このページは『イラン旅行記 2004冬』 2004 dec -2005 jan です |
私の日記
2005年1月2日(日) 快晴
◎ スーサ市内散策 =======================
7:00 アフヴァーズ 9:00(中型バス)→ 10:40 スーサ
午後: スーサ市内散策
・ スーサ(シューシュ)遺跡
・ スーサ博物館
・ 聖ダニエル廟
スーサ(シューシュ)泊
==================================7:00 アフヴァーズ着
どこか分からない交差点で降りる。空港で航空券を買うには、ここで降りて左方向のバスに乗れば良いらしい。
一晩共にした長距離バスさん、さようなら。タクシーの運ちゃんが英語で話し掛けて来た。ほとんど通じない英語だけれど、空港まで15000リアルだと言うので乗った。車内で、運転手が「空港のどこに行きたい?」と質問をくり返している。私は「飛行機に乗るのではなく、チケットを買うために空港に行きたい。」と伝えたいけれど・・・。辛うじて、ここから遠く離れたイスラム教シーア派の聖地『マシュハド』という単語が通じ、いろいろ試行錯誤しているうちに理解が深まり、最後には、空港ではなく、町中の旅行代理店に到着した。素晴らしい。料金は20000リアルと言けれど、とにかく英語で外国人を乗せたかった商売上手な運ちゃんには負けけらないので15000リアルで押し通した。実際は8000リアルぐらいの距離と時間だった。
8:30 旅行代理店
旅行代理店の前で降りたのは、7:50。店の正面にある営業案内によると、8時開店まで10分のはずだけれど、実際は8時半に開いた。私の読み違いかも知れない。/ 開店を待つ間、近くを散策した。 WHAT IS YOUR NAME? 女学生が私に声を掛けてきた。違う場所で2回も! アフヴァーズは他の地域とは違う人種が住んでいるようだ。実際のところ、アラブ系の人が多いらしい、ではなくて、95%以上アラブ系らしい。/ 小さな商店でジュースとドーナツ2つを買って食べた。店員は、人柄の良いおじさんだった。御馳走様。/ そうこうしているうちに、旅行代理店が開き、『マシュハド』までの飛行機は日時が合わなかったり満席だったりで、結果、『マシュハド』を諦め、今回のイラン旅行の最終楽章を『シューシュ』と『コム』に定め、明日午後7時半発のアフヴァーズ発コム行き夜行寝台(1等)を購入。この際、英語しか話せない私に対して、親切丁寧に教えてくれたおじさんとお姉さん、どうもありがとうございました。今でもよく覚えています。アラブ人が好きになった。それから、代理店のお姉さんにイスラム語で書いてもらった目的地と地図を頼りに、乗合いタクシーを乗り継いで、シューシュ行きバス乗り場まで移動した。頑張ったよ。1000リアル+3000リアル。
9:20 シューシュ行きのバスに乗った
旅行気分が盛り上がって来た。大金を払えば何の苦もなく、と言いますか金に集まるタクシー運転手を苦にしながらシューシュにたどり着けると思うけれど、『マシュハド』を諦め時間がたっぷりできたので、中型ローカルバスを使った。4000リアル。
誰もいないチケット売り場で待っていると、数分もしないうちに割腹の良いおじさんが現れた。シューシュー、と言うと、ノートに何やら記入しながら私にいろいろ話かけてくるけれど、さっぱり分からない。それでも、分かったような振りをして10000リアル札を差し出した。お釣6000リアルが返って来た。すると、あちらからもう1人の男が現れて、私の直前で切符を買ったおばさんと私を連れて、駐車場のバスまで案内してくれた。
(上:前の出入り口のところに座った。邪魔だったかしら・・・)
寝たり起きたり、約1時間半。
何もない平地を走る。
遠くには、高い煙突の先から炎。
イラン経済を支えている原油。10:40 目的地シューシュに到着
あー、どこかだ分からないところに到着した。ホテルはあると思うけれど、何処か分からないし、市内地図も持っていないし、とにかく旅行気分は、ぐぐっと盛り上がっている。「ホテルありますか?」道行く人に声を掛けながら、大通りを歩く。そのうち、親切な青年が現われて私の腕を掴み、あちらこちらの英語が話せそうな商店主を紹介した。英語を話せるから、ということらしいが、誰1人として話せなかった。結局、青年がホテルまで案内してくれた。11:00 チェックイン
バスターミナルから賑やかな通りを徒歩5分。大きな交叉点の角に、そのホテルはあった。
