このページは旅行記『ギリシャ&アルバニア 2010夏 2010 AUG.3 - AUG. 24  です

7日目 2010年 8月 9日(月)
===午後:ケルキラ旧市街散策、夕方:アルバニアへ ==============
アジア美術館(ケルキラ)
 18:30 ケルキラ(ギリシャ)発
     ↓
 20:00 サランダ(アルバニア)着

============================サランダ泊(1/2)=====

7:15 起床
 4:30、部屋が暑くて起きてしまったのは、クーラーを付けていなかったからです。クーラーの電源は部屋の窓と連動していて、窓を閉めると入る仕組みです。その他、この部屋には電話が2台、冷蔵庫、テレビゲーム、ヘヤードライヤー、とてもきれいな洗いたての綿の白いブランケット、非常呼び出しボタンままでついていますが、なぜか2つ星ホテルです。


上:ホテル前の小さな朝市。この他にも5人ぐらいの人が新鮮な野菜を売っていました。ただし、私がカメラを向けると1人の男性がかなり怒りました。それをなだめる人もいて、いろいろでした。

8:45 朝食
 宿泊料金を値切ったので朝食がついていません。そこで、近くのファースト・フード店でサンドウィッチとカプチーノを頼みました。がっつり食べたかったので、野菜なしサンドウィッチを選んでしまい、ちょっぴり失敗です。それから宿へ戻り、ベッドの上で仕事をしました。私は四方を地中海(イオアニア海)に囲まれたコルフ島にいるのですが、簡単に泳げるビーチが近くにないのです。午前中は部屋に閉じこもって仕事をして、午後からアジア美術館を見て、それから旧市街を散策して、18:30の船でアルバニアへ渡る予定です。今回の旅は、ギリシャ(海路)→アルバニア(陸路)→ギリシャの順ですが、今日で初めのギリシャ終了です。


上:本日の朝食

12:00 チェックアウト
 ホテルで時間一杯まで仕事をして、それから荷物を預けて街へ繰り出しました。


上:ホテルの洗面所。充実した仕事ができて満足した私。これでケルキラとお別れです。


上:ケルキラの街の魚屋さん。日本の感覚とはちょっと違い、重さで値段が決まるようです。もちろん、モノによっても違いますが・・・

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上の2枚:街のスナップ


上:聖スピリドン教会。入口は写っていませんが、画面右です。この旧市街の中心にある教会は、他の教会と雰囲気が違いました。おそらく、ケルキラ島の守護聖人『スピリドン』の本物の遺骸が安置してあることが理由でしょう。私も教会内のそれらしき場所をお参りをさせてもらいましたが、とても厳粛でその小さな部屋の内部を拝観する余裕はありませんでした。明後日8月11日に聖スピンドル祭があるという情報もありますが、私はアルバニアに旅立ちます。なお、写真左端の黒服の男性はギリシャ正教の牧師、画面ほぼ中央で青色のビニール袋を持っている少年はロウソクを売っています。


上:旧市街の路地からスピンドル教会の鐘楼を望む。この道の先にスピアナダ公園、旧要塞があります。また、撮影時刻の午後1時はたくさんの人がいましたが、午後3時になると人通りがさっぱり無くなります。以下は旧市街のでのスナップです。

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 散策中にアルバニア行きの船の切符を買いたかったのですが、どこの旅行代理店でも購入できるわけではないようです。ツーリストインフォメーションでも情報を得られず、うろうろ歩くことになりました。すぐに切符は買えませんでしたが、新しいサンダルを買えました。


上:新しいサンダル。日本から履いてきたサンダルは、底がすり減って止め具が完全に浮いてしまいました。その代わりになる新しいサンダルを探してましたが、私の好きなテバの理想的なものが見つけれて最高です。前より履き心地が良くなりました。77ユーロを70ユーロにしてもらい、カードで購入しました。ケルキラ中心地なら夏物セール30%OFFで買えましたが、ここはダイバーズショップ。アルバニア行きチケットを探しにきた港に面した大通りにある専門店なので仕方ありません。品揃え十分で良いものがたくさん置いてあったので満足です。13:30。

14:00 昼食
 ちょっと悲しい昼食になりました。時間を失いたくないので、アジア美術館前の商店でポテトチップスとジュースを購入しました。合わせて4ユーロ以上しました。


上:本日の昼食

14:15 アジア美術館

 下の画像をクリックして、館内を見学しましょう!


