自然事象についての知識・理解
 B 運動器官について正しく理解することができる


授業を終えて
 骨格をスケッチするのに膨大な時間を使ったが、それなりの価値はあったと思う。

付録:歯
・ 成人の歯は、8本×4=32本
・ 8本の内訳は、第1、第2切歯・犬歯・第1、第2小臼歯・第1、第2、第3大臼歯
・ 第3大臼歯は『親知らず』と呼ばれ、生えてこない人もいる
・ この8つの名称は、上下左右とも同じ
・ 乳歯の数は、5本×4=20本
・ 乳歯には、3本の大臼歯にあたる歯がない
・ 歯は、『エナメル質』『象牙質』『歯髄(神経と血管)』の3層構造

付録:関節
関節は、その場所と働きにより、いろいろな構造がある

名 称

場 所

働 き

きゅう関節 肩、股 自由に回転する
丸い凹みに、丸い骨端
蝶番ちょうつがい関節 指先 単純な屈伸
車軸しゃじく関節 膝、肘 屈伸と回転
くら関節 足骨そっこつ 体重を支える

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