(上:電波が入らないテレビ、とても暖かいガスストーブ、トイレ、シャワー付き。100000リアル。)私の他に客がいないらしく、ピゅーッと風が吹き抜けるフロントで交渉した。全く英語が通じないので、12万リアルを10万リアルに値下げしてくれていたようだが、そんなことすら分からない私は2万リアル返してくれた時に喜んでしまった。こんなことなら、もっと強気で値下げ交渉したのに・・・何だか損した気分。ま、何はともあれ、見知らぬ街で寝場所を確保したので一安心。カメラを持って、さっそく散歩に出かける。とは言うものの地図がないので困ったけれど、何と、フロントの金庫から市内観光パンフレットが出てきた。地図はなく、皺がよって古びたものだったけれど、道行く人に観光名所を尋ねるには十分な資料だった。これを無料でもらっただけでも、このホテルにした価値は十分にある。
しかし、ここからちょっとした悲劇が待ち構えていた。先ほどの青年が、私を掴まえて離さないのである。お礼を言い、何回も断ったのだが私についてくる。好意から案内してくるのは痛いほど分かるのだが、1人で歩きたい私にとっては辛いものだった。
(上:スーサの街には、大きな霊廟が2つある。そのうちの1つ。屋根に特徴がある。)12:00 スーサ(シューシュ)遺跡
下の画像をクリックして訪問しましょう。
(上:スーサ遺跡から、19世紀に作られたフランス考古学調査隊の建造物を望む。)13:20 スーサ博物館
下の画像をクリックして訪問しましょう。
(上:エラム期の楔形文字)14:30 昼食
昼休みの時間になり、商店街のシャッターはほとんど閉まっている。そんな中でも、ハンバーガー屋さんだけは開いていた。これは、若者の間で流行っている食べ物らしい。
肉は羊。豚や牛ではない。その他に、トマトとキュウリの漬け物を挟む。レタス等の生野菜を入れることもある。これにトマトケチャップをたっぷり掛けて、あとは、お好みに合わせてチリソースをかける。2000〜3000リアル。
(上:これ1つが標準的な昼食の量。この他に、珍しい缶ジュースを注文した。アルコールが入っていると言って大騒ぎになっていたが、そんな表示はないので絶対に嘘である。/ あ、その前に、別なアイスクリーム屋さんで、ソフトクリームを食べた。1000リアルで大変美味。)15:00 昼寝
昨夜の夜行バスの疲れもあり、
気持ちよく睡眠しました。18:30 起床
散歩に出発しようと思ったら、昼間の少年が私の部屋を訪問!! ホテルボーイが付き添ってきたけれど、何たること!! 彼はとても良い少年で、彼にとっては、私と一緒にいることが刺激的で楽しいことだと思うけれど、、、はっきり断らないと大変なことになる。自分を失ってしまう。これは非常に辛い作業だけれど、自分でやるしかない。
mefa
passward: 10277
coad(iran):021-0642522232219:00 散歩
歩き始めるとすぐに腹が減ってきたけれど、適当な店がない。レストランもない。あるのはハンバーガー屋だけ。仕方ないので、露天でりんごと蜜柑を買って、2000リアル。モスクで林檎を洗ってから食べる。19:30 聖ダニエル廟
ダニエルと言えば、間違いなくこの霊廟を意味している。小さな街なので迷うことはないけれど、自分の場所が分からなくなったら、「ダニエル」と言えば良い。この霊廟は、スーサの街の中心なのだ。
(上:聖ダニエル廟の正面入り口。両脇にあるハンバーガー屋さんのうち、右側の店で夕食しました。)
(上:日中、高台から写した聖ダニエル廟)
(上:聖ダニエルの棺。)
(上:聖ダニエル廟の南側には、川が流れている。)20:00 夕食
・ またまたハンバーガー
・ これしかないので仕方ない
・ フルーツミックス・ジュースと合わせて4000リアル
(上:まずまずと言ったところでしょう。)それから、とぼとぼと道を歩いていたら、3人の青年に声を掛けられる。夜中だったので、ちょっと怖かったけれど、躾のよい知的な顔をしていたので大丈夫だった。
(上:カクテル光線でライトアップされている街路樹と何かの看板)
(上:3人組の青年達)
何だかんだと話をしているうちに、彼らの家に遊びに行くことになった。父親や母親など家族に紹介したいと言うので、ちょっとだけ立ち寄ることにした。/ その前に、青年3人について簡単に紹介しておくと、2人は兄弟で、1人はその親友。写真1番左に写っているのが1番年下の弟でよく喋る、英語が上手い19才。真ん中の兄は大学で英語を専攻している21才。右は、彼女が2人いて、どちらと結婚しようかと迷っている23才である。/ さて、彼等の家は大通りに面した立派な門構えの家だった。立派な教育と躾がなされているわけだ。そこでは、両親と姉妹に紹介され、果物とチャイを御馳走になった。いろいろ話が膨らみ、膨らみ過ぎて同時に2人、3人が話しかけてくるので、何が何だか分からない状態だった。帰り際、記念品として陶器書かれて絵を持っていって欲しいと言われたけれど、とても重いので辞退した。とにかく、大変楽しい家族団欒の時間を共有させて頂いた。
(上:左から父、母、叔母、叔母の子ども、妹、弟、兄、私。他にも何人かいたけれど、、、)23:30 消灯
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