このページは、Mr.Taka 中学校理科の授業記録 3年(2004年度)です

1学期中間テスト 返却
              
                   2004 5 31(月)
                   各教室

◎ テスト範囲
教科書 2分野下 25-40
プリント2、3、4
予告問題(原子周期表、銅の酸化など)

◎ 平均点
  65点


3年生物の授業で印象に残ったこと
アフリカツメガエルの観察・スケッチ 97
(爪があるのでビックリ 10)(蛙が逃げ出した 5)
(前と後ろで指の数が違っていた)(体の色を変化させること)
(初めは気持ち悪かったけれど、説明を聞いたらなるほどと思った)
(雌の方が大きいこと)(肉食だと聞いて驚いた)(カエルがうすっぺらいので吃驚した)
(じっくり見たら思ったより気持ち悪くなかった)(目が水上の生物を見るようについていること)
(できれば解剖をやってみたい)(雄雌の判断ができないのが不思議だった)

たくさんの細胞が集まってできている動植物の観察 69
(家から持ってきた野菜 6)(葉緑体が動いている 4)
(魚を持ってきて、その中のいろいろな細胞を調べたのが気持ち悪かった 3)
(いつも食べている豚肉も細胞でできていて核もある 3)
(酢酸カーミンの臭いが強烈 2)(植物にも精細胞と卵細胞がある)(タンポポの柱頭)

細胞分裂をしている染色体のスケッチ 44
(規則的な動きをしていたので驚いた 3)
(実際に観察したら、先生の書いたぐちゃくちゃの絵と同じだった)
(1つの根が、あんなにたくさんの細胞できていたことに驚いた)

血液型の勉強 24
(どんな組み合わせで、どんな血液型ができるか 3)
(自分が父親の子どもであることが分かった 3)
(O型は、誰にでも輸血できること 2)(家族の血液型を調べる)
(血液型と性格が関係ないこと)(遺伝の勉強で、自分が禿げるかも知れないことが分かった)
(私の父母はAとAB型で姉がB型で、黒板にはB型と最初書いてなかったので吃驚した)
自分のほおの内側の細胞の観察 16
カエルの発生 10
生殖方法にはたくさんの種類があること 8
(無性生殖は、自分1人で増えること)
(ゾウリムシが接合すること)

1年生で学習した花について、もう一度勉強できたことが嬉しかった 5
(受粉と受精の疑問が、花粉管によって解決した 3)

花粉管から花粉管が伸びること  2
細胞分裂の授業で、自分は細胞が大きくていると思ったけれど、細胞分裂で数が増えていることが分かったこと
動物細胞と植物細胞の違い

<評価基準>
1 自然事象への関心・意欲・態度
2 科学的な思考
3 実験・観察の技能・表現
4 自然事象についての知識・理解
 A 1学期中間テストの正解率が80%以上
 B 1学期中間テストの正解率が50〜79%
 C 1学期中間テストの正解率が49%以下


授業を終えて
 テスト10日前から教室へ移動し、丁寧な説明を中心にした授業を展開した成果が出たのだろうか。平均点が予想より高いので、とても嬉しい。また、生徒の中からも観察・実験だけでなく、教室で落ち着いた授業をしたいという声がたくさん聞こえるようになってきたのも嬉しい。

 さて、3年生物分野で印象に残った授業について考察してみよう。第1位は生きたアフリカツメガエルの観察。いかに日常生活から蛙が遠ざかっているか、いかに生徒がバーチャルな世界に住んでいるのかが分かる。ただし、初めは気持ち悪いと叫んでいても、最終的には「意外に可愛い」という声が聞こえるようになることは、数年前と比較して変わらない。幼稚と思われる観察でも、観点を持って見る目を育てることが大切なんだと再確認した。

 第2位は顕微鏡による動植物細胞の観察。食卓にのぼる野菜や肉が、無数の細胞でできていることを目の当たりにすることは大きな驚きだった。自分の家から食材を少しずつ持参させることが、驚きを増加させた原因だと思う。また、生きた小魚は「筋肉」だけでなく、内臓に様々な細胞があるので持参した生徒は非常に大きな関心を示した。

 第3位、細胞分裂中の染色体の動き。どこまでイメージできたかは分からないが、1/4の生徒が印象に残った授業として具体的に挙げたことは、興味関心の高さだけでなく理解も進んでいることを示している。

 第4位、血液型について。指導する必要のない分野であるが、生徒の関心は高い。単純な「優性の法則」だけで説明できる内容ではないが、生徒の興味関心の高さを利用しない手はない。遺伝の学習を始めるに当たり、導入として『ABO式血液型』を用いても十分な学習効果が期待できる。

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