このページは、Mr.Taka 中学校理科の授業記録 3年(2004年度)です

観察2 いろいろな動物細胞 
              
                   2004 4 16(金)
                   第2理科室

3年前の授業実践(2001june20)で観察した動物細胞は下の3つ。
今回は、どのようなものが飛び出すか期待している。
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鶏 肉

豚 肉

魚 肉

<前時に行った生徒への指示>
 「次の時間は動物細胞を観察します。自分の肉でも良いですが、それはちょっと厳しいという人は、冷蔵庫にある魚、鶏、豚、牛などの肉を持って来て下さい。内臓や脳の細胞を観察したい人は、小さな魚を丸ごと持ってくると良いでしょう。心臓、腎臓、肝臓(レバー)、血管、目玉、脳味噌などの細胞が観察できます。また、同じとり肉でも、もも肉と背中の肉では値段も細胞の形も違います。いろいろ試してみましょう。だだし、顕微鏡で観察するのですから、ほんの少しにして下さい。腐ると酷い臭いになります。まあ、お勧めは、小さな魚や貝などです。」


<授業の流れ>
 顕微鏡2日目なので、実習中心で良いでしょう。
 授業中盤で、動物細胞のつくりについて確認します。
1 細胞の観察・スケッチ
2 動物細胞のまとめ
3 1の続き

観察できた動物細胞
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鯵の表皮(色素が観察できる)
 すみません。これだけしか残りませんでした。生徒は、脳細胞、骨細胞、肝細胞などのプレパラートを作って来たのですが、個別指導に精一杯で、記録として残すことができませんでした。ここにあるのは授業中、テレビモニターに写して紹介したものだけです。

豚の筋肉と脂肪

豚の筋肉(細長い形)

豚の脂肪(細胞ではありません)

<注意点>
・ 新鮮な試料を使う
 → 細胞が生き生きしている
 → 臭くない(生きている細胞は臭わない)

・ 試料は大きくてもよい
 → 透けるようなプレパラートを作ることも大切だが、意外に大きいままが良い
 → 理由は、比較的細胞が大きいこと、全体における細胞の部位が分かること

・ 乾燥した試料は避ける
 → 「ちりめんじゃこ」を持参するように指示したが、失敗だった
 → 柔らかいものなら悪くないが、乾燥したものは細胞が・・・

・ 必ず、酢酸カーミンで染色する
 → 細胞の核が『赤〜黒』に染まり、無色透明の空気や泡と区別できる

・ 必ず、カバーガラスをかける
・ 余った試料はゴミ箱ではなく、地面に捨てる
 → 自然に還してやりましょう
 → 放置すると豚肉は乾燥してお終いだが、魚肉は本気で臭い

◎ A君の学習プリント
  後日アップします


(上:一匹のアジには何百種類もの違う細胞がある)

<評価基準>
1 自然事象への関心・意欲・態度
 A 自宅から、3種類以上の試料を持参できる
 B 自宅から、試料を持参できる

2 科学的な思考
 A 
 B さまざまな形や機能を持った細胞を、その働きと関連づけられる

3 実験・観察の技能・表現
 A 4種類以上の動物細胞を観察・スケッチできる
 B 2〜3種類以上の動物細胞を観察・スケッチできる

4 自然事象についての知識・理解
 B 動物細胞には、細胞膜、細胞質、核があることを理解できる


授業を終えて
死ぬほど忙しい実習だった。

4クラスを平均すると、1人数個の細胞を観察・スケッチし合格印をもらった。1番多い生徒は8個、少ない生徒は0である。

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