このページは旅行記『バルカン半島9ヵ国 2009夏』 2009 AUG.11 - AUG. 31  です

2日目 2009年 8月 12日(水)
==終日、ウィーン市内散策=============================
(1) シェーンブルン宮殿 (世界遺産)
(2) 美術史博物館 (ヨーロッパ3大美術館)
(3) レオポルト美術館 (エゴンシーレを見るなら)
================================ウィーン泊(2/2)==

3:50 起床
 短い夢をいくつも見た。

 外は暗く、誰も歩いていない。

 僕はパソコンの時計を7時間遅らせた。

 部屋が蒸し暑いので扇風機をつけると、そこそこの冷たい風を感じ、僕は満足した。それにしても、小さな蚊が飛んでいるのはいただけない。血を吸うタイプではなさそうだが、私は大嫌いで眠るどころの騒ぎではない。僕は少し体調を落としている。

7.00 宿の食堂で朝食

上:バイキング形式の朝食は、とてもシンプルだった。都心での朝食は助かるが、寂しい。僕はどんな粗食でも夕食は我慢できるが、朝食はいけない。できるだけ美味しいものをたくさん食べたい。とくに新鮮な野菜や果物がよい。

 地下鉄でシェーンブルン宮殿へ向った。開場は8時からなのに、随分な時間が経ってしまった。
 
8:52 シェーンブルン宮殿(世界遺産)

上:宮殿を正面で記念撮影。この写真は、同じ地下鉄に乗って同じようにてくてく歩いてきたと思われる日本人観光客2人組に撮影して頂いた。僕は「来たーっ!」って感じだったけど、チケット売り場が混雑しそうなので、さくっと撮影して、さくっと移動した。売り場は正面やや左にあったと思うが、人の流れについていけば良い。みなさん、よい旅を!

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左:僕が見学を終えたとき、チケット売り場には200人以上の行列が出来ていた。

 チケットは3種類あるが、お勧めは『グランド・ツアー(12.9ユーロ)』。この料金はちょうど真ん中のものである。一番安いチケットの見どころは、最後の方にある大広間だけ。面白いのは、その直後にあるゴウジャスな小部屋達なので、ここに来るなら中間料金のチケットを購入すること! 一番高いものは広い庭園を散策するので、膨大な時間がかかる。

 さて、僕は無料の日本語の音声ガイドを借りたが、音声ガイドは自分に馴染まない。声のペースに惑わされ、空想の世界が萎んでしまう。

 宮殿内は撮影禁止なので、写真はない。悪しからず。

 宮殿内の見学を終えてから、宮殿外の庭園を散策した。


上:シェーンブルン宮殿の庭園

 ここの散策は基本的に無料で、市民がジョギングしたりお弁当を食べたりしている。僕は昼寝をしたかったけれど、まだ元気だったのでさくさく歩いた。この写真の見どころは、日本庭園にはあり得ない超不自然な、垂直に刈り上げられた樹木。僕の趣味から遠く離れているが、それが中世ヨーロッパの趣味なのだろう。


上:ぱっかぱっかと馬車が来たけれど、これを見たのは1度きりだった。


上:宮殿の後ろにウィーン市街が広がる。中央やや右に見える尖塔のある建物は、市内中心にあるシュテファン寺院(昨日見学。僕の宿はそこから徒歩1分。僕は宿のロケーションにはこだわるタイプなのだ。旅において、自分の位置や自分が占める空間はとても重要だ)


上:記念撮影をしているカップルに声をかけて、お互いに撮りあいました。僕は1人だけどね、、、

 それから、地下鉄で美術史博物館へ移動したけれど、地下鉄構内ですごい絵画をあったので紹介します(下の写真4枚)。

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12:29 美術史博物館
 ヨーロッパの3大美術館と謳われる美術史博物館を見過ごすわけにいかない。昼食をカットして、1分でも長く見学したい。ここは館内撮影可能だったので別ページ『美術史博物館』を用意した。どうぞ、御堪能下さい。

プチ情報:
 この博物館は、美術に興味がある人なら絶対に外せない。世界遺産シェーンブルン宮殿よりも先に行くこと。大変素晴らしい古典的名作がたくさんある。初めて人は駆け足で3時間必要。

