takaのメモ帳   2013年5月

Column:地震は予知できない


2013年5月23日(木)
5.20 起床
 ここ1ヶ月、たくさんのことがありました。複雑に立て込んだ重要なことばかりで、たくさん考えてたくさん行動しました。この先どうなるか未確定なこともたくさんありますが、自分が本当にやりたいことが少しずつわかってきました。最終的に大きな決断をたくさんしなければいけないと思いますが、大切なことはいろいろな人の意見を聞くことと自分でよく考えることです。そして、始めるときは止めるときも同時に考える必要があります。さもなければ、間違った道を歩み始めても後戻りできなくなるからです。立ち止まることはできても、同じ道を引き返すことはとても勇気が必要なので、歩み始める前にできる限りの可能性を想定するのではなくて、太い基本方針を打ち立てるべきです。問題が発生した時は、その基本方針にしたがって行動するだけです。

 また、人生に目標や目的は必要ないと思います。生きていること、次に強く生きること、その次に歓びがあることです。その次にもたくさんの段階がありますが、欲張ると失敗します。これぐらいで十分なような気がします。


2013年5月29日(水)

地震は予知できない
 昨日、日本政府は「地震は予知できない」ということを認めました。私は2007年発刊の自著『観察でわかる地学』p.102に「かつて地震は予測できるもとして考えられいましたが、現代では予測不可能なことが科学的に証明されつつあります」と著していました。これは文部科学省の学習指導要領に反することなので、やっと胸を張って子ども達に教えられるようになりました。子ども達に真実を教えられる国に一歩近づいたことを、本当に喜んでいます。次は、日本政府が行ってきた過去の事実を分析し、将来の政府が行うであろうことを予測、事故を未然に防ぐことが大切ですが、がんばり過ぎるとカドが立つのでほどほどにしておきます。とりあえず、本当に胸をなで下ろしています。

 もし、次の政策が個人の責任にしたり、個人に地震対策を義務付けたりすることになるなら、それは悪徳政治です。予測できないこと、わかりもしないことを心配させる手法は、悪徳商法の基礎・基本です。これまでの政府は、地震は予知できるものして「数字のようなもの」を国民に示し、国民を不安にして時間や金を使わせていました。

 私は教育者である以前に、人として本当のことを教えなければいけないと信じています。科学的事実をもとに誰もが認めざるをえない真実を明らかにし、それを万人に教えることは、人間として当たり前の行為だと信じています。なお、私は「自分を信じよ!」という人は信じません。その人を信じるかどうかは、その人が行ってきた過去の科学的事実から、客観的に判断します。もちろん、騙されてもよいと思う人なら別ですが・・・

 それから、このコラムを分類・整理しようとして気づいたことがあります。このコラムは「政治・社会」に分類しました。本来、「自然」に分類されるべきでしょう。自然に関する科学的事実が政府によってねじ曲げられていたのですが、ついに嘘がばれてしまったということです。嘘をつく根拠を作っていたのは、いわゆる「御用学者」といわれる研究者や大学教授などです。彼らは研究費として多額の金を政府から受け取り、血税を出している国民を不安にさせるためのデータを集め、それを発表していました。初めに「地震は予知できる」という結果があり、それを正当化するためのデータを集めていたのですから、「捏造」といっても良いでしょう。さもなければ、これまでに使った研究費を明示し、国民に謝罪すべきです。「予知できる」という前提のもとに使われた税金は、莫大なものです。

 書いているうちに熱くなってきそうですが、私がもう1つ書きたいことは、原子力に関する「御用学者」です。御用学者は、はじめに「結論」があり、それを正当化させるためのデータを集める人達のことです。彼らは科学者ではありません。科学者は、初めにデータを集めます。その結果、自分が予測したものと違う結果になったとしても、その結果を受け入れます。それが科学者だからです。かくいう私は、自分自身も科学者の1人として、自覚しています。

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