このページは旅行記『ギリシャ&アルバニア 2010夏』 2010 AUG.3 - AUG. 24 です |
6日目 2010年 8月 8日(日)
===イオアニア・ぺラマ観光、コフル島のケルキラ旧市街散策===========
午前:イオアニア、ペラマ観光
(1)考古学博物館
(2)旧市街にある博物館2つ
(3)ペラマの鍾乳洞
14:00イオニア(バス)→ 15:20イグメニッツァ15:30(船)→ 17:00コフル島
夜:ケルキラの旧市街
============================ケルキラ泊(1/1)=====7:00 起床、そして、チェックアウト
部屋の窓のシャッターが動かず、部屋がいつまでも暗いので早々に退散しました。ただ、散歩中にトイレへ行きたくなると困るので、バックパックにあったリンゴをかじました。チャンスを待ちましたが、どうも上手くいきそうにないので、荷物をフロントに預け、街へ繰り出しました。宿泊料金はチェックイン時に払ってあるので、あっけないお別れでした。朝8時に開館する考古学博物館を目指します。7:40 朝食
博物館は、街の人に訊ねても良く知らず、地図を見ても分かりにくい場所で苦労しました。何と場所を確認できたので、朝食にしました。大通り沿いを歩いてきたのですが、ほとんどの店が閉まっています。これも、やっと見つけた2軒の店で、ピザとカプチーノが朝食です。ピザはピザ屋さんで買ったのですが、店員の女性は、私が見ていないうちに1番小さなものを選びました。注文しておけば良かったのですが、仕方ありません。朝早いからでしょうか、ピザの切り方が雑で大きさの差が激しく、しかも、彼女の機嫌が悪そうなのです。次に、ピザをかじりながら、近くの店でカプチーノを飲みました。その店先に座っているギリシャ人男性と話をしました。彼は8年ほど国内のラジオ局で勤めていましたが、職を求めてアメリカへ行ったものの就職先が見つからず1ヶ月で帰って来たそうです。アメリカで仕事をするには特別な書類がいるので、諦めたそうです。それで、今は仕事がなくて、ここのテーブルに座っている、ということでした。ギリシャには仕事がない人がたくさんいるのかもしれません。8:00 とある軍事施設の前
何だか良く分かりませんが、太鼓やラッパの音が聞こえます。軍服を着た人達が行進してきて、とある施設の前で整列し、ギリシャの国旗を掲揚しました。国歌を演奏してたのかも知れません。
上:ギリシャの軍の音楽隊? 指揮官がとても良く頑張っていたので好感が持てました。
上:とある軍事施設の前で演奏。そして、国旗掲揚。8:10 考古学博物館
この博物館を含めた市内4つの博物館を見学できる共通チケットを買い(わずか4ユーロ!)、ゆっくり見学しました。展示数は多くありませんが、1時間半も使いました。新しい建物で、見せ方も上手でした。アレクサンダー大王の企画展も良かったです。それでは、下の画像をクリックして考古学博物館を見学してください。
上:考古学博物館。新しい建物で、働いている人々も若く親切でした。
10:00 城壁内にある博物館2つ
それから徒歩で、昨日見学しなかった城壁内にある2つの博物館を見学しました。1つは『アリ・パシャの要塞』、もう1つはそれに隣接する『銀の博物館』です。ただし、展示は「あーっ」て感じで、銀の博物館も「あ」でした。4枚綴りの最後の1枚が残ったのですが、それを使うことはできませんでした。城壁内の北端にある建物の見学に使えるはずでしたが、その窓口で「別料金3ユーロ」と言われました。由緒あるところでしたが、内部見学はしませんでした。わざわざ金と時間の両方を使うようなものではなさそうに感じましたが、後から調べると、これは『イオアニア市立博物館』だったので、見学するべきでした。右:イオアニアの気温は21.0度C
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上:アリ・パシャの博物館の展示物
上:同上
上:ミトロポレオス教会? ミサの最中だったので、内部見学は遠慮しました。
