私の日記
21日 快適なバスの旅、サオ・パウロへ
22日 最終日にだふ屋
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さわやかな朝
朝食だあ! 食堂は早朝6時から8時までオープンしている。こんなに早くから食べれるのは、日中とても暑いからだろう。私は7時には食べ終わり、バスのチケットを買いに出かけた。そして、11時発サオ・パウロ行のチケットを買った。次にポリシア(警察)でブラジルの入国スタンプがもらいにいった。すんなりともらえるか心配だったけれど、感じの良い人達がすぐにスタンプを押してくれた。土産物も買った。牛の角でできた面白いオブジェを見つけ、それを5つも買ったので大満足だ。暑いので短パンも買った。これで海にも行けるぞ。
モーニング・ビール
昨日の店で美味しいパン、ヨーグルト、プリンをおつまみにしてビールを飲む。うまい! 朝っぱらから、かちんと冷えたビールを屋外のテラスで飲むのは最高だ。
サオ・パウロへ出発
11時、コルンバ発サオ・パウロ行きの長距離バスは定刻に出発した。幸運なことに、隣は空席になっていた。クーラーボックスのそばなので、いつでも自由に冷たい水が飲めるし、横にもなれるし、快適なバスの旅だ。
久しぶりの大都会
朝8時、突然サオ・パウロに着いた。コルンバとは1時間の時差があるので、ここは9時になる。久しぶりの大都会は活気に溢れていて嬉しい。駅前の公園に腰を降ろし、これからのスケジュールをゆっくりと立てる。「今日は1日観光して、夜には演劇かコンサートに行きたい。」さあ、100ドルを両替して、ホテルまで地下鉄で行こう。
両替ができない
ところが、この大きな駅の中にも外にも銀行が無い。「うそでしょ。」もし、コルンバで両替したお金が残ってなかったら、地下鉄にも乗れないところだった。私のポケットからかき集めた小銭は、地下鉄代の1ドルと10セントだけだった。
ご飯が食べたい
地下鉄『セー広場駅』で降り、周りの人々に道を聞きながら予定していたホテルまで歩いた。「ご飯を食べないと、ふらふらだー。」 とにかく両替しなければならない。ホテル代も付けにしてもらきった。ところが、街の中心まで来ても両替えできる銀行も両替商もない。こんなに銀行が溢れているのに信じられない。やっと見つけた銀行では、法外とも思える手数料を提示された。現金なら10%、トラベラーズ・チェックなら20%off。みなさん、信じられますか?!
サオ・パウロ美術館であの娘に
国立サオパウロ美術館を訪問した。「えっ!こんにちは。」 期せずして、ピカソのあの娘に出会ってしまった。水浴する女だ。まるで炎が燃え上がるように水浴びをしていた。館内に差し込む午後の日差しがまぶしかったけれど、閉館時間まで楽しませてもらった。
遅い昼寝
5時。ふらふらになってホテルへ戻ってきた。そして、市立劇場で買ったダンスのチケットの開演時間を確かめてから、ベッドの上に倒れるようにして寝た。 6時。シャワーのコックをゆっくりと回し、眠気を洗い流す。これまでの旅と、今日これからのことを回想した。「僕には大都会が似合うなあ。やっぱり夜を楽しまなくちゃね。」今日の公演はフランスの現代舞踊らしい。「席は劇場真ん中の通路側だし、最後の夜にふさわしい最高の席だ。」まだ、開演までには1時間ある。
だふ屋に変身
が、「飛行機は、いつ飛び立つんだ!!」私はシャワールームから飛びだし、航空券とチケットを交互に見比べた。「サーアーー。」眠気は一気に吹っ飛んだ。何回見直しても同じ。「何で、同じ日付なの?」
私は『だふ屋』に変身し、ホテル劇場まで行った。幸い、感じの良い学生が半額で買ってくれた。彼は英語が堪能で、飛行場までのリムジンバス乗り場を教えてくれた。
22:30空港内にて
「今日は、踏んだり蹴ったりの一日だったなあ。」
その1: 昨日、大喜びで買った10ドルのお土産が、6ドルで売っているのを発見。
私は、それを5つも買っちゃった。
その2: 大都会で両替できない。
その3: 開演5時間後に、飛行機が飛び立つなんて。
「だけど、ラッキーだったかもしれない。今はボーディングパスも手に入ったし、まあ、いっか。これからは良いことが続くでしょう。」