このページは、Mr.Taka 中学校理科の授業記録 3年(2010年度)です

 2010年度
 
3年 理科の授業カリキュラム

はじめに
 2010年度は、3年生2クラスと2年生3クラスを担当しました。各学年とも複数の先生で指導したので、授業内容と進度が同じになるように調整しました。学習内容は、生徒の実態に合わせたので、小学校の復習を十分に取り入れました。

2010年度の授業スケジュール
1 物理学
 運動とエネルギー
2 生物学 細胞と生物のふえ方
3 化 学 物質と化学変化の利用
4 地 学 地球と宇宙
5 生物学 自然と人間
6 科学技術と人間の生活

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3年物理学 運動とエネルギー
先生の自己紹介:理科の授業の進め方(年間計画、学習プリント)
時間の矢(時間は1つの方向へしか進まない)
(1)時間の単位とその変換(秒、分、時間、日、年)
速さについて復習しよう!
(1)速さとは何か?
(2)いろいろな距離(長さの単位)、速さの単位(時速、分速、秒速)
(3)速さの単位変換の練習
もう1回速さの復習しよう!
(1)クラスの実態に合わせた速さの復習
(2)簡単な割り算
 → 関連ページ『生徒が教壇で教える授業
実験1 記録タイマーで速さを測る
(1)手で記録テープを引っ張る(速さを変える)
(2)6打点毎(0.1秒毎)にテープを切り、グラフにする
実験2 自由落下する物体の速さ
(1)6打点毎にテープを切り、『0.1秒毎の距離=0.1秒間の速さ』を得る
(2)物体を自由落下させると、『速さは時間に比例する』ことを検証する
実験3 斜面を滑り落ちる台車
(1)斜面の角度を変えて、2回実験する
(2)斜面と加速度が関係していることに気付く
実験4 等速直線運動
(1)斜面から平面へ連続して、台車を走らせる
(2)理想的な等速直線運動との比較
実習5 台車に働くいろいろな力
(1)水平面にある物体にはたらく『重力』と『垂直抗力』
(2)平行四辺形の法則
(3)斜面にある物体にはたらく『重力』を『斜面を押す力』と『滑り落ち
 る力』に分解する
実験6 だるま落とし(慣性の法則)
(1)だるま落としの実験で、物体の慣性を体感する
(2)等速直線運動と静止が区別できないことを知る
(3)等速直線運動の例
(4)すべての運動は、直線運動に分解できる
10 実験7 ペットボトル・ロケット
(1)いろいろな運動の第3法則の例
(2)屋外でペットボトル・ロケットの発射実験
11 実験8 自由落下する物体の距離
(1)実験2と同じ自由落下の記録をとる
(2)テープを切らずに、『落下距離と時間のグラフ』を求める
(3)数学の2学期で学習する放物線(y=ax)について紹介する
 → 生徒は『落下距離が加速度的に増えていくこと』を感覚的にとらえる
12 仕事とは何か?
(1)日常の仕事の中から、物理学の仕事をチェックする
(2)仕事=力の大きさ×距離、1J=1N×1m
13 道具と仕事の原理
(1)日常にある道具の中から、物理学で使う道具をチェックする
(2)いろいな道具の例(ペンチ、はさみ、てこ、シーソー、滑車)
(3)仕事の原理
(4)力のモーメントの計算練習
14 実験9 滑車
(1)定滑車と動滑車
(2)2つの滑車の検証実験
(3)1/4になる滑車の理論および検証実験
(4)オリジナル滑車の理論と実験
15 仕事率
(1)仕事率=仕事÷時間、1W=1J÷1秒
(2)仕事率の練習問題
(3)質量と力の大きさの違い
16 質量12kgの物体に対する仕事
(1)持ち上げる場合(重力に対する仕事)
(2)平面をひきずる場合(摩擦に対する仕事)
(3)摩擦力0の場合
17 いろいろなエネルギー
(1)日常で耳にするエネルギーを挙げる
(2)振り子で力学的エネルギーについて調べる
(3)力学的エネルギー保存の法則:位置E+運動E=一定
18 実験10 衝突によるエネルギー変換
(1)衝突実験器で、高さ(位置エネルギー)と仕事の大きさの関係を調べる
(2)位置エネルギー(仕事)は、高さに比例する
(3)位置エネルギー(仕事)は、質量に比例する
(4)エネルギー保存の法則(熱力学の第1法則)
19 実験11 位置エネルギーを速さに変換する
(1)衝突実験器で、高さ(位置エネルギー)と速さ(運動エネルギー)の関係を調べる
(2)位置エネルギー(仕事)は、高さに比例する
(3)位置エネルギー(仕事)は、質量に比例する
(4)エネルギー保存の法則(熱力学の第1法則)
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実験12 熱エネルギー量が違う2つの水を混ぜる
(1)カロリーの定義
(2)カロリーの計算練習(理論値の求め方)
(3)実験
(4)実験値と理論値の比較、考察

