takaのメモ帳   2020年5月


2020年5月1日〜月日

1(金) 9月入学式、学校始まりの是非
 〜答えは否、その理由は3つ〜
   

 

5月1日(金)
9月入学式、学校始まりの是非
 〜答えは否、その理由は3つ〜
 9月入学式、学校始まりは検討すべきことですが、今は違います。

理由1。コロナ騒動が9月までに収束する、と思っていませんか? それは誰にもわかりません。これまで人類が経験してきたウィルス感染の歴史から予測できる道筋は、以下の通りです。
(1)これから冬になる南半球で流行(2020年9月ごろ)
(2)寒くなったら、日本で再び流行(現在のウィルスが変異、毒性が強くなる)
(3)感染者数は減るが、世界各地で散発(さらに、変異、死亡率が高くなる)
(4)2、3年後にワクチンが完成(100%安全ではないが)
(5)5年後に薬が完成(変異により、効果100%ではないが)

理由2。今は、今の非常事態(休校が永遠に続く状況)でもできる教育、を模索しながら実践するべき。それは教育の本質、目的を見つめ直すことになると思います。非常事態下で「9月の是非」を議論することは、今生きている子どもたちへの教育を後回しにすること、現実から目を背けること、のように思います。やがて、9月が必然になれば、議論するまでもなく9月になるだけ、のことです。結論として、2020年9月に始めることは、絶対にしてはいけないことである、と断言できると思います。個人的理念・理想を主張することは、現場(子ども、保護者、学校、さらに、すべての日本社会構造)を大混乱させることになるでしょう。 思いつきやご機嫌とりなどは、もってのほかです。

 9月始まりは無料でできるように考えている人がいると思いますが、違います。学生と保護者は半年分の学費と時間を失い、企業は新規採用(労働)者を半年待ち、労働者は将来受け取る年金を半年分カットされる、ことになるでしょう。

 学校が再開できず、休校が3年続いた場合を想定し、それでもできる教育を模索実践する。それには大きな税金を投入する必要があるでしょう。たとえば、双方向授業(学習)に向けての対策を行ってはどうでしょう。4月30日に論述した『すべての学生にi Pad(タブレット)配布』、さらに、日本全国の無料ネット環境を構築してはどうでしょう。

 4月25日『名古屋市での、夏休み授業は論外〜免疫力低下で死亡リスクが劇的に高くなる〜』で述べたように、夏の異常気象により空調設備の整備も必須です。

理由3。2020年9月始まりになった場合、現在学校に通ってる子どもたちの学年が分断されることを議論していない。

 小学6年生を例にとって説明します。現在の小学6年生は2008年4月2日〜2009年4月1日生まれです。その子たちは2021年8月に小学校を卒業することになる思いますが、全員そろって中学に入学できません。なぜなら、9月入学に変更するということは「学年構成を変更する」になるからです。もちろん、不整合のままにしておく、という案もありますが、いつかは整合させなければならないでしょう。あるいは、義務教育において飛び級制度を導入する、という案が噴出することになりかねません。

 つまり、2008年4月2日〜9月1日生まれは順当に中学へ進学できますが、2008年9月2日〜2009年4月1日生まれは1年間待つことになります。そして、現在の小学5年生の約半数の人と一緒に中学生になります。中学校の空き教室は十分ではない、のです。もちろん、現在の小学6年生が全員がそろって中学生になる、という案もありますが、いつかは変更しなければならないでしょう。誰かが痛みを持たなければ改革はできませんが、私は「コロナ騒動にまぎれた子どもいじめ」にように感じます。社会構造を変えたいなら、大人が痛みを持つべきです。そして、大人が子どもに対して時間と税金を使わなければ、より良い社会にはならない、思います。

5月2日(土)
 ゴールデンウィークは混雑するので毎年出かけないようにしていますが、今年はアトリエで楽しく過ごしています。誰かと集まることも控えているので、広いアトリエを独り占めできるからです。何をしたかというと、20年以上ダンボール箱に眠っていたクロッキー約4000枚を見直し、約1500枚を破棄しました。当時捨てることができなかったものを捨てられるようになり、喜んでいます。が、しかし、この約4000枚は1997年10月から2018年9月までに描いたものなので、文字通り「山」のような作品を見直し、破棄しなければなりません。 画歴30年になるので、単純計算で4000枚/年×30年=12万枚、になるのです。

5月15日(金)
 5時10分、開放していた窓からいただいたものは朝の冷気と鱗雲を輝かせる太陽。庭木に水、魚に餌をやり、駐車場の掃除をしてからクロッキーの整理、コーヒー豆に湧いた湯を注いだところで携帯電話を手に取ると、「愛知県は5月25日から学校再開を決めたが、名古屋市は6月1日からの方向で最終決定は本日」との文字。身震いする懸念の共有を求めてパソコンを立ち上げ、この日記を認める。

 何度も書いた。

 7月になると体調不良者が増える。暑いからである。何度も述べているように、クーラーのない理科室では授業ができない日がある。名古屋は他の地域よりも命が危ない。今、世間はコロナ騒動で右往左往しているが、夏の名古屋の公立小中学校はコロナ以前から命の危険にさられている。そのリスクをさらに高めることだけは絶対に許されない、と主張したい。

 夏は免疫力が下がる。

 なぜなら、食欲がさがり睡眠が浅くなるからである。保健室にくる子どもが多くなる。生きているだけで体力が奪われているのである。大人も子どもも同じである。

 そのような時期に「授業時間確保」のために登校させよう議論すること自体、公的に処罰すべき犯罪と断ずるべきレベルにある、と思う。免疫力が下がり、体温が上昇している子どもたちの命を守ろう! 毎年、体力低下熱中症で37.5度C以上になる子どもが増えることがわかっている名古屋の夏である。

 夏休み短縮決定まではしないであろう、と私は信じている。

 

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