このページは、Mr.Taka による中学校理科の授業記録 3年(2004年度)です |
観察2 地 球
2004 9 7(水)
各教室
太陽と比較させるため、1年の地学分野で学習した地球の内部構造の復習から入ることにした。3年の天文分野では宇宙から見た地球の自転や公転について詳しく調べたいが、教師主導にならないよう注意しながら授業を進めたい。
(上:Aさんの学習プリント)
◎ 授業の流れ
1 前時『太陽』の復習
研究レポートをまとめてきた生徒に発表させる。
→ 各クラス数人が発表2 地球のスケッチ(10〜15分)
「今日は地球をスケッチしすが、1年生の復習から入ります。地球は、鶏の卵のような構造になっていることを学習しましたが、一番外側の殻を何と言いましたか?・・・そうですね、地殻です。次に、白味にあたる部分は?・・・そうです。マントルです。昨日も東海沖地震がありまあしたが、あれはマントルが動いていて、それに引きずれられるようにして地殻が動いたり割れたり跳ね返ったりするんでしたね。さて、最後に卵の黄味にあたる部分は?・・・そうですね。核と言います。地球の中心も太陽と同じように高温になっていて、どろどろの液体になっています。復習はここまでです。皆さんは、宇宙から見た時の地球の様子や特徴を調べてまとめて下さい。時間は10分。分からないことが出てきたら質問コーナーに発表して下さい。では、始め!」
→ 生徒から地球の自転や公転、そして、月についてのまとめや質問が出ることを期待していたが駄目だった。私の発問が不適切だった。1年の復習ではなく、いきなり『地球と月』について調べさせた方が良かった。月が新指導要領から削除されたため臆病になってしまった私が悪い。保護者や管理職から厳しい監視があろうとも、積極的に攻めの学習をしなければ、生徒の興味関心を引出して積極的な学習をさせることはできない。文部科学省の
3 重要事項の確認
・ 自転と公転
→ 地軸の傾きを教えなかった学級は後日指導する
・ 地球の一部として、月(衛星)を捉える
・ 自分で光っていない(月と同じ)
・ 地球と太陽の距離
4 質問コーナー
1) 解答者を生徒から募集し、説明してもらう
2) 説明できなかったものを、教師が説明する
3) 新たな疑問を発表したり、説明すしたりする
→ 授業でできなかった問題は『自由研究レポート』とし、後日、調べてきた生徒に発表させる
(上:黒板に発表された生徒からの質問)
5 本時のまとめ
自由に感想や発見をまとめさせる。
◎ D君の学習プリント
<評価基準>
1 自然事象への関心・意欲・態度
B 太陽を正確かつ丁寧にスケッチできる
2 科学的な思考
B 前時に学習した太陽と、地球と月を関連づけて思考することができる
3 実験・観察の技能・表現
B 地球や月を正確にスケッチすることができる
4 自然事象についての知識・理解
B 地球と月について正しい知識を持ち、説明することができる
授業を終えて
授業のねらいが曖昧だった。本時のタイトルを『地球と月』とし、教科書には載っていない『満潮と干潮』と『大潮と小潮』の詳細な説明から入れば良かったと思う。難しい内容だけれど身近問題だし、手順よく説明すれば15分で理解できる(家で復習しなければ分からなくなると思うけれど、、、)。とにかく、授業の初めに潮の動きを学習することで『地球と月と太陽の関係』に関心を持たせた後、授業中盤から地球と月、各々の特徴をまとめさせる方が思考力が発達してきた中学3年生に相応しいと思う。(新学習指導要領によって天文分野が1年から3年に変更されたこ)天文分野は立体的な3次元空間を考えなければ理解できないので、中学1年生より3年生の方が適切であると以前から思っていたので、今回の改正には大賛成だけれど、指導内容についてはまだまだ検討の余地が山積していると思う。失敗を積み重ねながら少しずつ良くしていくしかない。
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