← 前年に行った同じ内容の授業実践
 『
実験11 2つの水を混ぜる2008年

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3年生物学 細胞と生物のふえ方
1 観察1 ほおの内側の細胞
(1)各自の細胞を採取して観察、スケッチする
2 観察2 いろいろな植物の細胞
(1)持参した植物細胞を観察、スケッチする
(2)動物と植物の細胞の基本構造をまとめる
(3)多細胞生物がつくる階層をまとめる
3 観察3 いろいろな動物の細胞
(1)持参した動物細胞を観察、スケッチする
(2)水中の微生物(単細胞生物→ときどき群体→多細胞生物)
細胞分裂の手順
(1)体細胞分裂、核と染色体と遺伝子とDNAについて学習する
(2)いろいろな動物の染色体数を調べる
5 観察4 細胞分裂
(1)市販のプレパラート(ソラマメ、ヒヤシンス、タマネギ)を使う
(2)見つけたものを確認、スケッチする
6 観察5 種子植物のふえ方
(1)1年生で学習した種子植物の雌しべの成長について復習する
観察5-2 胚、種子、果実
(1)持参した植物の果実を解剖し、つくりや味を調べる
8 観察6 動物のふえ方
(1)カエルの卵割(受精から孵化、変態して大人になるまで)
(2)無性生殖と有性生殖
9 観察7 卵子と精子(生殖細胞)のでき方
(1)減数分裂について
(2)ヒトの染色体数(常染色体と性染色体)
10 実習8 ABO式血液型
(1)輸血できない理由について考える
(2)4つの血液型についてまとめる
(3)対立遺伝子による形質(優性と劣性)
(4)自分と家族、親族の血液型について調べる
11 実験9 メンデルの法則
(1)純系をつくる
(2)純系どうしの親から、子(雑種)をつくる
(3)子(雑種)どうしから、孫をつくる
(4)孫の形質分が3:1になること(分離の法則)を遺伝子から考える
12 遺伝に関するいくつかの問題
(1)自家受粉
(2)遺伝子の本体(DNA)

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3年化学 物質と化学変化の利用
1 導入 物質の変化の分類
(1)状態変化と化学変化(化合、分解、還元、中和など)

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実験1 いろいろな金属の燃焼
(1)金属+酸素→ 参加した金属
 亜鉛、アルミニウム、銅、鉄、マグネシウムなど
3 実験2 いろいろな有機物の燃焼
(1)有機物+酸素→ 二酸化炭素+水
(2)持参した有機物(にんじん、マメなど)、紙の燃焼実験
4 実験3 酸化胴の還元
(1)酸化と還元のまとめ
(2)銅の酸化実験: Cu+O→CuO
(3)酸化銅の還元実験: CuO+CO→Cu+CO
5 実験4 化学変化と熱エネルギーの出入り
(1)発熱反応と吸熱反応
(2)吸熱反応:塩化アンモニウムと水酸化バリウム、硝酸アンモニウムと水酸化ナトリウム
6 実験5 化学電池
(1)塩酸に、亜鉛と銅を入れる
(2)大きな電流をつくる方法
(3)亜鉛、銅、マグネシウムによる実験
7 実験6 水溶液に電流を流す
(1)溶媒と溶質
(2)水に電流を流す
(3)食塩と水と食塩水
8 実験7 いろいろな物質を溶かして、電流を流す
(1)持参した物質による実験
(2)物質の分類(水に溶けない、電解質、非電解質)
9 いろいろな物質の分類方法
(1)92種類のアトム
(2)単体(金属、単原子分子、分子)と化合物(分子、化合物)
10 元素周期表とイオン
(1)1番から20番までの元素
(2)原子とイオンの関係、および、イオンの周期性
(3)原子を組み合わせた化合物(男と女)
11 元素周期表と原子構造
(1)原子(元素)周期表の復習
(2)原子の基本構造(原子核、電子)
(3)電子モデルを使った化合物のモデル
12 実験11 塩化銅の電気分解
(1)塩化銅の電離(水に溶かす)
(2)塩化銅水溶液に電流を流す
(3)銅と塩素の検証実験
(4)イオンや電子が移動するモデル図
13 実験12 塩酸の電気分解
(1)塩化水素水溶液(塩酸)に電流を流す
(2)水素の爆発実験と塩素による脱色実験
(4)イオンや電子が移動するモデル図

