このページは、Mr.Taka 中学校理科の授業記録 3年(2004年度)です

観察1 人のほおの内側の細胞
              
                   2004 4 14(水)
                   第2理科室

3年生になって初めの授業。顕微鏡を使った観察で盛り上がりたい。


(上:ヒトのほおの内側の細胞。画像をクリックすると拡大(276k)します。)

→ 2001年度の実践『観察1動・植物の細胞』も参考にして下さい


<授業の流れ>
1 3年生の理科について

 ・ 1学期は週3時間あるけれど、2学期以降は週2時間に減る
 ・ 週1時間、H先生とティームティーチングを行う
 ・ 2分野→ 1分野→ 2分野→ 1分野の順序で進める

2 生物と細胞について
 空欄を埋めて下さい。(答はすぐ下にあります)
 <問 題>
 1 全ての細胞は(   )でできている
 2 生物は(   )と(   )に分類できる
 3 植物は(   )をして自分で栄養をつくる生物

 <答>


3 生徒観察『ヒトのほおの内側の細胞』
 <準備するもの>
 ・ 光学顕微鏡(1台/人)
 ・ 電源装置(1台/班)
 ・ スライドガラスとカバーガラス(数枚/人)
 ・ 酢酸カーミン(数滴/人)
 ・ ティッシュペーパー(各自)
 (蒸発しやすいのでスポイトに入れたまま配付)
 ・ 顕微鏡テレビ投影装置
 
 <手 順>
 1 口を強くゆすすぎ、古い細胞をとる
 2 指先で、ほおの内側をこする
  (爪で引っ掻いたり、強くこすらなくても十分とれる)
 3 スライドガラスの上に、そのまま載せる
 4 酢酸カーミンを1滴かけ、30秒放置する

 5 カバーガラスをかける
 6 顕微鏡で観察する
 7 先生に見せる
 8 テレビ投影装置で、クラスの仲間に紹介する
 9 スケッチする
10 先生から合格の『印』をもらう


(上:健康なヒトのほおの内側の細胞)


(上:奥のほうには、このような形の細胞が多いようだ)

<話方の例>
 「自分の細胞が観察できた人は、プレパラートを顕微鏡に載せたまま持ってきなさい。核まで綺麗に観察できるものには合格の印を出します。印の下に、早くできた人から番号を出しますが、今日は何番でも『A』です。実験・観察の技能を『A』にします。頑張って下さい。そして、美しい細胞の人はテレビ顕微鏡投影装置で紹介します。」

 「これはA君の細胞です。とても綺麗ですね。核まで綺麗に観察できます。でも、この細胞が増えて全部A君になってしまうと考えると、ちょっと怖いです。」

 「細胞はどれだけ生きているか知っていますか。」
 「んうん、もっと生きていますよ。数時間は生きています。」

 「B君のプレパラートの中心にある丸いものは何ですか?」
 「そうですね。空気です。」

  ◎C君の学習プリント


<評価基準>
1 自然事象への関心・意欲・態度
 B 学習プリントを丁寧かつ正確にまとめられる

2 科学的な思考
 B 自分の身体が細胞でできていることをイメージできる

3 実験・観察の技能・表現
 A 自分のほおの内側の細胞を観察できる
 B 細胞の核に着目してスケッチできる

4 自然事象についての知識・理解
 B すべての生物は細胞でできていること理解できる
 B 細胞には核があることを指摘できる


授業を終えて
 久しぶりの顕微鏡だったからだろうか、自分の細胞を観察できたのは60〜70%だった。教師は80%を期待していたので少々がっかり。次回は魚、鶏、豚、牛などの様々な動物の細胞を持参させる。レバー、ホルモン、ささ身などいろいろな部位が登場することを期待している。

→ 2001年度の実践『観察1動・植物の細胞』も参考にして下さい

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