このページは、学級通信2年D組『枇杷林檎びわりんご』です。 |
枇杷林檎 22号 2000年6月6日(火)
誕生日おめでとう!
6月生まれの人
船橋研太 横井将人招き猫<願いはかなうか?> ミスターマギー(Morther's )
おかげ横町での事。母は招き猫専門店に入った。普段はほしいともおもわない類の物だが、なぜか買いたいという気持ちになった。子供が「母の日のプレゼントは?」と言ってくれたので、買ってもらうことにした。
いろんな色(緑、青、ピンク・・・)でいろんな願い事をかなえてくれる猫が所狭しと並んでいたのだが、やはりオーソドックスな黒猫で右手の金運か左手の人運のどちらかにしようと思った。5分は悩んだだろうか。こんなことで考え込むのもバカバカしいが、結局、人運の黒猫を買ってもらうことにした。「お金より人」というのは聞こえがいいが、人にお金もついてくるだろうという浅はかな考えからである。
母がそんな事を考えているうちに、息子は財布に入るサイズの金色の招き猫をチャッカリ買っていた。やはり、末っ子は要領がいい。金色の招き猫のごりやくは『満願成就』である。全ての願いを自分の努力なしに猫に頼むとは、この母にしてこの子ありだ。
しかし! まだ上手をいく人物がいた。母が「いろんな猫があったんだね」と母の妹に言うと「ない。ない。ここの人が勝手に創ったんだよ。商売!商売!」と言い切ってしまう母の妹。この一言で、10歳の少年のささやかな夢は、こっぱみじんに砕け散った。でも、今、金色の猫は父の財布の中でしっかり働いている(かもしれない)。お給料が増えるようにと言う息子の思いを託されて。黒猫の方は玄関の真正面に鎮座し、いい人がこないかなーと待っている。この間、福地先生と吉岡先生のpowerを吸収していた様だった。
(これは全てノンフィクションです)
寄せ書き<危うし父の存在> ミスターマギー
妹が中学に入って、バレーボール部に入部した。叔母が連休に遊びに来たときに、入学祝いにバレーのボールを買ってもらった。母の思いつきで、みんなでお祝の一言を書こうということになった。まず、贈り主の叔母から。
叔母: 『フレーフレーyuka!ミレミアム中学生』・・・叔母らしくま
とめてくれた。
姉: バレーボールをしている女の子の絵を描いた。それだけは能がな
いので『volleyball』と英語で書く・・・1年先輩であることを見
せた。
いとこのムーちゃん(小2の男の子 みんなのアイドル): がんばっ
ているらしい?動きをしている人とウンチ君
いとこのアーちゃん(小5の女の子 コギャル入門者&バッグフェチ):
『バレーボールがんばってネ』とロボットとうさぎのイラスト付き。
・・・イラストが結構上手!
弟(髪の毛の寝癖が気になりだした小5): 敬礼のポーズをした人の
絵で『けんとうをいのる』と『がんばれーまけんなー』のセリフ付
き。・・・すべてひらがな。そして、自分の名前に『様』をつけた
サイン入り。
母: かなりふざけている。『打て!!稲妻サーブ?』これは子供の頃
よく見ていたバレーボールのアニメかららしい。もうひとつ『根性
!根性!ド根性!ド根性ガエルより』このアニメは見ていなかった
と言い張る。・・・だが、本当かどうかは疑わしい。
妹(数々のペンネームを持ちユニークな文章を書く。作家志望):
『青春=バレーボール 青春のきらめき』
・・・妹らしいフレーズで締めくくった。
みんなで、それぞれの寄せ書きを見てワイワイ楽しんで大笑いをした。そこで、ハッと気付いた。父に書いてもらっていない!しかし、もうスペースがない・・・(いつも、そうなのだが)。でも、父に悪いので無理矢理スペースを見つけてそこに書いてもらうことにした。妹が親切にその狭いところに『パパさま』と大きな字で書き添えてあげたので、結果ますますスペースがなくなってしまった。普段父のことは「お父さん」と呼んでいるが、ここで『パパさま』と書いたのにはちょっとした事件があったからだが、これは秘密であり、決して関係者以外には教えることはできない。参考までに、父の一言は『バレーボールが楽しくなるまでガンバレ』・・・父らしい、普通のお言葉でした。
世界に1つしかないみんなの心のこもったボール。寄せ書き1つ1つにその人の個性が表れていておもしろかった。
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