上:市立博物館。見学すべき博物館だったかも知れません。
上:市立博物館の敷地内から見たイオアニア湖と島。この写真は、頑張って綺麗に撮影しようとした成果です。
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上:市立博物館の敷地内で見つけた古いもの
上:昔のお風呂。左:市立博物館の敷地内にあった砲弾。私はこうした破壊するための構造物を見るととても悲しくなります。また、この博物館のすぐ近くに私立博物館がありました。武器ばかりが展示してあったので見学しませんでした(有料1ユーロ)。
これで予定した博物館の見学は終了ですが、ホテルへ戻る途中、城壁の正面にあたるころでちょっとした展示をしていました。無料だから良い、とは言いませんが、ちょっとした街の歴史を感じることができて良かったです。以下の写真2枚は、そこで撮影したものです。
上:城壁内にある小さな博物館にあった『イオアニアの空撮』
上:城壁内にある小さな博物館にあった『イオアニア市街の新旧を対比する写真』ホテルから少し歩いたところにタクシーが1台停まっていたので、隣町ペラマの鍾乳洞へ行きました。昨日、湖畔のインフォメーションで鍾乳洞のポスターを見つけ、そこで仕入れた情報によると、ここからの3〜5kmの距離なので大した料金にはならないでしょう。
10:45 ペラマ着
ぺラマの見どころは『鍾乳洞』なので、何も言わなくてもタクシーは鍾乳洞前に停まりました。私は荷物を降ろし、約束していた料金5ユーロを払おうとしましたが、運転手はメーター通りの料金3ユーロ強だけで良いと言って、お釣をくれました。美しい話です。!1:00 ペラマの鍾乳洞
下の画像をクリックして下さい。別ページにジャンプします。鍾乳洞そのものも楽しめますが、見学を終えた場所からの眺めはとても良いです。イオアニア市街とイオアニア湖に浮かぶ島が望めます。
上:ぺラマ鍾乳洞の入口にある看板
全長1100m、ツアー時間45分、温度17度C。私は全ての荷物を持っていたので、帰りのタクシーは『長距離バスターミナル』まで乗りました。3ユーロ足らずです。それから、昨日、窓口にいた親切なお兄ちゃんからイグメニッツァ行きの切符を買いました(9ユーロ)。
14:00 イオニア発
これからコルフ島へ渡るための港町『イグメニッツァ』へ向います。15:20 イグメニッツァ着
ここで1泊するオプションもありましたが、とあるギリシャ人からもらった情報のように、イグメニッツァは港に面して横に広がっただけの街に見えたので、直ぐ移動しました。バスターミナルから船乗り場まで、200mほどだったと思います。港にはたくさんの切符売り場がありました。船会社もたくさんあったと思います。小さなブースの窓口には、出発時間を書いた大きな札があるので、誰でも簡単に購入できるでしょう。私が到着した時は、15:00発、15:30発、17:00発の船がありました。ただし、コフル島以外へ向う船は、ほんの少しだけ問い合わせる必要があるでしょう。15:30 イグメニッツァ発
出発3分前にチケット(9ユーロ)を買いました。でも、乗船中の車が数台あるので大丈夫です。船旅は快適でした。船室のソファーはゆったりしていて、豪華な気分です。でも、私はデッキに出て、自分の荷物の上に腰掛けました。それから、コーラ(1.3ユーロ)を飲みましたが、とても甘く感じました。コルフ島が見えてくると、わくわくしました。他の乗客も同じように楽しそうに写真を撮っていました。
上:出航前の船のデッキから見たイグメニッツァの街。カラフルなブースが10個写っています。
上:他社のフェリー。コルフ島に到着するまでに、少なくとも3便すれ違いました。
上:遠くに見えるイグメニッツァの街
上:コカ・コーラを1本頂きました(1.2ユーロ)。
上:自写像
上:遠くに見えるコルフ島。先端部分に見える建築物は、世界遺産に指定されているケルキラ旧市街のパレオ・フルリオ(旧要塞)。そもそもコルフ島は大きく、出航して30分後からずっと見えていましたが、大きな特徴がないので気づきませんでした。また、この反対側はアルバニアになります。
