このページは中学校2年理科『化学』/takaの授業記録2003です

 実験13 かるめ焼き
              
                   2004 3 22(月)
                   第1理科室
  いくつかの方法を試してみたが、とうとう成功しなかった。インターネットの検索ページ
  で『かるめ焼き』を打ち込めば、このページより分かりやすい記録がたくさんあるので調
  べて下さい。(私も何10ページか調べて作り方を勉強しました)

  このページにある授業の目的は成功ではなく、わがままな実験なのでご了承下さい。

  (上:こんな程度ですが許して下さい。)


 <授業の流れ>
 1 いきなり生徒実験

  理科室に移動した班から始めてよいことにしておいたので、始業のチャイムが鳴るころに
  はほとんどの班がべっこう飴の制作に取りかかっていた。

 2 カルメ焼きの作り方の説明

  カルメ焼きにチャレンジしたい班だけ前に呼び出し、カルメ焼きの説明をした。1/3の
  生徒が出てきたが、2/3の生徒は前回に引き続き『べっこう飴』を作った。
  <手 順>
  1 重曹卵を作る

   重曹卵(炭酸水素ナトリウム+卵白+砂糖)を準備するのは重要なポイント。しかし、
  今回の実験では重曹卵の代わりに炭酸水素ナトリウム(重曹、膨らし粉、ベーキングパウ
  ダー)使用した。重曹卵を使いたい方はインターネットで調べ下さい。

  2 砂糖に、水(砂糖がひたひたになる程度)を入れる

  3 90度C前後で砂糖を完全に溶かす

  4 再び加熱して130度Cになったら火をとめる(ポイント)
  5 20秒間、余熱でぐつぐつ煮立っているのを眺める(ポイント)

  
  6 煮立っている状態がおさまったら、炭酸水素ナトリウムを耳かきに1杯加える
  
  7 かき混ぜる
  8 砂糖を振り掛ける(ポイント)

   → 結晶核になって、うまく膨らむことがある

  9 よくかき混ぜる(ポイント)
 10 掻き混ぜ棒を引き抜く(ポイント)

   → 引き抜くタイミングが大切だと思うけれど、よく分かりませんでした

 
 11 膨らんだら、バットに入れた水で冷やす
 12 内部まで固まるまで数分間、待つ

 
 13 再び、強火で加熱して一部を溶かす
 14 つるんと、アルミホイルの上に滑り落す


 15 食べる
  → すみません。美味しそうに膨らんでいません。

 ◎ 生徒の感想

 
 


  参考資料1: 上白砂糖水溶液を加熱した時の温度変化
  <条 件>
  1 砂糖の量(20〜25グラム)
  2 水の量(10〜15グラム)
  3 ガスバーナーの大きさ(中〜強)
  <方 法>
  1 砂糖を完全に溶かす
  2 95度Cまで冷や
  3 炎の大きさを一定にして加熱
  4 100度Cになったら、ストップウオッチを押す
  5 5秒毎の温度を記録する
  6 上記方法で2回測定する
  <結 果>
時間 0 5 15 20 25 30 35 40 45 50 55 60 65 70 75 80 85 90
1回め 100 102 105 108 110 112 114 116 117 120 123 128 133 141 145 149
2回め 100 104 107 109 112 115 117 120 123 128 134 139 145 149 154 158 164 190

  ・ 123度C付近から上昇率が高くなる
  ・ 165度C付近から脱水反応を起こし、激しく温度上昇する
  <画像付き結果>
  → 別ウィンドーで開きます




参考資料2: 雑記帳
1 グラニュー糖に水を加え125度Cで溶解
 → これ以上高い温度では砂糖が焦げる(大人の味が好きな人はどうぞ!)
 → ショ糖分子が重合(直鎖状高分子)し、粘度が高くソフトな甘さになる
 → グラニュー糖は純粋なショ糖だが、白砂糖や黒砂糖はいくつかの糖類が混合している
 → 水の量は適当(砂糖がひたひたになる程度)でよい

2 炭酸水素ナトリウムを125度Cで熱分解
 → これより低い温度では、発生する二酸化炭素や水蒸気の圧力が不足して膨らまない
 → もっと高温でも分解するが、砂糖の粘度が下がり膨らまない(と同時に焦げる)

3 重曹卵を作る
 → 炭酸水素ナトリウムに卵白を入れる
 → 卵白は、卵1個で50人分以上
 → 入れなくても膨らむが、卵白が固まることで気体が逃げるのを防ぐ
 → 卵白そのものの粘度が膨張を助ける
 → 重曹卵に加えるグラニュー糖は、溶かしてはいけない

4 (炭酸水素ナトリウムに)グラニュー糖を入れる
 → 入れなくても膨らむが、溶解した砂糖の「結晶核」になり固まり易くなる
 → どんな砂糖でもよいが、結晶の形がハッキリしているグラニュー糖がベター
 → グラニューが溶けて結晶がなくならないように、かき混ぜる直前にひとつまみ入れる


<評価基準>
1 自然事象への関心・意欲・態度
 A 自宅で、かるめ焼きを作れる
 B 自宅から、必要な材料を持参できる

2 科学的な思考
 B 温度変化に注意しながら、カルメ焼きを作れる
 B 失敗の原因を考え、実験方法を工夫できる

3 実験・観察の技能・表現
 A ふっくら美味しいカルメ焼きを作れる
 B 一応、かるめ焼きと呼ぶことができる食べ物を作れる
 C 安全に注意して、事故なく実験を終了できる

4 自然事象についての知識・理解
 B 炭酸水素ナトリウムによって食品が膨らむことを説明できる


授業を終えて
完璧なものは出来なかったが、数々のチャレンジを工夫ができてので生徒もmr. takaも
満足している。

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2年生の理科はこれでお終い

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