このページは、旅行記ミャンマー2000冬です |
私の日記
12月25日 (晴)
◎ ヤンゴン2日目 ===================
・ 国立博物館見学
15:00(夜行バス)→ バガンへ
バス中泊
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5:40 起 床
いつまでもベットの上でごそごそ腐ってしまいそうな雰囲気
がしたので、「がばっ」と飛び起きカーテンと窓を開けた。
1晩中240ボルトのエアコンが唸り声を上げていたので、
ヤンゴンの喧噪は初めてだ。
6:10 さっきまでは雀のチュ、チュという声だけだったけど、今は
チュンチュンになり、カラスも鳴き出した。車の走る音、ク
ラクションもうるさい。
空は灰色、今日は曇り。と覚悟を決めていたけど、ゆっくりゆっ
くり色づいてきた。グレーにちょっとだけコバルトブルーを混ぜ
て濁らせ、それに安物のマゼンタを1色。
6:18
さっきまで、「何処に行こう?何処に行こう?何処に行こう?何処に行こう?」
迷い続けていたけれど、今決めた。
夜行バスで「バガン」に行く。それにしても、可能性が多すぎるのは困っ
たものだ。もし、「これしかないから、ここに行け!」と命令させれたな
ら、迷う必要はない。不平不満を言いながら、そこで全力投球すればいい。
今回の旅の目的は「修行」だけど、これで第1の修行達成かな?
6:23
空はしっかり明るくなる。
メシに行こう。
(上:炒めたメシに、目玉焼き、肉、サラダ。150K、40円)
腹がいっぱいになったので、バス・チケットの手配。いろいろ歩いてみ
たけど、結局午後3時のバスしかない。2000Kで買った。
さて、ここで、米ドルとミャンマーK(チャット)の換算率
ホテルでは: 1ドル=320K
道端その1: 1ドル=390K
道端その2: 1ドル=410K
ということで、良く分からないけど、
100円=400K
25円=100K
10円=40K
1円=4K
の感覚で旅しよう! ※詳細は、その他旅の技術と率直なアドバイスを参照
チョット散歩してスナップしてみた(写真下)。
部屋に戻り、荷物をまとめ、博物館に出発。ヤンゴン中心にある「スーレ・パ
ゴタ」を見学することもできたけど、パゴタはこれから沢山見れるだろうから
博物館にした。
国立博物館
だけど、これが失敗でつまらい。5ドルも払って1時間見学してから寝た。何
時間寝たかは不明。4階の広いスペースで寝た。展示数は多いけど、内容が洗
練されていないので疲れる。おまけに、カメラは別途100ドル!「ふざけて
んの?」って感じである。だから、寝るしかない。それでも、ヤンゴンに滞在
できるすべての時間、3時間をここに費やした。(お勧めしません)
※ シェエダゴン・パゴダにある展示室の方が小さくて精選されています。
(私は、旅の最終日に見学しました。)
(上:博物館のなかの絵画室)
(上2枚:ブリキ板の上に油彩で描いてある。ばりっと剥がれた部分あり。)
工芸品もたくさんあったけど、洗練されていない。いいと思ったのは、木彫
のなかでも、平面のレリーフ。ワニの形をした鉄琴。体一面にはめ込まれた
「割れたガラス」のウロコは、本物のワニ以上に美しかった。あとは、仏像
だけど、これは下から眺めると良い。膝をついておがまなければならない。
そうそう、わすれてはいけない大発見があった。
それは、ガラス越しの作品とは対話できないこと。同じ空気のなかで対話、
鑑賞しないとダメ。いつでも互い触れあうことのできる距離でないとだめ。
その危ない関係がないと面白くない。作品(もの)の息づかいとか、それを
作った作者の呼吸や感情がダイレクトにタッチできないと面白くない。もち
ろん、ガラス越しでもそれを感じることができる場合もあるし、1枚の写真
から感じることもできるけど、今日の気分は、どんなに近くても同じ空気で
呼吸しあわなければ感じあえない、ということだ。
13:30
遅くなったけど、これから郊外にある長距離バスターミナルに向かう。その
前に、両替えしておく必要がある。100ドル替えたい。結局、小さな茶店
に連れていかれ、100ドルを41000Kに両替えしたけど、その青年は、
何回もくり返し誤摩化そうとした。方法は、紙幣(200K、500K、1000K)
を束ねて数え、1回1回私に手渡し、それをポケットにしまわせる。それを、
いろいろな種類の紙幣でやるので分からなくなる。
たとえば、1000K10枚で「100000K」。500K20枚で「2000K」。
100K10枚で「10000K」。と言われて、分からなくなる。
「警察が来た!」とおどしても来た。でも、そんなことには負けない。何度も
何度も繰り替えし計算し、結局、彼の財布が空っぽになるまでやり直した。
15時
予定通りにバスは出発した。
料金: 2000K
座席: 38番(通路側)
(上:バスは日本製『関東バス』。シートカバーが赤と黄色で僧侶みたい)
シート前のポケットには水(1リットル)が入っていた。サービスらしい。
それから、寝たり寝たり起きたり。ほとんど寝ていた。
(上:夕日が低く低く沈む。空気がすんでいるからだ。)
19時ぐらい
とある街のとあるレストランで食事をする。偶然、隣の席に座った「荒木さ
ん」と一緒。いろいろ頼んで370K(100円)だった。
(写真上:左上に雀?の薫製らしきものがあるけど、いっぱい食べているう
ちにパワーダウンして喰い残してしまった。だけど、このように残した場合、
料金を払わなくてもよいのでうれしい。)
それから、寝た。
続きをどうぞ!
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