このページは、Mr.Taka 中学校理科の授業記録 3年(2004年度)です |
菌類や細菌類による水の浄化、生物濃縮
2004 11 10(水)
各教室
今日は、教科書の囲み記事・参考資料をプリントにまとめ直した。その際、生徒から以下の質問が出たので、時間が許す限り取り上げて復習した。前時に復習した学級もある。
・ 呼吸とは?
・ 菌類と細菌類の違い
・ 有機物とは?
・ 殺虫剤DDDとは?
・ ppmとは?
(上:Aさんの学習プリント)
<授業の流れ>
1 菌類や細菌類による水の浄化
1 人が汚水(有機物)を作る
2 人が川に汚水を流す
3 川に住んでいる菌類や細菌類が、有機物を分解する
→ 分解= 菌類や細菌類の活動= 呼吸
4 分解を促進させるため、酸素を送り込む
5 汚水が浄化される
→ 下水処理場
復習: 有機物と無機物 有機物 無機物 炭素を含む化合物 炭素を含まない物質 1 炭水化物(ブドウ糖、でんぷん)
2 タンパク質(アミノ酸、肉、魚)
3 脂 肪
4 食べられるすべての物質1 ビタミン
2 水
3 窒素、リン、K(植物の3大肥料)
4 CO2(炭素を含む例外)
復習: 呼吸と細胞内呼吸 呼 吸 細胞内呼吸 酸 素→ 二酸化炭素 酸素+ ブドウ糖→ 二酸化炭素+ 水+ 生活エネルギー
酸素吸って食事して→ 二酸化炭素出しておしっこして生活エネルギーを得る
(上:Bさんの学習プリント)
(上:Cさんの学習プリント)2 生物濃縮
ある物質が、生物をとりまく環境より高い濃度で体内に蓄積されることを生物濃縮という。それらの物質には、生物体内で分解されにくい物質と、体内で分解されない物質とがある。
<例:アメリカのとある湖>
1 ユスリカ(蚊)を駆除するために殺虫剤DDD(0.000002%という低濃度)を散布
2 食物連鎖(蚊→ 小さな魚→ 大きな魚→ 水鳥カイツブリ)
3 水鳥カイツブリが全滅
4 魚が食用に適さなくなる
(上:Dさんの学習プリント)
百万分率 百分率 数 値 1ppm
10ppm
100ppm
1000ppm
10000ppm
100000ppm
1000000ppm0.0001%
0.001%
0.01%
0.1%
1%
10%
100%0.000001
0.00001
0.0001
0.001
0.01
0.1
1
4 感想、発見
. ◎ D君の学習プリント
◎ 板書例
<評価基準>
1 自然事象への関心・意欲・態度
A 身の回りの菌類・細菌類の働きを発表することができる
A 身の回りの生物濃縮の例を発表することができる
B 学習プリントを正確かつ丁寧にまとめることができる
2 科学的な思考
B 自然界にある多種多様な食物連鎖の中から、無機物・有機物や有害物質等、特定の物質に焦点を当てて思考することができる
3 実験・観察の技能・表現
B 水の浄化や生物濃縮を、図や表、流れ図をつかって表わすることができる
4 自然事象についての知識・理解
B 菌類や細菌類による水の浄化を正しく説明することができる
B 生物濃縮のしくみを正しく説明することができる
授業を終えて
これまでの復習に使う時間が多かった。もし、生徒が十分に復習していたなら、もっとさまざまな食物連鎖に関する例を紹介することができるが、復習できていないのだから、先に進むことはできない。教師としては悲しいことだけれど、私自身、余計な勉強をしなくてもいいのでほっとしている一面もある。
← 前 時
分解者次 時 →
環境を調べる