このページは『Mr. takaによる若手教師のためのワンポイント・レッスン』です。

第2章 How to 授業

23 授業中、騒がしくなった時

1 静かな方法を使う
 授業中、騒がしくなったとき、あなたはどのように注意しますか。私は、できるだけ小さな声で、「静かに!」「うるさい。静かにしなさい!」と注意します。口を大きく開き、強い意思を持っていることを伝えますが、実際、喉から出す声は極力小さくします。おそらく、一番前の席の子どもしか聞こえないぐらいの小ささです。しかし、この小さな声の注意を数回繰り返すと、生徒の中から「おい、静かにしろ!」と大きな声で友達に注意するようになります。これは、理想的な姿ですが、先生が大声を出さないように我慢すれば数ヶ月で効果が出てきます。1年後には、先生が静かにして欲しい雰囲気を察知すると、元気のある生徒が、他の友達に積極的に注意するようになるでしょう。

2 興奮している生徒を狙う
 興奮しておしゃべりしている生徒を狙うの良いでしょう。できるだけ小さな声で、「@@君、先生の声が聞こえますか?」と質問します。だんだん教室内が静かになっていき、最後に@@君が教室の雰囲気を察知して静かになる、という手はずです。「@@君、聞こえたら手を挙げて下さい」「@@さん、聞こえたら返事して下さい」「(黒板のある文字を指差し)この字が読めますか?」「@@君、その話のAの部分をみんなに話してくれませんか」のように、いくつかのバリエーションを交えて、小さな声で呼びかけてください。

3 注意は小さな声で、授業は少しだけ大きな声で
 授業とは関係ない注意は、できるだけ小さな声を使ってください。真剣に取り組んでいる生徒が嫌な気持ちにならないようにするためです。大声を使うこともありますが、1時間のうちに何度もくり返すのは問題です。生徒が大声に慣れてしまい、小さな注意を無視するようになります。小さな声の注意に慣れるようにすれば、落ち着いた授業になります。そして、授業中の声は、メリハリをつけた比較的大きな声にしましょう。もちろん、大きければ良いということはありません。別ページ『声の3要素、話すスピード』をご覧になり、「大きさ」「音程」「音色」「スピード」を自在に操ってください。

4 関連ぺージ 授業のしつけは、幼児語を使う 

2010年12月24日

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