このページは、Mr.Taka 中学校理科の授業記録 3年(2004年度)です |
観察4 いろいろな植物細胞
2004 4 16(金)
第2理科室<前時に行った生徒への指示>
「次の時間は植物細胞を観察します。家にある野菜、フルーツを持って来て下さい。ニンジン、レタス、ピーマン、キャベツ等サラダの材料、ミカン、バナナ、レモン、パイナップル、メロンなどの果物。残ったものは、理科の時間に限って食べてもよろしい。それから、花もいいですね。学校に来る途中、生きの良いタンポポやツツジの花を持って来て下さい。雌しべの先や花粉は、顕微鏡で観察すると面白いと思います。」2001年度の実践『観察1動・植物の細胞』『観察2いろいろな細胞』『観察2.2いろいろな細胞』の方が、試料も多くまとっているので参考にして下さい。
<授業の流れ>
自宅から試料を持ち込んでいるので、放課中から顕微鏡を準備している生徒がたくさんいる。
1 動物細胞と植物細胞
生徒が落ち着いた頃を見計らって、動物細胞と植物細胞の違いをまとめた。ポイントは、今日観察する植物細胞には、動物細胞にはない3つの細胞内器官。
<植物細胞にだけある細胞内器官>
葉緑体: 光合成を行う
細胞壁: 動物の骨にあたる
液 胞: 動物の脂肪にあたる
2 生徒の観察・スケッチ
<注意点>
・ 新鮮な試料を使う
→ 細胞が生き生きしている
→ 臭くない(生きている細胞は臭わない)
・ 試料は大きくてもよい
→ 透けるようなプレパラートを作ることも大切だが、意外に大きいままが良い
→ 理由は、比較的細胞が大きいこと、全体における細胞の部位が分かること
・ 乾燥した試料は避ける
→ 「ちりめんじゃこ」を持参するように指示したが、失敗だった
→ 柔らかいものなら悪くないが、乾燥したものは細胞が・・・
・ 必ず、酢酸カーミンで染色する
→ 細胞の核が『赤〜黒』に染まり、無色透明の空気や泡と区別できる
・ 必ず、カバーガラスをかける
・ 余った試料はゴミ箱ではなく、地面に捨てる
→ 自然に還してやりましょう
→ 放置すると豚肉は乾燥してお終いだが、魚肉は本気で臭い◎ 生徒の学習プリント
<評価基準>
1 自然事象への関心・意欲・態度
A 自宅から、3種類以上の試料を持参できる
B 自宅から、試料を持参できる
2 科学的な思考
B さまざまな形や機能を持った細胞を、その働きと関連づけられる
3 実験・観察の技能・表現
A 4種類以上の植物細胞を観察・スケッチできる
B 2〜3種類以上の植物細胞を観察・スケッチできる
4 自然事象についての知識・理解
B 植物細胞には細胞壁、葉緑体、液胞、細胞膜、細胞質、核があることを理解できる
授業を終えて
今日も観察中心の忙しい授業だったが、たくさんの種類の細胞をスケッチできて満足している。
また、バナナやオレンジでフルーツパーティーになっている班もあった。
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