このページは旅行記『モンゴル旅行記2007夏』 2007 aug. 14 - aug. 28  です。


2007年8月(15日間)

食料事情
FOOD ・ DRINKS

はじめに

 レストランのメニューに数10種類の料理があっても、材料切れで作れないものがたくさんあります。また、ウランバートル以外の都市では、ボース(大きな蒸し羊肉餃子)、ホーショール(ボースを揚げたもの)、ツォイワン(羊入り蒸しうどん)、ゴリルタイ・シュル(羊肉入りうどん)の4種類しかない、と覚悟を決めておきましょう。
 さて、私は食事に文句を言わない性格ですが、身体が羊を受け付けなくなりました。2週間なら全食「羊脂べっとり」でも我慢しますが、トドメを射されたのは3日間続けて車で移動した時です。食事休憩は1日に2回ありますが、レストランでは全員同じものしか注文できません。小さな村のレストランは注文を受けてから小麦粉を練って麺をつくり、肉を切るからです。結果としてツォイワンかゴリルタイ・シュルのどちらかを食べ続けましたが、そこまでなら大丈夫です。身体がダメになるのは、放置されて傷んだ肉や脂を使うことにあります。
 私のガイドブックに、「夏の食事は馬乳酒だけ」というモンゴル人もいる、と書いてありましが、私もそれに賛同します。ただし、自分で作った信用おけるものでなければ、馬乳酒も飲めない身体になります。

モンゴルの主食ともいえる『麺』の作り方
※私の日記『8月20日』にジャンプします。


8月14日
機内食

・16:30
期待していたモンゴル航空の機内食。でも、作っているのは名古屋だから、、、

上:中央は赤ワイン。

夕 食
・21:30 
・モンゴル国内で初めての食事。
・ホテルから徒歩5分の距離にある小さな食堂。

左:とりあえず、ビール。


上:文字は読めないけれど、「これ下さい!」
 何が来るかはお楽しみ!

左:羊の焼き肉定食だった。
 かなり成功。


上:食後のスーティーチャイ。


8月15日
朝 食
・ホテルの自室にて
・コンビニで購入したもの

上:部屋のテーブルに並べられた朝食。
昼 食
・11:40 
・昨夜と同じ食堂
上:左の揚げ物には、羊ミンチが入っている。右は羊肉うどん。


コーヒーブレイク
・13:30
・ウランバートル空港にて

上:豆から挽いて出したコーヒーは、これだけだった。

上:国内線『ウランバートル→ホブド』の機内食。

夕 食
・21:40 
・宿泊したホテルのレストラン

上:目玉焼きの下は、羊肉ハンバーグ。その他に、フライドポテト、ご飯、サラダ。
 ビールは冷えていないので、その味が良く分かる。旨い!


8月16日
朝 食
8:00 
・隣のホテルのレストラン
・モンゴル観光客で満席。全員が同じメニューを頼んでいた。


上:春雨のようなものの炒め物。味はかなり良い。

 +++ 昼食ぬき +++

夕 食
・ノミのお父さんのゲル(ホブド市内)
・個人のキャンプ(ゲル)に招待され、たくさんのものを頂いた。お腹は空いていたものの、次々に出てくるので頑張った。スイカは見た目と違ってとても美味しい。水分が不足していたかも知れないが、メロンよりも遥かに美味しかった。


上:中央下にあるチーズには、黒緑色のカビが生えているが、そこが良いらしい。このチーズは、土産物としていくつか頂いたが、私の口にはあまり合わなかった。でも、気持ちは大変美味しい。


上:手料理が出てきた。


上:皆で記念撮影。


8月17日
朝 食
7:00 
・隣のホテル

・サラダと羊肉うどん(ジャガイモ入り)。

昼 食
・11:20
・ザハの中にある小さな食堂にて。

上:とりあえず、あるものを全て頼んだ。

夕 食
・23:00
・ホブド→オラーンゴム間にある小さな食堂。

上:焼うどん風『蒸しうどん』。テーブルの上にはウォッカ(3500トゥグリク、400円)


8月18日
朝 食
9:00 朝食
・オラーンゴムのザハ(市場)の中にある小さな食堂。
・時間が早いので、ほとんどの店は準備中だった。


上:メニューは読めないので、今回は1番上の料理を注文してみた。何が出てくるかなー。


上:ジャガイモと羊肉の炒めもの、生キャベツ、白米。かなりのヒットでした。右にあるのは、スーティーツァイ。

食後のジュース
・オラーンゴムの市場内にて
・100トゥグリク(10円)

上:何だか分からないフルーツのジュース。

昼 食
・ウブス湖畔で出会った家族に招待される。
・残念ながら、画像がない。スーティーツァイ、パン、チーズなどを御馳走になった。
・とても香りがよい茶色の粉末(鼻から吸い込む)。

