このページは中学校2年理科『地学』/takaの授業記録2003です |
日本の天気
2003 5 9(金)9時半、寒冷前線通過
第2理科室
当初のスケジュールでは観測4『風向・風力の測定』であったが、寒冷前線通過に伴う積乱雲で土砂降りの雨。運動場は一面の湖となり、窓の空いていた廊下部分は雑巾レスキュー部隊の出動(カミナリのおまけ付き)。授業は『日本の天気』に予定変更した。本時のねらい
1 日本周辺の気団4つ
2 日本の四季
本時の流れ
1 本日の天気
午前9時半、運動場の写真を撮影すれば良かった。 失敗!
2 日本周辺の4つの気団
・ 日本には四季がある
・ それは日本を取り巻く4つ気団が原因である
・ 気団とは、性質が一様な空気のかたまり
気団の性質 気 温 水蒸気量 低温(北) 乾燥(陸) 高温(南) 湿潤(海)
・ 4つの気団の位置
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(上:A君の学習プリントから)
3 日本の四季と気団
次の表のようにまとめる。『生徒へのお話』は適当にアレンジして下さい。
季 節 気団の活動 生徒へのお話 冬 シベリア気団だけ 日本の冬は寒くて乾燥しています。だから、湿潤なオホーツク海気団ではありません。 春 揚子江気団の登場 爽やかな暖かい風は、乾燥した揚子江気団です。あっという間に発生し、日本を通り過ぎます。 春 雨
(梅雨)小笠原気団VSオホーツク海気団 2つの湿潤な気団がぶつかり合い、長雨を降らせます。やがて、暖かい南の小笠原気団が勝つと夏になります。 夏 小笠原気団だけ 日本の夏は湿潤な小笠原気団におおわれるので、じめじめしています。 秋 雨 小笠原気団VSオホーツク海気団 やがて、北のオホーツク海気団が発達し小笠原団と勢力争いをします。(梅雨と同じ) 秋 シベリア気団の登場 乾燥したシベリア気団がやってくると、日本の秋は終わりを迎えます。 冬 シベリア気団だけ 強力なシベリア気団が日本全体を覆い、安定した西高東低の気圧配置になります。
(上:B君の学習プリント)
◎ C君の学習プリント
評価基準
1 自然事象への関心・意欲・態度
B 学習プリントを丁寧に美しくまとめることができる
2 科学的な思考
3 実験・観察の技能・表現
4 自然事象についての知識・理解
B 日本の周辺には4つの気団があることを理解できる
B 日本の四季は、それら4つの気団によってできることを理解できる
授業を終えて
2時間めの授業では、『かみなりぐも』の説明をした途端に雷が鳴り、「先生、凄い。」の声を頂いた。タイムリーな授業は定着度が高いと思う。
偏西風、貿易風など『地球からみた大気の大循環』について社会科の先生に相談したところ、中学校で学習済みだったので省略。
観測4 風向・風力の測定 |
4つの前線 |