このページは中学校2年理科『地学』/takaの授業記録2003です

湿度の求め方
              
                   2003 5 1(木)
                   2003 5 2(金)
                   各教室、第2理科室

 前時の理解度が低いので、飽和水蒸気量についてもう1時間学習することにした。


<授業の流れ>
1 本日の雲・気温・湿度


  (上:Aさんの学習プリント)

2 湿度の求め方
「湿度の求め方には次の3種類があります。」
 1 オーガスト乾湿計
 2 飽和水蒸気曲線から計算する
 3 その他の湿度計
 「乾球・湿球を使ったオーガスト乾湿計は、2年生の廊下に設置してあるので分かりますね。今日は2番目の飽和水蒸気曲線から湿度を求める勉強をしますが、ハッキリ言って入試対策用です。今度の定期テストにも出題しますので頑張って学習して下さい。その他の湿度計は、温度計のように直接湿度を読み取ることができるもので、家にある人もいるでしょう。」
  
(上:Bさんの学習プリント)

3 飽和水蒸気曲線の確認
・ 前時の復習
・ 理科便覧の表から数字を拾ってグラフを書く

4 2つの基本問題
 問題1:20度C、湿度100%の空気を暖め、30度Cにすると湿度は何%?
 問題2:20度C、湿度100%の空気を冷やし、10度Cにすると湿度は何%?

(上:2つの基本問題とその答え)

問題1:20度C、湿度100%の空気を暖め、30度Cにすると湿度は何%?

  ・ 
問題2:20度C、湿度100%の空気を冷やし、10度Cにすると湿度は何%?

  ◎ Bさんの学習プリント

5 この教室に飛び回っている水蒸気
 「次にこの教室にある水蒸気の量を計算してみましょう。」
 「まず、教室の体積を求めます。先生の身長は172cmなので高さは3m。横幅は、両腕を広げて2メートルずつ測ると7メートル、それから教室の前から後ろまでは、A君、ちょっとどいて下さい。8メートルで良いですね。したがって、教室の体積は3m×7m×8m=168です。」
 「さて、現在の気温は20度Cなので飽和水蒸気曲線より17.3g/Gですから、17.3g×168がこの教室に飛んでいる水蒸気量です。しかし、これは湿度00%の場合なので、現在の湿度30%にしなければなりません。したがって、答えは17.3g×168×0.3で求めることができます。」

(上:水蒸気は872g飛んでいました)

 ◎ C君の学習プリント

<評価基準>
1 自然事象への関心・意欲・態度
 B 学習プリントを丁寧にまとめることができる

2 科学的な思考
3 実験・観察の技能・表現
4 自然事象についての知識・理解
 B 飽和水蒸気量曲線から、いろいろな気温の飽和水蒸気量を読み取ることができる
 B ある気温・湿度の空気を暖めた時、その空気の湿度を計算することができる
 B ある気温・湿度の空気を冷やした時、その空気の湿度を計算することができる


授業を終えて
 これでいいと思うけれど、、、結果は次の定期テストで分かります。

 数学の先生に指導法を相談したところ、私の方法は悪くないそうだ。しかし、小数点をつかった割算や比例問題は小学校の算数から削除されているので、難しいだろうという話だった。

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