上:キャンプの御馳走づくりは、羊の解体から始まった。私は時間がなくて御馳走にあづかれなかったが、だた1つ、羊の炭焼き『気管支』を食べた。形状は直径1.5cmの管に真っ白な脂肪が厚く付着したもの。相当な美味。

夕 食
・18:30
・ウブス湖畔にあるツーリストキャンプの専用食堂
 食事ができたと言って起こされる。食堂ゲルに移動して食事。味は良いけれど、これで5ドルは高すぎる。あまりに観光客料金なので面白くない。もし、紅茶ではなくコーヒーが飲めるなら許せるのだが、、、。うどんは、おかわりのつもりじゃなかったけれど、2杯目が出てきてしまった。それから、その足で湖に出発。私が歩き出すと、ニャムカとスフバトがついてきた。彼らのお陰で楽しい散歩になった。会話はあまりできなかったけれど、バッタを追いかけたり、花を撮ったりした。
花はもっとたくさん咲いているかと思ったけれど、咲いていなかった。また、鳥も想像以上に少ない。たくさんの期待をしてくると失敗をするけれど、私はあまり期待していなかったから、ほどんど見られなくても残念な思いをしなくてすんだ。
人がいるところには鳥はいない。鳥がいるところに人が行くと、鳥がいなくなる。同じように、人が逃げなければならないようなものが必要だと思う。人は弱い存在であることを忘れてしまっているようだ。
モンゴルの人口は少ないからゴミの問題は発生していないけれど、車窓からビール瓶を捨てるのは日常茶飯事だ。


上:夕食のうどん、紅茶。


8月19日
朝 食
8:00
・ウブス湖畔にあるツーリストキャンプの専用食堂
・食堂に移動すると、食卓の上には湯が注がれたコップとティーバックが置いてあった。


上:蒸しうどん。昨日は「うどん」だったから、メニューは確かに違う。しかし、材料は干した羊肉、うどん、ジャガイモ、羊脂、塩、胡椒の6点で、まったく同じである。それでも味は悪くない。美味しいとは決して言えないが、日本では食べられない味であることは間違いない。

昼 食
・13:30 昼食
 車の手配もできたので、テテニシ、エンク、私の3人は昼食に出かけた。私から見ればどのレストランも同じであるが、2人は店にこだわり、街から外れた比較的大きなホテルのレストランを選んだ。


上:ナシゴレン、という名前がついているが材料は同じである。ただし、同じ羊肉でも鮮度や部位が良いので、大変美味しかった。やっぱり現地の人は美味しい店を知っていた。


上:テテニシが注文した料理。パスタと羊肉。


上:皆で記念撮影。

夕 食
・23:00
・ソーセージとパン
・画像なし


8月20日
朝 食
10:00
・オラーンゴムからウランバートルへ向かう途中にある『とあるゲル(レストランかも知れない)』

上:ケチャップが旨いことを初めて知った。ケチャップは冷蔵庫で保管され、よく冷えていたのでさらに美味しかった。

夕 食
・22:30
・どこか分らない小さな村のレストラン

上:誰もが疲労困ぱいてきたが、まだ24時間しか経過していない。


8月21日
食 事
・11:30頃。時間も場所も不明である。小さな村のレストランに食事を頼んだ。朝食とか昼食とかいう分類もできない。腹は減っていると思うが、あまりに不規則なので良く分からない。

上:レストランの調理場で羊の肉を切る夫婦。左奥のベッドには乳飲み子が寝ている。

上:私の羊肉うどん。調味料は塩、それ1点のみである。

夕 食
・23:00
レストラン(普通のゲル)が集った村。
・客が来てから麺を作りはじめるので、最低1時間はかかる。

上:毎度お馴染み「蒸しうどん」。その他の食べ物ない。


8月22日
朝 食
・10:30
・ウランバートルからハラホリンへ向かう途中のレストラン

上:美味しい食事を出すレストラン。画面左の深緑色のワンボックスカーが私の車。


上:
1000トゥグリクの定食。腹ぺこだったので半分以上食べてから撮影した。申し訳ない。コーヒー(200トゥグリク)も飲んだ。もー、最高の幸せである。肉もよい部分が使ってあり、美味しい。このような低料金、少ないメニュー、美味しい料理、という経営方法は魅力的だ。しかし、日本人は簡単に同じ料理に飽きてしまい、目新しい料理や店を求めるから、日本では通用しないだろう。

