このページは、Mr.Taka による中学校理科の授業記録:物理学 2年(2003年度)です

 実験2 回路を組もう
              
                   2003 6 13(金)
                   各教室

  正直な話、やっと理科室で実験ができてほっとしている。しかし、4クラス中1
  クラスだけは理科室から教室に戻ることになった。今は、忘れ者をした生徒が1
  人であっても甘い顔をしてはいけない時期である。


  (上:並列回路を組む)

 <本時のねらい>
 ・ まるまる1時間、実験を行わせる
 ・ 豆電球2個の直列回路と並列回路を組ませる
 ・ できた班には、豆電球3個を使ったオリジナル回路を組ませる
 ・ それもできた班は、豆電球4個


 <授業の流れ>
 1 実験手順を確認する

 ・ 初めに直列回路を組み、豆電球が点灯した先生の確認と『印』をもらう
 ・ 次に、並列回路を組み、同様に先生から『印』をもらう
  
 ・ 直列回路と並列回路が合格したら、豆電球を3つにしてオリジナル回路を組む
 ・ オリジナル回路が点灯したら、プリントに回路図を記号で書き、先生の『印』をもらう
  
  

  <生徒が初めに準備するもの>
  ・ 1.5ボルト用豆電球 (2個)
  ・ 豆電球のソケット (2個)
  ・ 乾電池 (1個)
  ・ 乾電池ボックス (1個)
  ・ リード線 (3本)
   → 直列回路が合格したら、リード線3本を追加する
   → 並列回路も合格したら、豆電球セットと乾電池セットをそれぞれ1つ追加する

 

  (上:豆電球3つの直列回路は、乾電池1つで点灯しない)

  <実験上の注意点>
 ・ 豆電球は1.5ボルト用と2.5ボルト用の2種類があるが、今回は1.5ボルト用を使用する
 ・ 豆電球が切れていないか確認する
 ・ 豆電球ソケットが断線していないか注意する
 ・ 乾電池は新品を用意したが、古いものが混じっていないか注意する
 ・ 乾電池ボックスが接触不良がないか確認する
 ・ リード線、クリップ内部で断線していないか注意する
 ・ その他、豆電球のゆるみや接触不良がないか確認する
 ・ これらの数々の困難を乗り越えることが実験の醍醐味である

  

  
  (上:画像をクリックすると拡大します

 <評価基準>
 1 自然事象への関心・意欲・態度
  B 実験に前向きに取り組み、その感想を書くことができる
  C 前時の学習プリントを持参することができる

 2 科学的な思考
  A 豆電球の明るさに着目して実験結果をまとめることができる

 3 実験・観察の技能・表現
  A オリジナル回路を含め5つ以上の回路を組み合格の印をらうことができる
  B 直列回路と並列回路を組むことができる
  C 直列回路と並列回路を組むことができない

 4 自然事象についての知識・理解
  B 豆電球2個の直列回路と並列回路を、正しく理解することができる


  授業を終えて
  直列および並列回路を組めない班は、4クラス中で1班だった。つまり、ほとんどの
  班が豆電球3つのオリジナル回路に挑戦し、いくつか完成させることができたので結
  果は上々である。また、組めない班については、これからまだ実験時間があるので個
  別に指導していきたい。
  
(上:教師用実験台に準備されたリード線、ソケット、乾電池、乾電池ボックス、豆電球)
  双眼実態顕微鏡は、豆電球内部のフィラメントを観察するためのものだが、
  実際覗いてみると、切れているかどうか良く分からない。
  
教材研究をするMr. taka

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