上:アジア美術館。左にポスターが4枚ありますが、
左から2枚めにある浮世絵を見てテンションが上がりました。

16:00 ケルキラ散策の終了
 アルバニアへの船が出発する2時間半前から動き始めました。アジア美術館を後にして、ホテルへ向います。荷物を引き揚げ、港まで歩きました。市バスに乗ろうとしましたが、フロントの女子が徒歩で10〜15分だと言うのです。初めてだった昨日は長く感じましたが、知った道なら大丈夫でしょう。土地勘もできたので、私は近道をしながら港へ向いました。途中で教えられたとおりの旅行会社を見付け、アルバニア行きのチケットを購入しました。19ユーロでした。


上:午後4時のケルキラ旧市街。日射しも少しだけ和らいできたような気もしました。


上:ケルキラの長距離バスターミナル。バスターターミナルは中心地から徒歩10分程度ですが、暑いのでとても遠くに感じました。画面左側に木が生えているところがそれです。


上:アルバニア行きのフェリーの切符を扱っている旅行代理店。ケルキラの街に数軒あるだけです。この店は、港の近くにありました。店の壁面の一番下に『ALBANIA』の文字があります。

 港の入り口で、近くのバーでビールを飲むことにしました(写真右)。アルバニア行きの船乗り場は、昨日チェックしてあるので大丈夫です。目的のビールは、昨日飲んだ『コフル・ビール』ですが、4、5軒回ってもダメで、結局『ミソス・ビール(2.5ユーロ)』になりました。その店で、出航1時間前まで日記を書きましたが、そこで働いている青年とも話をしました。彼は今年高校を卒業したばかりの18歳で、ここから30分ほど離れた場所からアルバイトに来ているそうです。彼女はいません。お母さんはコフル島出身ですが、お父さんと祖父はアルバニア出身で、昨夏はお祖父さんの家へ1ヶ月ほど遊びに行っていたそうです。アルバニア人とギリシャ人は仲良しだそうです。 .

 船が出航する1時間前に港へ移動しました。切符を購入した両代理店の人は30分前で良い、と言いましたが心配だったのです。


上:港の外れにあるアルバニア行きフェリー乗り場へ向う。画面左にある肌色の建物が出入国審査所。ここで待機することになります。画面ほぼ中央に立っている人も、同じ船でアルバニアへ向いました。

18:00 ギリシャ出国
 ギリシャ出国は、出航30分前に始まり、とてもスムーズでした。


上:アルバニアへ向うフェリーに乗り込む人々。私は撮影禁止かも知れないと思い、ささっと撮影しましたが、実際は何ら問題ありませんでした。


上:アルバニアへ向うジェリー


上:フェリーの船室


上:高速船『ドルフィン』。私の船は90分かかりますが、この高速船は25分です(料金は同じ19ユーロ)。

18:30 ケルキラ(ギリシャのコルフ島)発
 
定刻通りに船は出航しました。


上:船尾にはためくアルバニア国旗。私の知らない間に、ギリシャ国旗からアルバニア国旗に変わっていまた。ちょっと嬉しいです。


上:この写真には写っていませんが、・・ブクロを持っている婦人もいたので参りました。


上:何やら怪しい建造物が見えてきました。これはアルバニア領です。


上:アルバニア屈指の観光地『サランダ』。しかし、よく観てください。建築中だけでなく、建築途中に崩壊してしまった建物もあります。勢いがあるのかないのか良く分かりません。


