このページは、Mr.Taka による中学校理科の授業記録 3年(2004年度)です

観察3 太陽系
                   2004 9 14(火)
                   各教室
 学習指導要領の改定で天体に関する学習(地動説)が削除され、最近の小学生の40%以上が天動説(自分を中心にして太陽や他の天体が回っている)を信じていることが分かった(中日新聞2004年9月日朝刊)。無知や自分勝手にも限度があるし、中学3年が天動説を信じていているようでは日本国家の末路は決まった。今日の授業では、ちっぽけな地球はくるくる自転しながら太陽の周りを永遠に公転し続けていることや、地球は何もない宇宙空間で奇跡的に生命を生み出すことに成功した数少ない天体であることを実感させたい。

(上:Aさんの学習プリント)


◎ 授業の流れ
1 太陽系とは

 太陽(恒星)とその周りを公転する惑星や衛星などを合わせて太陽系という。

・ 太陽には9つの惑星がある
・ 水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星
・ 冥王星の外に、未知の第10惑星があるかも知れない
 (発見した人は自分の名前をつけても良い)
・ 太陽の質量は、太陽系の99.8%を占める
・ 残りの0.2%のうち、0.1%を木星が占める
・ 惑星は、地球型惑星と木星型惑星に分類できる
・ 地球型惑星と木星型惑星の間には、小惑星がある
・ 小惑星は、星がバラバラになった小さな破片であると考えることもできる
・ 同じようにして土星の輪(小さな氷や星の破片)を説明することができる
・ 地球の周りを永久に周り続ける衛星、月がある
・ 火星には2つの衛星がある
・ 水星と金星には衛星がない
・ 木星には、少なくとも28個の大きな衛星がある

・ 太陽を公転する天体として、彗星がある
・ 主な彗星として、ハレー彗星(76年周期、1986年・2060年)やリニア彗星(2004年5月、修学旅行中に肉眼で観測できた)などがある
・ 流星は、ただのゴミ

2 太陽系のスケッチ

 「教科書や理科便覧の写真やイラストをみてスケッチしなさい。また、興味ある事柄をまとめなさい。」

◎ 質問コーナー




◎ Bさん、Cさんの学習プリント



<評価基準>

1 自然事象への関心・意欲・態度
 B 地球を正確かつ丁寧にスケッチできる

2 科学的な思考
 B 太陽系の構造を立体的に捉えることができる
 B 太陽と、太陽の周りを公転する惑星の質量の違いを実感することができる
 B 太陽系における地球の存在を多角的に思考することができる

3 実験・観察の技能・表現
 B 太陽系の天体を正確、かつ、美しくスケッチすることができる

4 自然事象についての知識・理解
 B 太陽系について正しい知識を持ち、説明することができる


授業を終えて
 もっと時間をたっぷり使って授業を進めたいところである。しかし、理科の授業が1週間に2時間に削減されてしまった現実を直面すると、何度悔しいと叫んでも叫び足らない。3年前に中学3年生を受け持っていたときは週4時間だったのに!!!

 また、天動説と地動説についての詳しい説明は、後日『地球の自転』で行う。

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