このページは、旅行記ミャンマー2000冬です |
私の日記
1月5日 (晴れ)
◎ メイティーラ =======================
午前: 街の散策
午後: 日記の整理
18:00メイティーラ(バス)→ 翌7:00バゴー
車中泊
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5:30 起 床
7:46
市場に行くつもりが、ホテルの食堂で空想に入った。ピカソとジャクリ
ーヌ、写真家ダンカンが出てきた。
湖面を1艘のカヌーが走っていくが、私には関係ない。
今は太陽を待っている。
陽がなくなると、とたんに寂しくなってしまう。だから、私は太陽を待
っている。太陽は広い空間を満たしてくれる。がらんと感じる空間をい
っぱいに満たしてくれる。今は寒くなったけど、いつかはここを照らし
てくれる。その時は分からない。
男が斜め向のテーブルに食事の準備をしている。私の空間に見知らぬ人
がいるのは面白くない。この空間が許されるのは、私に身近な人だけで
ある。
テーブルの向いには、からっぽの椅子がある。そこにジャクリーヌが座
り、見知らぬ男のかわりに世話をしてくれることを想像する。
この空間は誰が座っても神々しく見える。私じゃなくてあなたでも誰で
も彼でも。この時空がそうさせる。
感情はうつろいやすく、次から次へと訪れては消え去る。記憶もそう
で、消滅のうちに存在するが、いつくかの点と点(記憶)が結びつく
時がある。それは映像であったり、鳥の啼き声、空気・雲・風、1本
の石柱、昔読んだ絵本、文字だけの物語り。それらが、かってに結び
つき、私とは無関係に新しい感情や感覚をかたち作ってゆく。
私はピカソと違い、パソコンを持っている。消え去っていく感情を、
まるでキャンバスに描くように、ディスクに綴る。
ここの文章には、「私」が何回も出てくる。この世界は私の所有物で、
何人も立ち入ることができない。私は絶対で、それ以外の人間は私の
世話人である。自分の産み出した空間。光、窓、静寂、食べ物の残っ
た皿、飲みかけの紅茶。
だけど、お腹はもういっぱいだ。
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8時 散策に出かけよう。
鉄道駅で、頭を丸めた少女たちに出合った。
写真を撮らせてくれと頼むと、「うん」と頷いた。
(写真下)
(上:表情固いけど、、、)
メイティーラの市場
とても大きい。ひとまわりするだけで1時間はかかる。だけど、魚の
干物や香辛料、タバコの煙りで鼻汁が出てきた。さらに、標高が300
mにさがり、蒸し暑さも増して散策する気にならい。
(上:市場の内側は写真のような店が多く、露店も出す。)
(上:ピックアップに乗る人々)
あと5人ぐらい乗せれば、車も本望だろう。
昨日の自分を思い出す。
(上:LUXのお姉さんが、昨日みた映画の女優に似ている)
ミャンマー人の好みかなぁ。
屋台で食事してみた。
定食。メインは豚の脂身(200K)。その他に、野菜の漬け物2種
類、生野菜、具のいっぱいはいったスープ。(写真下)
ただし、ここはまずい。
市場の中心に金色に光るパゴダがある。中に入ってみた。
(上:境内には、椰子の皮が散乱している)
しかも臭い。
市場の中も臭かったけど、ここも。
信仰は死んでしまったのか。
(上:隣のモノストリーは野菜置き場? 魚もさばいていた。)
パゴダと共に駄目になっちゃうのかなあ、と思う。
(上:パゴタの入口に2軒、仏への供え物を売る店があった)
それから、庶民の朝食を撮った(写真下)。
(上:赤飯のことをカウミンパウkauk nhein peungという。)
(上:市場の出口で生野菜を売る)
(上:遠くから買い物ツアーに来たのだろう。午前10時頃)
===
ホテルへの帰り道、ミャンマー音楽が流れている。小学校の発表会
だ。私が覗いた時は、12歳ぐらいの少女4人が踊っていた。
(上:ステージを見ながら出番を待つ)
(上:家の人も見に来ている)
(上:会場の後ろには自由研究が展示してある。)
小学生からエイズについて勉強している。
===
(上:湖のほとりにある小さな祠の中。)
神様の顔や姿がちょっと違う。インドの香りがする。
<メイティーラの印象>
暑い。
あついので、香を炊く。タンパク質が腐りやすい。タバコの臭いが鼻
につく。観光客はいないけど、いないけど、、、
===
12時
朝と同じ場所で日記を書いている。
今は暑い。
それでも、椰子の葉が大きくざわめき、
南仏の海岸をイメージさせる。
14時
メイティーラの街は、朝7時から午後2時まで停電になる。再開の時
間になったけど、まだなので昼食に行く。場所は昨日のレストラン。
・ チキン・チャーハン(300K)
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17時半 『バゴー』に出発!!
(上:このバスで出発です。)
名古屋市民なら嬉しくなるはず。車内には『ナゴヤういろ』
のステッカーが貼ってありました。
しかし、すべて座席が付け替えられ、悲惨の極みである。私は中央
出口に背中を向けたシートだったが、リクライニング(全座席)な
しの直角シート。ここまで完璧な90度は初めてで、思わず、前の
シートとの間隔を測ってしまった。腰の部分68cm。肩の部分52cm。
また、足元に高さ30cmのふくらみがあり、両脚を同じ高さに置く
ことは不可能。
いろいろな座り方を研究したが、最良の方法は次の通りである。
1 両足を揃えてシートに乗せる
2 膝を180度曲げて「体操座り」をする
3 腕を膝で部分で組んむ。
4 組んだ腕に頭を乗せる。
だんだん足が滑り落ちるけど、15分間は我慢できる。前のシート
に頭を乗せて寝る、という基本的な方法は(構造上)数分間しかも
たない。窓側だったので、窓に頭をつけることもできるが、これは、
ピンと伸ばした背骨が微妙に曲がりつづけるので、とても我慢でき
ないし、バスの震動と共に頭がガンガン当たる。
最後に、ストレッチがわりの座り方を紹介しよう。体操座りのまま、
お尻をずうーっと滑られていき、前のシートに「膝から足首まで」
密着させる。私は飛行機のエコノミーシートでも、時々この体勢を
とる。飛行機のシートは間隔が広いので(のだ)、「シート・ポケ
ット」中でに両足を突っ込み、数時間は熟睡する。それに対して、
今回のバスは余りに間隔が狭いので10分が限度だけど、その姿勢
も10回以上とった。
===
夜中、何回も止まったけど私は何も飲み食いしなかった。
そんな余裕はなかった。
続きをどうぞ!
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