このページは旅行記『パキスタン』PAKISTAN DEC.2003- JAN.2004 です

旅の技術と率直なアドバイス advise
                         (japanese only)

目 次   
1 名古屋からパキスタンまで

2 ビ ザ
3 気候と服装
4 持ち物
 その他
 A) お 金      
 B) 換算率    
 C) 宿泊施設(別ページにジャンプします)
 D) 交 通      
 E) 言 語
 F) 食料事情(別ページにジャンプします)
 G) その他
6 旅を終えて
   
   


1 名古屋からパキスタンまで
 日本からパキスタンまでの直行便はないので、どこかで乗り換える。私は、いつもの旅行代理店に航空券をお願いし、いくつかの航空会社をあたってもらったが、出発希望日と乗り継ぎ便の関係で、タイ航空・大阪発になった。(名古屋発がいいのに、、、)
 タイ航空:
  カラチ、ラホール行き往復航空券、日付変更・払い戻し不可チケット 94.000円
  パキスタン国際線出国税       950円
  航空保険料             2.480円
  特定日料金(1月5日日本着)     5.000円
  関西国際空港施設使用料       2.650円

  
合計、105.080円

 補 足:
 
パキスタンの面積は日本の2倍なので、入出ポイントの選択が重要になる。タイ航空を利用するなら、カラチ、ラホール以外の地域も検討すれば良かったと反省している。

   

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2 ビ ザ
 2003年12月現在、観光目的でも事前にビザを取得する必要があります。飛行機で入国する場合も必要です。パキスタン・イスラム共和国大使館にお問い合わせ下さい。電話をかけると日本語で対応してくれます。なお、大阪では申請できません。

◎ パキスタン・イスラム共和国大使館
Embassy of the Islamic Republic of Pakistan in Japan
〒106-0046  港区元麻布2-14-9
Tel:03-3454-4861/4

◎ ビザ申請書類
 1 パスポート
 2 写真1枚(4.5×3.5)
 3 申請用紙 1枚
  ・ 旅行代理店でもらう(無料)
  ・ 返信用定型封筒80円と現金50円〔見本は50円追加〕で請求
  ・ 地球の歩き方についている

 4 飛行機の予約確認書(日本語)
 5 スケジュール表
  ・ 日時、地名、ホテル名、移動方法
  ・ 英 文
  ・ A4版

 6 現金100円
 7 返信用の書き留め封筒
  ・ 私は料金を追加して『速達』にしました

 以上7点を、パキスタン大使館・ビザ係り宛へ送ると約2週間で返送されます。しかし、状況は刻々と変化するので、必ず事前に問い合わせて下さい。

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3 気候と服装 
 パキスタンの気候は変化に富んでいます。日本の緯度と比較すると、南は西表島(沖縄)から北は名古屋になりますが、北部は標高8000メートルの山岳地帯です。平野部の旅行なら、日本の服装のままで良いと思いますが、夏に計画している人は十分な日除け対策をして下さい。地球規模の異常気象で40度Cを超えることも想定しておきましょう。

 さて、今回の私の旅は冬(12月〜1月)でした。入国するカラチ(最南端部、海に面している)は薄い長袖シャツとスラックス。名古屋と比較して、随分暖かく感じました。それから数百Km北上したモヘンジョ‐ダロ(世界遺産、インダス文明の中心地)に移動しました。そこは砂漠に近い気候と聞き、昼夜の寒暖差に気をつけていましたが、カラチとの違いを感じませんでした。冬だったためでしょうか。それから一気に北上し、アフガニスタン国境に近いペシャワルに移動しました。そこは非常に寒く、セーターが不可欠になりました。私の当初の予定では、さらに北上した『カラコルムハイウェイ』沿いの村々を訪問する予定でしたが、天候不順と雪のため、標高1000メートル辺りの村で中断しました。もし、あなたが中国との国境まで計画しているなら標高4、5000メートルを追加することになるので、気温逓減率を単純計算すると24〜30度C下がることになります。また、冬は天気が悪いので景色を期待することはできません。夏だけです。

<持参したもの>
パンツ2、Tシャツ2、長袖シャツ2、純毛セーター1、ジャケット1
スラックス3
ーキング・シューズ1、サンダル1、靴下1
帽子1、
サングラス(使わなかった)
ゴアテックスの雨具(使わなかった)
フィッシング・ベスト(使わなかった)
水着1(使わなかった)

服装: 出発は冬の名古屋の服装で、現地についたら上を脱ぐ

<現地で購入したもの>
・ 中古の靴(400ルピー)
 → 私の不注意により、長距離列車内で大切な靴を紛失!
・ 靴下(10、15ルピー。同じものなのに価格が違う)
・ カミソリ(25ルピー)
・ トイレットペーパー(18ルピー)


4 持ち物
 A) 貴重品
 パスポート1、ビザのコピー1、現金(1万円、1000ドル)
 キャッシュカード一式(使わなかった)
 小切手1000ドル

 顔写真(5センチ角。5枚)、財布1
 時計(高度計付き)2
 貴重品用ウエストポーチ 1
  
 B) パソコンと撮影器材
 Macintosh(i-Book)1、電源1
 デジタルカメラ(nikon クールピクス995)1
 ワイドコンバージョンレンズ1、魚眼レンズ1
 バッテリー2、充電器1、メモリーカード(128、256)、パソコン接続コード1
 マルチ電源変換プラグ1、電源変換プラグ1、たこ脚アダプター1
 自家製電源コード1、ドライバーセット1、ライター1(使わなかった)
 懐中電灯1、充電式単3乾電池4、充電器1