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3年地学 地球と宇宙
1 観測1 宇宙のはじまり
(1)137億年前のビッグバンから現在まで
観測2 天体の階層
(1)宇宙、銀河団、銀河、ブラックホール 〜 宇宙人、星間ガス
(2)銀河系と銀河、銀河系における太陽系(地球)の位置
3 観測3 太陽と太陽系の天体
(1)太陽のつくり、黒点、自転
(2)太陽系の天体
(3)日食と月食
観測4 宇宙から見た地球の時間と方位
(1)宇宙から見た太陽光線と地球の自転
(2)地球にいる人が決めた時間と方位
観測5 月の満ち欠け
(1)宇宙から見た太陽、地球、月の位置関係
(2)地球から見た月(形、方位、時間)
観測6 金星の見え方
(1)宇宙から見た太陽、地球、金星の位置関係
(2)地球から見た金星(大きさ、満ち欠け、方位、時間、明るさ)
観測7 地球(日本)から見た天体の動き
(1)地軸と北極星、地球の自転と日周運動
(2)真東から昇り、南を通って、真西に沈む天体
(3)南の空で、東から南を通って西へ動く天体
(4)北の空で、北極星を中心に東から西へ動く天体(沈まない)
(5)天球モデルで考えた天体の動きと『日本からみた天体の動き』
 →北天、南天、西天、東天の順に考える
観測8 太陽の南中高度
(1)地球から見た1日の動き(日周運動)
  春分と秋分→ 冬至→ 夏至
(2)宇宙から見た地球の1年の動き(年周運動)
(3)年周運動と地軸の傾きによる、太陽の何中高度(季節)の変化の説明
観測9 太陽の南中高度の計算
(1)地球上における名古屋の位置(北緯35度)
(2)春分と秋分の日の南中高度の計算(90-35=55)
(3)冬至の日(55-23.4=31.6)、夏至の日の南中高度の計算(55+23.4=78.4)
(4)世界各地の太陽の動き(ケニアの春分の日など)
10 観測10 88星座と黄道12星座
(1)宇宙にある星、肉眼で見える星
(2)星の住所としての88星座
(3)太陽の通り道(黄道)と重なる星座12個
11 観測11 星の1日の動き(地動説から天動説へ)
(1)北極星を中心とする日周運動と年周運動
(2)時間、角度と日周(年周)運動の対応表

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3年生物学 自然と人間
1 観察1 食物連鎖
(1)昨日の夕食のメニュー→ 昨夜食べた生物
(2)ヒトを食べる生物
(3)食物連鎖と生物ピラミッド
(4)分解者の例
2 観察2 落ち葉の中の生物
(1)落ち葉はやがてどうなるか
3 観察3 落ち葉の中の生物採集
(1)郊外(港北公園)における実習
(2)落ち葉、土の採取
4 実験4 寒天培地で微生物を培養する
(1)肉眼による生物の観察、スケッチ
(2)自家製シャーレによる寒天培地づくり
実験5 培養後のヨウ素反応
(1)培養後の寒天培地の観察、および、ヨウ素反応
(2)微生物の呼吸
観察6 炭素の循環
(1)生産者(植物)の光合成と呼吸
(2)消費者(動物)の呼吸
(3)分解者(菌類)の呼吸
(4)ブドウ糖の構造式と無機物
(1)堆肥をつくろう
(2)菌や細菌による水の浄化
(3)生物濃縮
自然の災害と恩恵

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3年 科学技術と人間の生活
1 (1)化石燃料と火力発電
(2)エネルギーの変換
(3)新素材、超吸水性ポリマーの実験
2 (1)エネルギー利用の現状と今後の課題

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