このページは、Mr.Taka による中学校理科の授業記録 物理学 です。 |
1 単位の接頭語とは
接頭語は「頭に接する語」なので、単位の接頭語は「単位の頭につける語」という意味です。そのはたらきは、単位の桁(けた)と変えることです。1m(1000 mm)について考えると、接頭語m(ミリ)は単位m(メートル)の桁を3つ下げます。接頭語 m の使用例
1 m(メートル)= 1000 mm(ミリメートル)
1 g(グラム)= 1000 mg(ミリグラム)※m(ミリ)は、1/1000倍するはたらき
※k(キロ)は、1000倍するはたらき2 全ての単位に使える
単位の接頭語は、全ての単位に使えます。上の例は2つの単位「長さ(m)」と「質量(g)」に対して使っています。3 単位の接頭語の一覧
大文字と小文字の違いに注意してください。大文字を使うのは(Y)ヨタ、(Z)ゼタ、(E)エクサ、(P)ペタ、(T)テラ、(G)ギガ、(M)メガで、その他は小文字を使います。また、たくさんゼロを書くときは、3桁毎に「半角スペース」を入れます。
1 000 000 000 000 000 000 000 000 (Y) ヨタ
1 000 000 000 000 000 000 000 (Z) ゼタ
1 000 000 000 000 000 000 (E) エクサ
1 000 000 000 000 000 (P) ペタ
1 000 000 000 000 (T) テラ
1 000 000 000 (G) ギガ
1 000 000 (M) メガ
1 000 (k) キロ
100 (h) ヘクト
10 (da) デカ
1 接頭語なし
1/10 (d) デシ
1/100 (c) センチ
1/1 000 (m) ミリ
1/1 000 000 (μ) マイクロ
1/1 000 000 000 (n) ナノ
1/1 000 000 000 000 (p) ピコ
1/1 000 000 000 000 000 (f) フェムト
1/1 000 000 000 000 000 000 (a) アト
1/1 000 000 000 000 000 000 000 (z) ゼプト
1/1 000 000 000 000 000 000 000 000 (y) ヨクト4 日常生活でも使われる接頭語
単位の接頭語は、日常でよく使われものもあります。食料品の成分表示にだまされないようにするため、練習問題を1つ出します。問題:ビタミンC1000mgとビタミンC500gを比較した場合、どちらが多いでしょう? 考えてください。答えは、「500gの方が500倍多い」です。1000mgは1gです。5 中学校の先生へ
授業で20分使い、単位の接頭語を教えてください。力を学習する前、距離(長さ)・速さを学習する前、電流・電圧を学習する前、それぞれ簡単に復習することが必要です。復習することで、子どもの取り組む姿勢が格段に良くなります。お試しください。
→ 授業記録『理科で使う単位(単位を10の乗数倍する語)3年(2004年)』6 単位の換算
次に、『単位の換算』をお読みください。