上:コルフ島のケルキラ旧市街にあるパレオ・フルリオ(旧要塞)
上:別の角度から見たパレオ・フルリオ(旧要塞)。私はこの旧要塞の近くで宿泊したかったので、すぐにでも港について欲しかったのですが、船はずーっと走り続けました。
上:良い感じのケルキラの街
上:同上
上:同上。エゴンシーレがこんな感じの町並みを描いたなあ、と思いました。
上:遠くになってしまったケルキラの旧要塞(バレオ・フルリオ)。早く着岸してください! とても熱いので歩きたくありません。
上:ケルキラの新要塞(ネオ・フルリオ)。前のは旧要塞です。
上:ケルキラのフェリー乗り場。ようやく到着しましたが、私の目的地はこの写真では見えないほど遠い位置になってしまいました。近くに見えるのは新要塞、旧要塞は遠くて見えないほど小さくなりました。17:00 コフル島着
港から旧市街まで歩きました。船から見ると長い距離に見えましたが、実際は徒歩15分ぐらいでした。それでも私がもたもた歩いたのは、アルバニア行きの船の情報を仕入れる必要があったからです。結局、アルバニア行きの船は、港の西外れから出ること、本日は18:30に出航すること、料金は片道19ユーロであること、チケットは旅行代理店で購入すれば良いこと、が分かりました。
上:ケルキラのフェリー乗り場。暑いので、少し歩くだけで沢山歩いた気分になります。
上:到着した他のフェリー
上:フェリー乗り場にある巨大なコルフ島(ギリシャ、2006年)の写真
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上2枚:ケルキラの町並み。初めて歩く町は人通りも少なく、ぱっとしませんでした。理由は暑いからです。以下の写真も同様です。
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上:ホテル『ヘルメス』
左下:ホテル『ヘルメス』の前の通り。夜になると、たくさんの人通りになるので驚きです。小さな朝市も立ちます。19:00 ホテル『ヘルメス』にチェックイン
1時間ぐらい旧市街を歩き回りましたが、適当な安宿が見つからず、結局1番初めにチェックしたホテルに戻りました。そこはインフォメーションが近くにある、街の中心に位置するホテルです。言い値70ユーロを60ユーロにしてもらいましたが、部屋のランクを下げてしまったようです。単純な値引き交渉にすれば良かったのですが、「安い部屋はありませんか」と申し出たのが失敗の原因です。最終的に満室にならないので、料金だけの交渉にするべきでした。今回の旅は、同じ失敗を何度も繰り返しているので「あららあ」です。そういえば、夏のギリシャはホテルを決めるのが大変、という噂がありましたが、今年は全く違うようです。今春のギリシャ国家経済破綻やアテネでの大型ストライキの影響もあるかも知れませんが、いずれにしてもホテルさえ見つければ、部屋は空いているので苦労しません。値引き交渉もしっかりできるので、夏のハイシーズンという感覚は全くありませんでした。
上:私の部屋。設備は完璧ですが、あまり興味はありませんでした。部屋に荷物を置き、すぐに散策へ出かけました。
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上2枚:ケルキラ旧市街のようす。太陽が傾き、ほんの少しだけ涼しくなり、店が少しずつ開き、観光客も歩き始めています。この街に限らず、ギリシャの夏の日中は猫1匹歩かなくなりますが、夜になると人が増えてくるのです。19:30 旧要塞(バレオ・フルリオ)見学
