このページは、Mr.Taka 中学校理科の授業記録 3年(2004年度)です |
観察3 オオカナダモの細胞
2004 4 23
第2理科室本校生徒は1年生でオオカナダモの葉緑体を顕微鏡観察している。いまさら、指導要領にしたがってオオカナダモの細胞観察をする必要もないので、今日はもう1歩踏み込み、同じ働きをする細胞集団(組織)を観察・スケッチさせたい。
(上:オオカナダモの細胞内にある葉緑体は、光を当てると動き出す)
→ 『観察9葉緑体(オオカナダモ)』1999年度も参考にして下さい
<授業の流れ>
業者に注文しておいたオオカナダモの入荷が遅れたので、本時の前に、次時予定していた授業『いろいろな植物細胞の観察』を行い、動物細胞と植物細胞の違いを学習した。
1 植物細胞のつくりの確認
・ (ごく簡単な確認とする)
・ 細胞膜と細胞壁がある
・ 細胞膜は細胞壁に引っ付いているので観察は難しい
・ 液胞は観察できないが、細胞内の大半を占める
・ 核は酢酸カーミンで染色すれば観察できるが、今日は染色しなくても良い
・ 植物細胞の基本的なつくりは、どの部分でも同じである
2 細胞→ 組織→ 器官→ 1つの生物
・ 同じ働き(形)をした細胞が集まると『組織』になる
・ 組織が集まって、ある目的を持った『器官』になる
・ 器官が集まって、1つの生物になる
・ 詳しい説明をする必要はないので、オオカナダモの細胞を顕微鏡観察させ、部分によって細胞の働き(形)が違うことが分かれば十分。正確なことが何も分からなくても、とにかく観察・スケッチできれば文句なしの『A』。指導要領はそこまで求めていない。3 生徒による観察・スケッチ
観察1 オオカナダモの細胞
・ 中学1年で観察した経験があるので、ほとんどの生徒ができる
・ 合格印をもらえる
観察2 いろいろな部位の細胞
・ 水や養分の通り道である(維管束)や、表面の細胞を観察して欲しい
・ が、(葉の先端、中央、根元)であっても細胞の違いが分かれば合格とした
◎ C君の学習プリント
<評価基準>
1 自然事象への関心・意欲・態度
B 自宅から、実習用のテッシュを持参することができる
2 科学的な思考
A 基本的なつくりは同じでも、部位によって細胞の形や機能が異なる理由を考えることができる
3 実験・観察の技能・表現
A 形や働きが異なる細胞を観察・スケッチすることができる
B オオカナダモの細胞を正しく観察・スケッチすることができる
4 自然事象についての知識・理解
B 植物細胞には、核、細胞壁、葉緑体、液胞があることを指摘できる
授業を終えて
ちょっと中途半端な授業になってしまったが、からだの部位によって細胞の形が変わることは分かったと思う。→ 『実験1.1 オオカナダモの葉緑体(光合成)』2002年度も参考にして下さい
→ 『観察9葉緑体(オオカナダモ)』1999年度も参考にして下さい
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