このページは旅行記『ギリシャ&アルバニア 2010夏 2010 AUG.3 - AUG. 24  です

2日目 2010年 8月 4日(水)
==午後から、アテネ市内観光===========================
 アブダビ(飛行機)→ 13:30アテネ着
アテネ市内観光
(1)アクロポリス遺跡(世界遺産)
(2)フィロパポスの丘
================================アテネ泊(1/2)==

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上2枚:中東の『アブダビ』上空


上:アブダビ空港。国営のエティハド航空の飛行機に乗ってきたのですが、なぜか私の飛行機は横付けされませんでした。


上:中央に見える建物は、アブダビ空港の管制塔

7:50(アブダビ時間)
 今は小さなカフェで日記を書いています。空港で働いているみなさんの協力によって、パソコン・バッテリーが戻って来た歓びを噛み締めながら、、、

右:カプチーノ(16)、クロワッサン(6、通貨単位不明)でした。現金10ドルを出したら、3ユーロのお釣りが返ってきました。

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9:30 アブダビ発
 予定通りアブダビを飛び立ちました。


上:アブダビで仕入れた機内食。米が細長くなって、羊の肉になりました。

13:30頃 アテネ着
 アテネの入国審査は簡単でしたが、係官のスタンプがとても薄いので2度押されました。それでも明瞭に見えないので困ったものです。それから荷物を受け取り、何の問題もなく空港ロビーへ出ました。アテネ空港のインフォメーション・センターで、北京で小学校の先生をしているチェンさんと一緒になり、市内まで移動しました。アテネ空港は、海外旅行の初心者でも市内まで安心して移動できるところでしたが、2人の方が心強いです。バックパッカーの私たちは地下鉄を予定していました。彼女は市内までの片道切符を、私は3日間有効のチケット(15ユーロで地下鉄以外の交通機関も使える)を購入しました。結局、私はアテネに2日間しかいなかったので、単独で購入したようが安かったようです(1回につき90分有効で1ユーロ。ただし、空港〜市内は別料金。観光客に便利な市バス400番は見ることもできませんでした)。

14:50 アテネの中心地『シンタグマ広場』着
 私たちは、アテネ市の中心ともいえる『シンタグマ』で降りました。そこは、私が宿を探そうとしていた安宿街であり、彼女が北京で予約したホテルがある場所です。とりあえず、彼女のホテル(3つ星)へ行きました。徒歩5分ほどです。


上:地下鉄『シンタグマ駅』の改札口。必要な人だけ自分の切符に自分で時間を刻印します。そうでない人は素通りです。


上:地下鉄構内にあったテレビで放映されていた天気予報。気温は名古屋と同じ、涼しさのかけらも無さそうです。


上:シンタグマの中心にある『噴水』、その奥に見える建物は『国会議事堂』。地下鉄の入り口はその中間、階段の左右にありますが、この写真ではよく分りません。


上:シンタグマの交差点の1つ。重い荷物をもった観光客がたくさんいます。彼らを狙った犯罪者がたくさんいるそうなので、さくさく歩きます。

 彼女は、予約しておいたホテルですんなりチェックインしました。私は空き部屋を尋ねてみました。すると、受付の人が「60ユーロのシングルルームがあります」と言いました。私と彼女は顔を見合わせましたが、それは、彼女が予約した料金が55ユーロだったからです。料金は下がりましたが、私は部屋を見るまでもなく断りました。もっと条件が良い宿があるはずです。ところで、私と彼女は、旅のルート『アテネからメテオラまで鉄道で移動する』が同じです。ギリシャ旅行初心者のコースは、似たようなものになりますが、アテネの滞在時間は違います。私は数日間、彼女は今晩だけです。だらだらとスケジュールを変更することもできますが、私は彼女に「さようなら」を告げ、予定していた2つの宿をチェックし、2つめの宿に決めました。1つめはクーラーが無いので、暑い夜を過ごせいないからです。

15:15 ホテル『アドニス』にチェックイン
 ダブルルーム、シャワー・トイレ・テレビ・朝食付きで50ユーロでした。とても安くて快適で最高のホテルでした。


上:私の部屋305号室

 荷物をおき、散歩へ出かけました。アテネに3泊するつもりなので、初日はゆっくりするつもりでしたが、歩いているうちにアクロポリスまでたどり着きました。


上:アクロポリスの近くで見学した何だか分らない遺跡(画像をクリックすると案内板が表示されます)

16:00

アクロポリス(高い丘の都市)遺跡 文化的世界遺産
 アクロポリスの見所はたくさんありますが、私は(1)ディオニソス劇場、(2)イロド・アティコス劇場、(3)アテナ・ニケ神殿、(4)プロピレア(前門)、(5)パルティノン神殿、(6)エレクティオンの順に見学しました。他の遺跡も見学できる共通チケットを12ユーロで購入しましたが、結局半分以上使いませんでした。それから初めに述べておきますが、私はアクロポリスにそれほど感動しませんでした。凄いと感じたことは、修復作業に対する意気込みです。人類の力ではどうすることもできない自然の風化作用に対して、よく頑張っていると思いました。

(1)ディオニソス劇場
 不勉強なので、特別に紹介することはありません。

上:ディオニソス劇場


上:同上


上:同上。後ろの壁みたいなものの上部に、メインとなる『パルティノン神殿』があります。

. 左;最前列の椅子にある『穴』が面白かったです。トイレではなくて、雨水の排水孔だと思います。

(2)イロド・アティコス劇場
 私は劇場内に入らず、この写真を撮った位置から眺めただけです。アクロポリスの入口からの眺めです。ここは今でも使われているので、日時が合えば観劇できます。