 チケットは、この博物館のものだけでなく、レオパード美術館と現代美術館の3つのコンビネーションチケットを買うと、お得になる。レオパード美術館も現代美術館も、ここからいずれも徒歩5分の距離にあるので、是非、売り場で問い合わせること。

 これら3つの美術館を見れば、あなたの芸術的欲求はかなり満たされるでしょう。


上:美術史博物館の正面入り口。上の写真をクリックすると、館内に入場できます。


上:美術史博物館と自然史博物館は、瓜二つ。その外見からは、どちらがどちらか分からない。上の写真は、美術史博物館の2階窓から自然史博物館を撮影したもので、中央にはマリア・テレジアの銅像および広い公園がある。

 なお、僕は時間の都合で自然史博物館に入場できなかった。また、とても残念なことに現代美術館も入場できなかった。

レオポルト美術館
 ここも館内でたくさん撮影したので別ページ『レオポルト美術館』を用意しました。


上:レオポルト美物館の正面入り口。上の写真をクリックすると館内に入場できます。

 以上で、美術館見学は終了!

19:11 ワインを購入
 デパートの地下で、一番安いスロベニア産の赤ワインを購入(4.9ユーロ)。まずくて大半を残した。こんなことなら、ホテルの部屋の冷蔵庫のワインで十分だった。

21:42 シャワーを浴びて、ベッドの上
 いつでも寝られる体制になった。ワインも飲んだし。そうそう、タイ料理の店では無銭飲食の疑いをかけられて面白かった。詳細は馬鹿らしいので記述しない。


上:無銭飲食の疑いをかけられた対料理の店のご飯。さして面白くも旨いないが、料金は高い。

寝る前の独り言
 美術史博物館は良かった。古典の名作をたくさん見た。ここで感じたことは、自分のサインをどうするか。作品は大切だが、作家の名前も大切だ。初めての鑑賞者に対しては『親切な礼儀』であり、一般社会に対しては『信用、信頼、ステイタス』である。とくに、信用や信頼は作品の質より優先されることがある。それらは切り離せない関係で、同時に向上していかなければならない。したがって、名前を書かない僕の現状は良くない。

 クリムトは美しい女性だけを近くにおき、交わった。そして、自らの美的欲望を満たすために描いた。全ては彼の欲望を満たすためであり、彼は自分がやりたいことだけをしたのであり、不本意なことや我慢しなければいけないことはほどんとしなかったといえる。その風貌は浮浪者のようでありながら、美しい女性を膝元の起き続けることができたのは、ひとえに彼の考え方、生き方、実践によるものである。僕は余分なことをたくさんしているから、もっともっとストレートに生きなければいけないと反省する。もちろん、彼は一般に知られていない部分でたくさん我慢していたと思うけれど、僕はもっともっと自由に人々に羨ましがられるような浮世離れした活動をしなければいけない。大切なことは、美しい女性を手元に置くことだ。それが最優先事項であり、美しい女性がいれば、その周りに男は自然に集まることになる。いかに若く美しい女を集めるかが、男としての力として問われることである。そうした意味で、沖縄の大様が、宮殿2階に女性しか配置しなかったことは、全くもって秘密めいた魅力をもつ。

 シーレが活動したオーストリアにおいて、彼の彼女ヴァリーが1点しか見れなかったことはとても残念だ。シーレが彼女をどのように見ていたか直接観たかったからだ。妻エディットに対しては分析的に解剖学的なアプローチの中に、型通りの愛は感じるけれど、それ以上のものは感じない。一言でいうならば、よくできました。シーレが魅力的なのは破壊的で、不安定で、危うげで、儚くもろく、安定しない極めてプラペートなものだからであり、大衆的な愛の追究ではない。いわゆる愛は、とても陳腐であり、計算高い虚構にしか見えない。本物の愛は、自在に変化し、流れゆく中に存在し、いつでも壊滅の危機にさらされているもので、不断の努力を必要とし、2人の協力は当然のこと周囲や環境も疎かにすることはできない。そのような愛は24時間連続できれば奇跡的であるとさえ考えなければいけないものだ。また、愛は一方的なもの、思い過ごしにちかいもの。という考え方もある。これはウィーンの大公とその妻の関係においてである。



上:私の部屋


上:シャワールーム

続きをどうぞ!

私の日記 3日目

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