このページは旅行記『メキシコとキューバの旅行記2008夏』 2008 jul. 19 - 2008 aug. 19  です。

私の日記 30日目
2008年8月17日 日曜日           
                      
◎ディエゴ・リベラ博物館とメキシコシティー中心部散策 ====
(1)アナワカリ博物館(ディエゴ・リベラ博物館)
(2)
ソカロ、メトロポリタン・カテドラル
(3)
国立芸術院宮殿
(4)
サンフランシスコ教会と青いタイルの家
(4)
アラメダ公園
(5)
ディエゴ・リベラ絵画館  
                    メキシコシティー泊3/3
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アナワカリ博物館
 朝からアナワカリ博物館(晩年のディエゴが私財を投じて建設したもの)を目ざした。

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上:博物館へ行くために乗った路面電車のボディーペインティング。

.  『レヒストロフェデラル』駅で降りてから10分ほど歩くと、ディエゴ・リベラ通り(写真右)を発見した。博物館が近いことを感じると同時に、彼は凄いと思った。私も自分の名前がついた『通り』ができるように頑張ろう。


上:「疲れた」「水が欲しい」と思っていたら、生オレンジ・ジュースの店を発見。すばらしいタイミングだ。オレンジを10個以上絞って、500mlのカップにいれて7ペソだったかなあ。これは安すぎるし旨すぎる。オレンジのつぶつぶも一杯入っている。砂糖も水も入っていないのに、甘くてミズミズしい。かなり上質なオレンジを使っていると思う。博物館を見学した帰りにも飲もう、と思っていたが、3時間後にはシャッターが閉まって跡形もなかった。貴重なジュースを飲んだ。


上:アナワカリ博物館の全容。この博物館に行くなら、「ディエゴ博物館」と言った方が通じるだろう。ここは、多彩なディエゴが私財を投じて作った博物館である。


上:館内は自由に見学することができない。セキュリティーの問題で、ガイドと一緒でなければいけない。私はドイツやスイスの観光客と歩いたが、ガイドのスペイン語が十分に理解できなかった。私の勉強不足に他ならない。


上:館内の様子


上:天井のモザイク


上:2階から見た博物館の敷地。
 ここは溶岩でできた丘。なのに、林の中に井戸らしきものが見えた。


上:スペイン語が通じないので、ふざけてみるしかない。

 今回のメキシコ旅行では、ディエゴ・リベラがとても努力で良く勉強し、博学で深い愛情を持っている人であることが分かった。私は彼の業績は尊敬していたので、この博物館では、彼が晩年に私財を投じた博物館そのものを見たかった。とくに、晩年という言葉が気になった。
 実際に博物館を見た感想は、「私財は生きているうちに使い果たした方が良い」「建物(空間)はその所有者が生活することで輝く」である。したがって、どんなに深い思想と貴重な資材を使っても、建築物に大切なのはそこに生きる人間であることが分かった。
 この発見は、私にとって非常に大きな収穫だった。リベラに改めて感謝したい。

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上:入り口の天井にある髑髏のモザイク


 敷地内にある無料で見学できる建物(下の写真4枚)


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左:溶岩が見られるように設計してある。

 博物館の見学は、以上で終了だけれど、このミュージアム・ショップ(土産物店)では、素晴らしい思い出ができた。
 私はディエゴの記念になる小さな土産を買おうとしたけれど、所持金が不足していた。カードを使おうとしたができないので、諦めようとしたところ、店員が無料で『本のしおり』をプレゼントすると申し出た。丁寧なスペイン語で話をするので、私は何を言っているのか理解できなかったが、彼女の親切な心と人類愛(私のようなおじさんに対する)に深く感動した。初めてメキシコ人の暖かい心に触れたような気がした。しおりを買う金なら持っていたけれど、最高のスマイルでお礼を気持ちを表した。彼女も喜んでくれたと思う。


上:小さなカレッジ。このような専門大学は、他にもたくさんあるようだ。


上:昨日と同じ南バスターミナル付近の小さなタコス屋で注文した『チキン』。めちゃくちゃ美味しいことが分かっているので、一気に3つ注文した。人気の店なので、お腹ばかりが鳴って、なかなか順番が回って来ないのである。