旧要塞へ入る門は半分閉められていましたが、門番が「無料で10分だけどうぞ!」と勧めてくれたので、一気に一番高いところまで登りました。良い眺めで満足です。そこでノルウェーの人と一緒になり、いろいろ話をしましたが、彼らの質問の1つは「日本とノルウェーの共通点は?」でした。答えは「クジラ」です。彼らも幼いときはクジラを食べていましたが、今はあまり食べないけれど食べるそうです。彼らは、それを当然の食行為だと主張していました。食文化よりも自然かつ常識として認識していました。私も幼いとき、たくさん食べた記憶があります。冷蔵庫の冷凍室に入れてある『鯨の塊』をよく覚えています。日本人の私は、現在クジラを好んで食べる環境にありませんが、チャンスがあれば食べます。食べてみたいです。食材について、他人がとやかく言うのは間違っていると思います。とくに、それを食べて成長し、大きくなってきた歴史をあるものを部外者が禁止するのは人権侵害といえるでしょう。インド人がウシを食べないように、ムスリムがブタを食べないように、クジラを食べない人がいても不思議ではありませんが、そのような考えを持った人が逆に、好んで食べる人に危害を加えることは野蛮な行為です。断じて許してはいけません。
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左上:旧要塞へ渡る橋上からのスナップ
右上:橋を渡ってすぐの位置からのショット
上:角度を変えて写したものここから、下の写真の灯台のように見えるところまで一気に登りました。
上:何だか分らない建築物
右:その前にあったステージ
※ この2枚は帰り道に撮影.
上:頂上で記念撮影。先ほどのポーランド人に撮影してもらいました。奥に写っている建造物も旧要塞の一部ですが、ここが見学できるかどうかは不明です。とりあえず、誰もいないように見えました。
上:ケルキラ港方面を望む
上:ケルキラ旧市街を望む。画面を左右に分断する道は、旧要塞直前にある大きな『スピアナダ公園』の中央にあるものです。この道を真直ぐ行くと、私のホテルになります。また、やや右上に見える大きな建造物が『新要塞』ですが、私は見学しませんでした。
上:同上
上:振り返って、反対側を撮影したもの
上:夕日を浴びて記念撮影する観光客。この後は、グリークサラダの時間!です。
上:同上
上:地元の女性2人。どこの時計が写ったのか不明ですが、旧要塞敷地内で撮影しました20:40頃 ホテル『ヘルメス』の前の店
濁ったビールを飲んでいる人を見つけたので、それを注文してみました。銘柄はコルフ・ビール(3ユーロ)です。とても美味しく、もう1度飲みたかったのですが、結局これ1回限りでした。どこにでも売っている代物ではなかったようです。この店は甘いお菓子を売っている店で、私は2人の男と一緒に立ち飲みしました。良い思い出です。さて、美味しいビールも頂いたので、これから夕食にしましょう。海のものが食べたいです。
上:少し濁った地ビール『CORFU BEER』。ジョッキにアムステルと書いてありますが、中身は違います。ボトルを見てください。とても美味しいビールだったので、あと2回は飲む予定でだったのですが、どこにでも置いてあるものではないようです。私にとって幻のビールになってしまいました。21:10 夕食
近くの大通りに面しているレストランで食べました。海鮮料理のアラカルト(9ユーロ)とビールです。日本の魚料理と比較することはできませんが、タコ、エビ、カジキ、その他何種類かの魚を楽しみました。
上:本日の夕食。テーブル横に大型スクリーンがあり、その音楽映像に見入ってしまいました。ウエイトレスにチップもあげました。合計14ユーロだったので、サービス料も入っていたようですが、、、23:40 消灯
気付けば、そこそこ遅くまで起きていたようです。ところで、コルフ島のケルキラ旧市街(世界遺産)を1人で散策しようと計画している人は、考え直しても悪くないでしょう。ここは大勢で楽しむ島です。1人で滞在するのは、困難を感じることが多いので、近くに来るのでなければ、他の島を選択した方が良いでしょう。とりあえず、世界遺産がある街『ケルキラ』では泳ぐことはできません。もちろん、私は他の島のことを知らないので断言できませんが・・・
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