上:イロド・アティコス劇場


上:同上


上:とくに関係ありませんが、、、蝉。鳴いていました。

(3)アテナ・ニケ神殿
 ギリシャ神話で、勝利の女神を『ニケ』といいます。したがって、ニケはいろいろな地方にあります。一番有名なのは、1862年にサモトラケ島(ギリシャ)で発見された『サモトラケのニケ』です。これはフランスのルーブル美術館にありますが、私はこれを初めて見た時、本当に感動しました。何年か後に見た時も、同じように感動しました。死ぬまでにあと何回か観たいです。さて、アテナの勝利の女神『ニケ』は、どかへ飛んでいかないように古代アテナ人に翼をとられてしまいましたが、そのニケを見学することはできませんでした。余談ですが、有名なスポーツ用品メーカー『ナイキ(勝利の女神)』は、ギリシャ語『』を英語『Nike』にして発音したものです。なお、ギリシャ語のでの発音は『ニイケー』。

上:アテナ・ニケ神殿。詳細は分りませんが、工事中でした。一部復元するのではないかと思います。

(4)プロピレア(前門)
 かなり頑張って修復、補修してあるので、その努力に感動しました。下の写真で『真っ白な部分』は、新しく大理石を作ってはめ込んだ部分です。本当によくやっている、と思いまでた。でも、数100年レベルで残すつもりなら、大理石そのものに耐久性の強い樹脂などを注入しなければいけない、と感じました。でもでも、どんなことをしても数1000年レベルになるとダメでしょう。数10000年レベルなら、大地そのものが傾いたり沈んだりすることになります。

上:プロピレア(前門)


上:プロピレア(前門)の部分


上:プロピレア(前門)の部分。写真によって大理石の色が違って見えるのは、色温度設定を撮影時に間違えたからです。すみません。

(5)パルティノン神殿
 下の写真を撮影した位置からパルティノン神殿を観た時、とても嬉しかったです。それ以上の感動は・・・ですが。

上:前門付近から見たパルティノン神殿
 → 神殿正面上部(二等辺三角形の部分)の彫刻は剥ぎ取られ、ロンドンの博物館にある
  ギリシャのパルティノン神殿から剥ぎ取った彫刻(HPレンタカーで周遊するアイルランド、UK 2012から)


上:もうちょっと進んで記念撮影


上:もっと進んで、横から見たパルティノン神殿


上:同上


上:修復した部分。感動は、修復したことにありました。


上:前門の反対側から見たパルティノン神殿


上:ぐるっとひと回りして前門側から見たパルティノン神殿

(6)エレクティオン
 6人の女性の柱が特徴です。

上:エレクティオン。上で見たパルティノン神殿のすぐ隣にあります。うっかりすると、何もないように見えるので、見過ごしてしまいます。


上:エレクティオンにある6つの女性像。ただし、これらはレプリカ(本物ではない)なので、近づいて鑑賞するとがっかりします。

 世界遺産『アクロポリス』の見学はこれでお終いですが、その先端部(写真右)からの眺めは最高の1つです。

 次に、そこからの写真を2枚紹介します。

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上:記念撮影。私の左奥に写っているのは『リカヴィトスの丘』です。この頂上には教会があり、地下鉄と徒歩(あるいはケーブルカー)で簡単に行くことができますが、わざわざ行くことはしませんでした。すでに、アクロポリスでお腹いっぱい! の状態になってしまったのです。疲れているわけではないと思いますが、、、


上:画面中央に見えるのは『ゼウス神殿』。ちょっと望遠にして撮影しました。この時は「これで十分」と思いましたが、旅の最終日に訪問した時は「とても良かった」と感じました。ただ、とても良かったと感じるためには、それまでに約3週間いろいろな遺跡を見ていろいろ思うことが必要です。さもなければ、がっかりする可能性が高いです。

 次に、ちょっと違う角度から見たアクロポリスを紹介します。


上:画面奥に見えるのが『パルティノン神殿』

19:30 フィロパポスの丘
 私は偶然たどりついただけですが、ここはお勧めポイントです。日中はいけませんが、夕方は最高でした。是非どうぞ!! アクロポリスの出入り口から200m弱なので、必ず登って下さい。登るといっても、ほんの10m程度です。素晴らしい眺望が楽しめます。私は、ここで時間を使ってしまい『古代アゴラ』などを見学できませんでしたが、全く後悔していません。


上:フィロハポスの丘。後ろにみえる断崖みたいなものが『アクロポリス』です。その1番右端、足場がいっぱい組んであるものが『アテナ・ニケ神殿』、ほぼ中央に見える何の特徴もない建物が『エレクティオン』、『パルティノン神殿』はこの角度から見えません。


上:同上。


上:記念撮影。一眼レフ・カメラを持った若者2人が撮影に来ていたので、その1人に撮影してもらいました。さて、ここでみなさんに質問です。画面右端にある建物は何でしょう? 答えは2枚上の写真の解説にあります。

 この丘には21時過ぎまでいました。それから、宿に帰ったのですが、夕食の記憶がありません。おそらく、簡単なファースト・フードだったと思います。


続きをどうぞ!

私の日記 3日目

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