上:右の建物は完全に崩壊しています。


上:近づいてきたサランダの街


上:小高い山の頂上には雰囲気の良いレストンランがある『城』があるそうです。


上:サランダの港


上:私は、画面右橋に写っている港に面したホテルに宿泊しました。

20:00 サランダ(アルバニア)着
 ギリシャと時差があるので、時計を1時間を遅らせます。したがって、アルバニア時間で19:00着です。


上:入国審査を終えて、さくさく階段を登り、自分が乗ってきたフェリーを撮影しました。写真下はそのアップです。


上:サランダのフェリー乗り場

19:30 港のすぐ隣にあるホテルにチェックイン
 ちょっとお洒落なホテルで、プールも付いています。バーや食堂からの眺めは抜群と言えるでしょう。そんなことは、チェックインをした後に分かったことですが、私は40ユーロではなく30ユーロの部屋を選びました。シャワー・トイレ、朝食付き、表通りに面した大きなベランダ付きの部屋です。これで30ユーロですから文句は言えませんが、窓に白いレースのカーテンがないので、分厚いカーテンを開けると部屋が丸見えになります。ベランダと部屋の違いは、分厚いカーテンによって作られています。


上:私の部屋。翌朝撮影したので散らかっています。


上:ホテルの食堂テラスから撮影したサランダの海。右端はフェリー乗り場、正面は海水プール(翌日撮影)。

 それから、外を散歩しました。偶然、船で一緒になったアメリカ人女性とアルバニア人男性のカップルと一緒になり、ツーリスト・インフォメーションの場所を教えてもらいました。そこでは、明日訪問予定の『ブトリント』の情報を詳しくもらいました。


上:サランダの海岸に作られた特設遊園地で遊ぶ子ども

右:同上

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上:サランダの海岸に並べられた本を見る少女


上:サランダの海岸で遊ぶ少年達。私の時計はギリシャ時間なので、午後9時半を指していましたが、アルバニア時間は午後8時半でした。その割には暗く、でもでも、子ども大人も楽しそうに遊んでいました。それはとても素敵なことです。遊ぶのはとても良いことです。

20:30 夕食
 夕食は、湖の砂上に机と椅子を置いたファーストフード専門(?)レストランでした。そこで、牛肉サンドウィッチ(150レック)と生ビール(大ジョッキ、200レック)を注文しました。お腹が減っていたので、サンドウィッチに挟んであるフライドポテトがとても美味しかったです。もっと食べたかったのですが、食べ過ぎると太るので我慢しました。このスタイルのサンドウィッチは、昨年(2009年)も東ヨーロッパ諸国で食べて、美味しかった記憶があります。食べにくく、ヘルシーさに欠けるようですが、日本人好みの1品だと思います。


上:本日の夕食。さて、私はここで面白い不満を感じました。椅子とテーブルが簡素で、高級感がないことに不満なのです。私は贅沢ではない、と思っていましたが、実は贅沢になれた人間でした。「自然を感じたい」という願いは、「自然と隔離された場所から」という条件を含んでいたのです。そもそも、「自然を感じたい」と思うことが贅沢です。『人工の世界』と『自然の世界』。この2つの差が大きければ大きいほど満足します。それから、もう1つ別の発見しました。それは『優越感』です。もし、私に他に誰もいないから、これだけの設備で十分でしょうし、もっと簡素であっても満足できます。

21:30 ホテルのテラス
 ホテルのテラスで日記を書いて
います。私のいるホテルの一角、ちょうど100m四方ぐらいが停電になり、大手を振って1等席に座っているのですが、何も見えないのには閉口です。

 アルバニアに入って、少し自分らしい旅ができそうな気がします。自分らしいとは、何でもありのチャレンジ精神、物事が規格化されていないこと、です。旅には時間とお金が存在しますが、それらが無くなったらもっと素晴らしい世界になるでしょう。大昔に人びとや私と一緒に生きている生物の全ては、時間とお金と関係ない世界で生きています。何て素敵なことなのでしょう。それに引き換え、歴史や時間やお金について考えたり悩んだりしている人間は、つまらないものです。私たちは生物の1つですから、基本は金と時間は必要ないのです。そこからスタートすることが大切です。

 これまでの旅で私に声をかけて来た人の多くはニューヨーク、カリフォルニア、イギリスで仕事をした経験がある人です。この他には、ノルウェー、ポーランドです。それぞれに理由があるのですが、アメリカでいろいろなことにチャレンジした人に声を掛けられるのは楽しいことです。英語が堪能なので、つたない私の英語でも話が上手く進みます。


続きをどうぞ!

私の日記 8日目

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