home人が人を教えて育てる・教育taka先生書いた自然に関する本実践 ビジュアル教科書シリーズ『生物学』

実践 ビジュアル教科書シリーズ
中学理科の 生物学

159ページ B5版 フルカラー 誠文堂新光社

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 この本は、読み物としてしっかり構成されています。中学を卒業した方は、昔を思い出しながら「物理学という学問」入門書として楽しんでださい。中学生の方は、HP『中学校理科の授業記録』と合わせてご覧ください。授業で何を学習しているのかわからないときに役立ちます。物理学のどの位置を、何のために学んでいるのかを明確にできます。


本の内容紹介
 私の本の巻頭「はじめに」目次印刷原稿の一部をご紹介をさせて頂きます。

1 はじめに 
 地球には、たくさんの生物が生きています。現在、150万種類の生物に名前がありますが、もっと細かく分類すれば、未発見の生物を含めて1億種類になるでしょう。この本でたくさんの写真を見ながら、生物の多様性、力強さ、美しさを感じてください。自然をより深く観察し、感動するための視点や方法を学んでいきましょう。

 第1章は、生命の本質に迫ります。初めに、現在の生物学者が考えている『3つの生命活動』を紹介し、章末で観察の基本を学びます。第2章は、生物の基本単位としての細胞を調べます。核や葉緑体など、細胞内の小さな器官の構造とはたらきです。分子レベルでの物質の分解と合成も紹介します。

 第3章は、動物が動くしくみです。筋肉、骨、神経、感覚器官など、肩の力を抜いて、楽しく学習してください。第4章のテーマは恒常性(ホメオスタシス)の維持です。聞き慣れない言葉ですが、これは生命活動3本柱の1つです。動物としてのヒトの観察を中心に、生物に共通する視点を学びましょう。

 第5章は植物です。植物の生殖器官としての花の観察から始め、多様な植物の分類、花を咲かせない植物を調べます。第6章『生命の連続性』は、生物がすすんで死ぬ「アポトーシス」を紹介したあと、メンデルの遺伝の法則、ABO式血液型、DNAの構造まで調べます。

 第7章『生態系』は、生物どうしの多様な関係です。第8章『分類と進化』は、いくつかの方法で分類することで、生物の多様性を深く理解できるようにしました。

 それでは、他の自然科学とは隔絶した、神秘と愛に満ちた生物たちの世界を探求しましょう。そして、今ここに生きている喜びを生物たちと分かち合いましょう。私たち生物は、地球という限られた世界で、まるで1つの生命体のようにつながっています。


2 目 次
 構成方針は「学問としての生物学」として組み立てることです。第1章はこの本の3本柱「物質代謝」「恒常性の維持」「遺伝子による連続」を紹介し、第2章「細胞の構造とはたらき」は、生命活動の中心としての「核とリボソーム」「ミトコンドリア」、および、植物の「葉緑体」を取り上げます。