 C) かばん
 デイパック(60P、大きい物を使った)、小型リュック

 D) その他
 洗面セット、無添加石鹸1、ビニール袋5、無添加シャンプー1
 タオル1、歯ブラシ2、歯磨き粉(黒)1
 空気枕1、アイマスク1、アーミーナイフセット、爪きり、
 水筒1
 薬一式
 ガイドブック1(地球の歩き方、ロンリープラネット)
 AIUの保険(2650円)
 
傷害死亡1千万円、賠償責任1千万円、救援者5百万円、携行品30万円、手荷物10万円、空港遅延3万円
  

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5 その他
 A) お 金
 アメリカドル、現金だけで十分です。トラベラーズチェックで持っていく必要はないでしょう。私は2週間滞在しましたが、最終的に320ドル使いました。これだけの金額なら、無駄な手数を踏むことはありません。
・ 通過単位は、『ルピー(Rs)』
・ 空港内部の両替所は手数料が5%もかかる(レートは市内と同じ)
・ 空港をでてすぐの所なら手数料なし(お勧め)

 面倒臭いことが嫌いなので、空港内部で20ドル。出てすぐの所で100ドル。カラチ市内で200ドル両替えしました。これで2週間を過ごしました。贅沢もセコセコもしていませんが、詳細は私の日記をご覧下さい。


 B) 換算率 
  1Rs= 2円(2004年1月現在)

 2Rs= 4円(チャパティー1枚、焼き立てのパン1枚)
 5Rs= 10円(チャイ、大変美味しいミルクティー1杯)
  
Rs= 10円(乗り合いリクシャーの通常料金、5Hまで)
 8Rs= 16円(野菜カレー1杯)
 20Rs= 40円(チキンカレー1杯、太もも1つかバラ肉)
 200Rs= 400円(そこそこの安宿)
 500Rs= 1000円(私がよく利用した中流ホテル)


 C) 宿
  別ページを用意しましたので、御覧ください


 D) 交 通
1 バン、トヨタハイエース

 5時間程度の距離ならこれ。スピード、乗り心地とも悪くありません。ちょっとだけ裕福な庶民の足で、まあ、快適です。どこの区間も1時間に数本走っていると考えても悪くないと思います。

2 バス、ズズキ
 もっとも安い乗り物。1時間までの近距離が専門です。4、5ルピーです。屋根の上に乗ったりもします。室内は女性専用になっていることも多いです。


3 乗り合いリクシャー(ちんちん)

 リクシャーには2種類あります。ミニバスのように決まったルートを走る乗合いリクシャーと個人で貸し切るリクシャーです。

 さて、乗り合いリクシャーは通常6人まで乗車できます。前向きに3人、後ろ向きに3人です。1回5ルピーで好きな場所で乗り降りできます。私はパキスタンに来てから1週間、このリクシャーの存在を知りませんでしたが、分かってしまえば便利な乗り物です。料金を交渉する必要がないので、適当な場所で乗り込み、降りるときに5ルピーを渡して、さっさと立ち去ります。不足していれば催促されます。なお、5キロ以上になると10ルピー程度請求さるでしょう。


4 貸しきりリクシャー

 運転席の後ろに3人まで座れます。最低料金は地方によって異なりますが、15から25ルピーでした。必ず、値段交渉をしてから乗らなければいけません。数倍以上請求されるのが普通です。特に主要観光地では、ドライバー同士で情報を交換しているので、酷い目に合います。頑張って下さい。時間に余裕がある人は、貸しきりリクシャーではなく、上の2で紹介した乗り合いバス(ズズキ)を利用することをお勧めします。1時間に何本も走っているはずです。

5 貸しきりタクシー
 日本からカラチ国際空港に到着したときだけ、利用しました。他にいくらでも手段でもあるので工夫しましょう。


6 大型バス

 派手に装飾されています。

 長距離を走るものもありますが、大変遅いので利用するのは市内だけにしましょう。

 地元の人も、数百キロ移動する場合は、上ので紹介したバン、トヨタハイエースを使います。


7 鉄 道

 夜行寝台は、時間を節約するために最適です。私は2回利用しました。

 左の写真は1等寝台車ですが、車両によってかなり設備が違います。当たり外れはアラーの神以外には分かりません。

 とにかく悪くはないと思いますが、荷物の管理は各自で責任を持ちましょう。インドと比べれば完璧なまでに安全です。

 料金も安いです。

8 徒 歩
 悪くないと思います。

9 ヒッチ
 数回しました。敬虔なイスラム教徒であるパキスタン人は、観光客を手厚くもてなします。ヒッチも、その1つとして考えられます。料金は、乗車前に確認した方が良いと思いますが、まず無料でしょう。

10 飛行機
  今回は利用しませんでした
    

E) 言 語
・ ウルデゥー語
・ 最近の小・中学校は、英語で授業を行っている
・ 私よりはるかに上手いのでびっくり

  

G) 食 事
 詳細はありませんが、別ウィンドーにジャンプします

 H) その他


  旅を終えて
 パキスタン旅行の計画を話すと、「危ないんじゃないの?」と言う人が多いが、旅を終えた感想は、パキスタンは日本より安全。これは私が男性であるという理由もあるが、イスラム教について勉強すれば、資本主義と比較にならないほど平和的かつ民主的な生活規範であることが分かる。

 世界では、ブッシュ政権が一方的にイラクに戦争をしかけて大量殺人を犯し、それに日本政府が加担するなど独善的な欲望に満ちあふれた行為にどこまでパキスタン国民が騙されずにいるか心配していたが、それは私の杞憂に終わった。パキスタン国民と政府は健康だった。

 

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 (c) 2003-2004 fukuchi takahiro

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