+++ 昼食ぬき +++

夜 食
・21:30
・ハラホリンのホテルの自室にて
・コンビニで購入したもの

上:本日の夕食メニュー。左からビール、ポテトチップス、バナナ、ザハで買った馬乳酒、昨日買った馬乳酒。


8月23日
朝 食
10:00
・ホテルのオーナーが、部屋に持ってきてくれた

上:パン、バター、ジャム、熱湯、紅茶のティーバッグ1個(翌日の朝に撮影)。
 NESCAFEのインスタントコーヒーは、私が夕方に購入した。

昼 食
・13:30
・画像を失った。

夕 食
・17:00 散策と夕食
・昼食と同じ食堂。キッチンにはスープしか残っていなかった。

上:味はかなり良い。灰汁を感じなかったのが嬉しい。

 ザハでは、プラスチック製のコーヒーカップ(500トゥグリク)とパン(1000トゥグリク)を購入した。パンは柔らかそうに見えたが、実際はカチコチだった。夜食に丁度良いと思う。23:00

夜 食
21:45

上:少し古くなって硬いパン、コーヒー、噛み始めて1分ももたないガム、冷めてしまった湯、ミネラルウォーター


8月24日
朝 食
8:00
・ルームサービス(昨日と同じ) 

昼 食
・11:30
・ハラホリンのエルデニゾーの前にある出店

左:ホーショール(羊肉入り揚げ餃子)とスーティーツァイ。

 先客が食べてることろを発見し、同じものを注文した。青いバケツの中から生温かいホーショールが出てきた。

 観光地のファースト料理だけあって味は二の次。それでも、私の周りには野犬が5、6匹集まり、おこぼれを狙っていた。もちろん餌は与えない。


上:別の店でボース(羊肉の蒸し餃子)も試した。結果は大差なし。

 材料は全く同じで、蒸すか揚げるかの違いだけである(料金も200トゥグリク/個で同じ)。

 私の関心事は「羊肉が傷んでいないかどうか」だけであった。

夕 食
・19:00
・ホテルのご主人に紹介してもらったハラホリンで1番良いレストラン

上:羊肉ハンバーグ定食とコカ・コーラ。コカ・コーラはレストランが経営する売店で購入したものを持ち込んだ。冷えていない。

夜のビール
・20:00

上:ビールの右側にあるのは「アサガオの種子」のようなナッツ。


8月25日
朝 食
8:00
・ルームサービス(昨日と同じ)

昼 食
・11:45 
・エルデニ・ゾーの前にある小さな出店

上:つくり置き『蒸しうどん』。まずいけれど、料金は高い(1500トゥグリク)。3口食べただけだった。

2度目の昼食
・14:30
・全く食欲がなく、コーヒーだけを頂くつもりが、食堂にメニューをあったので適当なものを指差した。

上:同じものが出てきた。偶然というよりは、私が食事に興味を持っていないこと、メニューが少ないことが原因だ。

夕 食
・23:00
・ウランバートル
・ホテルが経営するレストラン

上:卵サラダと生黒ビール。


8月26日
朝 食
9:30
・ウランバートル市内の羊の匂いが全くしない、雰囲気が良い喫茶店

上:コーヒー(大)と牛肉サンド。合わせて6000トゥグリク(650円)。

+++ 昼食ぬき +++

夕 食
・17:30
・韓国料理専門店
・卵ラーメンを注文したら、卵入りインスタントラーメンが出てきた。羊肉が無かったのは嬉しいが、ちょっとショック。1番美味しかったのは、右上のカクテキ。

上:2500トゥグリクは高すぎると思うけれど、インスタントラーメンは安くないから適正価格とも言える。

夜 食
・22:05
・昨日と同じレストランで、ほぼ同じメニューを注文

上:ビールとサラダ。


8月27日
朝 食
8:30
・スナックとジュース
・画像なし 

昼 食
・11:30 昼食
・昨日と同じ雰囲気のよい喫茶店

上:ツナサンドとコーヒーを注文した。羊の匂いが全くしないので、安心して食べることができた。

夕 食
・20:00
・日本料理店

上:野菜炒め定食。事前に肉を確認したら『豚』なので合格。焦げ付き防止油も『植物性オイル』。


8月28日
朝 食
・7:30
・チンギスハン空港内の商店で買ったカップ麺(韓国製)
・1500トゥグリク(150-200円)ぐらい。

上:他の飛行機に乗るモンゴル人の集団も、同じカップ麺を美味しそうに食べていた。

昼 食
・13:00

上:腹の中のカップ麺が落ち着いてきたので、遅い朝食を頼んだ。

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酒飲みのマナー
 酒のボトルを持っている者(購入した者)が、時計周りに1人ずつ順に振る舞う。酒がなくなるまで何周もする。酒を飲めない人は、杯に口をつけて、そのまま返せば良い。男女の区別はない。また、初めて杯が回ってきた時は、「天」に敬意を表すため、酒を指先につけて「天」に向かって飛ばす。日本人の私が行なうと、皆が盛り上がる。ゲルの中でも同じようにする。


上:乗客の1人がウオッカのボトルを開けた。全員で宴会が始まった。私が手にしている盃は、ペットボトルの頭部をナイフでざくざく切り取ったもの。この手製の盃を全員で回し飲みする。もちろん運転手も飲む。そして、車は走り出す(私の日記8月17日より)。


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