第1章 生命とは何か
1 地球は生命で満ちあふれている
2 3つの生命活動
3 自己増殖する物質『ウィルス』
4 生命は水中で生まれた
5 水中から微生物を探そう!
6 単細胞生物から多細胞生物へ 
7 ヒトのほおの内側の細胞
8 食卓にならぶ多細胞の植物
9 観察の基礎(肉眼、ルーペと顕微鏡、プレパラート、スケッチ)
第2章 細胞の構造とはたらき
1 核は生物の設計図
2 リボソームは有機物を合成する
3 核とリボソームがつくる物質
4 豚肉を加熱してみよう!
5 自分を大きくするため、新しくするための細胞分裂
6 ヒヤシンスの細胞分裂
7 ブドウ糖をつくる葉緑体(光合成)
8 植物の2つの同化作用
9 雑草の葉からでんぷんを取り出す実験
10 エネルギーをつくるミトコンドリア
11 栄養分を燃焼(呼吸)させよう
12 代謝(異化と同化)のまとめ
13 水中で活躍する『酵素』
14 石灰水で呼吸を確かめよう!
15 いろいろな動物の外呼吸
16 植物が呼吸するための穴『気孔』
第3章 動物が動くしくみ 
1 動くためのステップ
2 落下する定規をつかまえよう!
3 光を感じる目
4 乾燥イワシの解剖
5 音とバランス感じる耳
6 水に溶けた味を感じる舌
7 空気中の物質を溶かして感じる鼻
8 5つの刺激を感じる皮膚
9 いろいろな動物の筋肉
10 骨格の構造とはたらき
11 骨格の構造をはたらき
12 神経細胞の基本単位『ニューロン』
13 イカの解剖
第4章 食べることと恒常性 
1 ヒトの消火液と消化酵素
2 だ液に含まれる『アミラーゼ』の実験
3 ヒトの消化管
4 何でも食べるヒトの歯
5 2つの方法で小さくする『胃』
6 栄養分を吸収する『小腸』
7 水分を吸収する『大腸』
8 体をつくる材料を管理する『肝臓』
9 血液、組織液、リンパ液
10 ヒトの体を循環する血液のモデル
11 心臓と2つの循環経路
12 血液をきれいにする腎臓
13 血液を守るシステム『免疫』
14 自律神経の中枢『脳幹と脊髄』
15 ヒトの中枢、末梢神経
16 恒常性を保つヒトのホルモン
17 生長の方向を決める植物ホルモン
第5章 花と植物
1 花の構造とはたらき
2 ツツジの花の観察
3 タンポポの花(集合花)
4 My 野草図鑑をつくろう!
5 いろいろな花の花粉
6 花粉の精核を運ぶ『花粉管』
7 花が種子になるまで
8 胚(種子、果実)を探そう
9 植物の分類
10 子房がない種子植物『裸子植物』
11 マツの花と種子の観察
12 花がない植物『シダ植物』
13 根がない植物『コケ植物』
14 水中で生活する植物『藻類』
第6章 生命の連続性
1 死、そして、新しい個体の誕生
2 無性生殖
3 有性生殖と受精
4 受精卵が子になるまでの卵割
5 卵、精子をつくる『減数分裂』
6 DNA をとり出してみよう!
7 メンデルのエンドウ豆の実験
8 対立遺伝子と形質
9 ピーターコーンの種子を数えよう
10 ヒトのABO 式血液型
第7章 生態系
1 個体から全地球へ視点を広げる
2 生物どうしの多様な関係
3 食物連鎖と生物ピラミッド
4 植物→ 草食動物→ 肉食動物
5 落ち葉を中心にした食物連鎖
6 土の中の微生物の培養
7 菌(キノコ、カビ、酵母)
8 菌と藻類が共生する『地衣類』
9 環境問題を調べよう!
第8章 進化と分類
1 化石で調べる生物の歴史
2 生体内の液体を一定に保つシステム
3 野菜の維管束を調べよう
4 雑草で調べる葉脈と根の関係
5 水との距離から体の構造を考える
6 セキツイ動物の骨格を比較しよう!
7 生物の進化と系統樹
8 生物の5つの仲間に分ける
9 身近だけれど見えない細菌(バクテリア)
10 生物を名前で呼んでみよう
11 地球は生物で満ちあふれている

3 本の原稿紹介
 以下は、私が出版社に提出した本の原稿の一部です。このページの写真は、すべて私が撮影したものです。セキツイ動物5種、刺胞動物、種子植物2種、シダ植物、コケ植物、菌類2種、原生生物、絶滅した古代生物を掲載しています。この本で私は生物を5つに分類しましたが、多様な生物たちを視覚的に学習して頂ければ幸いです。合計872点の写真を使っています。


上:第1章の扉 の印刷原稿

4 この本とホームーページの関係
 この本は『生物学という学問の入門書』、読み物として構成されてます。中学を卒業した方は、この本1册で生物学の基礎的な復習が十分にできるでしょう。中学生の方は、学習していない内容でも、自分が何を学習しているのか、生物学のどの位置を学習しているのかを明確にできるでしょう。

 ホームページ『Mr.Taka 中学校理科の授業記録』と合わせてご覧いただければ、この本の魅力は膨らみます。授業実践記録のHPは、学校現場にあわせているので、生物学という学問の軸からぶれることがあります。しかし、本書を使えば、今、どの分野の何を学習しているのか明確になります。

5 この本に込めた私の願い
 私の願いは、みなさんが自然の姿に感動することです。自然界にはいろいろな生物がいます。毎日たくさん種が絶滅し、同時にたくさんの種が生まれています。生物は多様で、ヒトはその中の1種類に過ぎません。

 また、生物が発見されているのは地球だけ、ということは絶対に忘れてはいけません。地球外生物を発見する可能性はありますが、地球は宇宙に浮かぶ生命体、ともいえます。目先の利益のために生物を殺すことは間違いです。この本を手に取り、多様な生物と調和して生きていく必要性を肌で理解しましょう。

   

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