このページは、学級通信2年D組『枇杷林檎びわりんご』です。

 枇杷林檎 90号      2000年10月6日(金)

 苦 言               福地孝宏

 寝てられん!
 昨日の合唱練習を思い出すと、頭にくる。
 3時半、パソコンに向かって「想い」を吐き出す。

 まず、歌じゃない。
 

 遅刻は絶対に許されない
 朝学習を毎日やっているだろう。8:25からだ。それに15分遅刻したら、どうなるんだ。できないじゃないか。1分遅刻したらどうなる。君は「おちこぼれ」。君は「1分のおちこぼれ」であることを知っているのか!そして、その1分を取り戻すことが、どれだけ難しいことあるか!

 (平気で遅刻する者に、あるいは、繰り返す者に、)
 これ以上、話をしても無駄だ。ただ、これだけは教えておこう。社会に出たら「落ちこぼれ」ではすまない。「君は、明日から来なくてい!」。メシを食べる金はない。


 先生が掃除そうじをする
 これは絶対にあってはならない。先生が掃除をしていたら、「いけません。私がやります。」と言わなければならない。理由は、「自分にできないこと」を先生に教えてもらわなければならないから。もし、先生が掃除をしているとしたら、それは深い悲しみに満ちた出来事である。先生は教える時間を失い、生徒は、ただ汚すだけである。

 (掃除をしない者に、)
 まず、「そうじ」を教えよう。
 時間があれば、そのあとに、、、

     (さぼって逃げる者に、)
     君に、教えることはできない。
     汚れ物を片付けるだけである。

 昨日の6限(体育館)
 さて、具体的に思い出してみたまえ。昨日の6時間目、君は何をしたか。「声が小さい」「音がとれていない」「リズムが合っていない」これらが、分かった者は幸さいわいである。一方、時間になっても、10分たっても、バレーボールを蹴っていたり、やっと歌い始めても、とうとう壁際かべぎわに座ったままだったり、、、

 「できること」と
 君たちは「できること」をやりなさい。私はそこから教えます。
・ 時間が守れないなら、守ること教えます。
・ 散らかしたままなら、お片付けを教えます。
 無理は言いません。できることをやりなさい。幼稚園児ができることでも、できない大人がいます。もし、君ができなくても恥はじではありません。必要なら、喜んで教えます。世間で「おちこぼれ」と呼ばれても、私は見捨てません。

 チャレンジャー(挑戦者)
 僕はすばらしいチャレンジャーを見た。
 ♪ 銀の ♪
 ここまで歌うと、誰も歌っていないのでやめる。
 彼は出だしを間違えた。
 それでも、大きな声で歌った。

   2回目
   ♪ 銀の ♪
   また、彼の声だけ飛び出した。

     3回目
     ♪ 銀の ♪
     また、間違えた。

 それは素晴しい挑戦。できないから挑戦する。分からないけど、やる。間違えてもやる。「できない者」は、彼の間違いで「頑張ろう」と思う。「できる者」もそう思う。彼は真のチャレンジャーであり、リーダーである。彼は、このクラスにいる。

 
 ここまでクリヤーしている人へ
 音楽の授業で教えてもらったこと、先生や友達に教えてもらったことを、何回も繰り返しなさい。やりなさい。できなくても、やりなさい。どうしてもダメなら、教えます。それが「できる」ようになったら、君は先生です。「できない人」に教えなさい。それが友達です。そして、それが音楽であるなら『音楽の友達』、スポーツであるなら『スポーツの友達』。どんどん、幅が広がります。自分でやる、できても、できなくてもやる、くりかえしやる、教えてもらう、教える、励ます、応援してもらう、やるだけ。そうです、理由はいりません。やりましょう。

 さらなるステップへ
 「ライバル」って知っていますか?
 「友達」と「ライバル」の違いは?
 「最大のライバル」とは?

 最終ゴール
 「ある」か「ない」か?

                              (つづく)

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