 さて、メキシコシティーの主なポイントは回ったけれど、ソカロ付近やメインストリートをぶらぶらしていないので、最後にソカロ(街の中心広場)から宿まで散歩することにしよう。1時間あれば十分な距離である。

ソカロで見たもの

上:特設ステージで何かのリハーサルをしていた。看板の絵を見ても、さっぱり見当がつかなかった。


上:ソカロの11月20日通り飾られた何か。1810年から2008年まで、何かが続いているのだと思う。色使いはクリスマスだけれど、今日は8月17日。


上:中央公園(ソカロ)はとても広いので、閑散としているイメージがある。画面奥にあるのは、メトロポリタン・カテドラル。この写真には写っていないが、さらに右に『テンプロマイヨール(必見)』と『国立宮殿(ディエゴが描いた壁画は良い)』がある。いずれも、現在私が撮影した地点から徒歩5〜10分の距離にある。

メトロポリタン・カテドラル

上:メトロポリタン・カテドラル。入場無料だが、入る時にパスポートの提示を求められる(見学所要時間5分)。

 私はソカロを東進して、メインストリートの1つ『マデロ通り』を直進『フェアレス通り(前者の名称が変わる)』と、『レフォルマ通り』の交差点を北進して、交差点『イダルゴ』に行く。私の宿は、イダルゴ東のサンフェルナンド広場付近にある。


上:メインストリートの1つ『マデロ通り』


上:巨大な看板を載せたトレーラー


上:たくさんの道化師がいた。右の写真は『おみくじ(占い)』の手紙を配達してくれる道化師で、全身茶色の彼が手にしている白い紙が、それ。足元にある金色の壷に小銭を入れると、『おみくじ』をくれる。
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サンフランシスコ教会青いタイルの家

右:サンフランシスコ教会の正面


上:教会の内部

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右:青いタイルの家
 サンフランシスコ教会の真正面にある。

 パッと観たところ、私にとって特筆すべき外観はなかった。内部の見学もできるので、十分に時間があれば入ってもよいかも知れない。17世紀に、日本人の支倉常長がサンフランシスコ教会で洗礼を受け、この家に滞在したらしい。


国立芸術院宮殿

上:国立芸術院宮殿
 チケットオフィスをチェックしたところ、毎日のようにメキシコの民族舞踊やバレエの公演があるけれど、外国人観光客用のメニューと料金みたいだったのでパスした。料金はシートにもよるが8000円ぐらいで、クレジットカードも使える。

アラメダ公園
 とても大きな公園で、この西側にディエゴ・リベラの大作『アラメダ公園の日曜の午後の夢』を展示するために建てられたディエゴ・リベラ絵画館がある。



 たくさんの人がいたのは、日曜日だったせいかも知れない。ただ、うっかりしていると、この人込みの中でも『首締め強盗』に遭い、倒れたまま誰も助けてくれずに自力で這い上がる、という現実に遭遇する可能性があるので、私はさっさと退散した。いざという時に見捨てるような人々を私は信用しない。平時なら、ほとんどの人が他人に親切にできるものだ。
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上:タクシーが交差点に並んだ。

ディエゴリベラ絵画館
 本日は入場料無料だった。たくさん払っても惜しくないほど素晴らしい空間だった。

上:作品『アメラダ公園の日曜の午後の夢』のための展示室。ソファーの座って何時間でも鑑賞できる。私は追加料金を払って撮影した。

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上:作品右端にあるタコスを食べる少年。この少年はリベラ自身をイメージしている。

右:作品中央に骸骨の花嫁と手をつなぐ少年リベラ、リベラと花嫁の間にフリーダ・カーロ(リベラの妻)が描かれている。

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以下はその他作家の作品




 以上で絵画館の見学は終了。


上:公園でチェスを楽しむ人々。チェスは良いが、彼らが手にしているタバコは路上にポイ捨てなのだろう。

 宿に戻り、数時間仕事をする。

21.30 夕食
 近くの小さなレストランに入った。
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上左:とりあえずタコスとビール。
上右:閉店30分前だったので、ろくなものが残っていなかった。豚?の脂肪を揚げたものは旨かった。

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