このページは旅行記『ギリシャ&アルバニア 2010夏 2010 AUG.3 - AUG. 24  です

10日目 2010年 8月 12日(木)
===ギロカスタル(アルバニアの世界遺産2/2)観光===============
・ 民家『ゼカタ』
・ ETNOGRAFIK博物館
==========================ギロカスタル泊(2/2)=====

6:50 起床
 外が明るくなっていることに気付き、起きることにしました。夜中に何度か目覚めたかもしれませんが、暗いうちは起きる気がしないのです。ベランダに出ると、山にうっすらと霞がかかっていました。一番高い山でも800mほどなので、このホテルの外も霞んでいたかもしれません。ここの標高は330mです。今はひんやりしていますが、日中は名古屋ほどではありませんが、蒸し暑さを感じます。ところで、起きてから直ぐ気付いたことは、自分が『ですます体(敬体)』を使って思考していることです。昨日までは、いろいろな言葉遣いをしていたのですが、昨日6時間連続して仕事をしたからでしょう。思考言語と様式が変わってしまったようです。何年か前に読んだ熊谷一守の『へたも絵のうち』の影響を受けていることは確かですが、私自身にあった何かと共感していることも事実です。今日は観光より、こまでの旅の写真と日記の整理にします。だから、ろくな写真も文章もないので、興味がない人は読み飛ばして下さい。というより、何もないページになるかも知れません。

6:55 朝食
 昨晩の残り物を頂きました(写真右)。お腹が空いていたつもりだったのですが、全部食べられませんでした。すももは固くて酸っぱくて困りましたが、小さな桃は美味しかったです。目が大きく見開いて本当に目覚めたような気分でした。大きな桃は一番初めに食べたので味が分りませんでしたが、普通に美味しかったと思います。とにかく、桃3つを食べてお腹一杯になりました。

 それから9時過ぎまでテラスで仕事をしました。よく集中できていましたが、お腹が減ってきたので食事に出かけました。

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9:20 2回めの朝食
 ギロカスタルの街の5叉路にあるレストランです。朝早い時間から、紙のテーブルクロスが用意してありました。店のご主人はよても良い感じです。英語は話しませんが、英語のメニューを持って来てくれました。私は焼いたチキンを注文しました。400レックなので、400円ぐらいのものです。主人が調理している間、私は日記を書きました。その途中、1人の男性が入って来て、チャーハンのようなものとヨーグルトを食べていきました。料理が出て来てから5分もかからない出来事だったので、彼は忙しい仕事に就いているのでしょう。私の料理はまだ出て来ません。


上:街のレストランでの2回めの朝食
 
 死ぬほど野菜が美味しいのは何故でしょう。塩が最高に甘く感じます。これは驚くべき事実です。肉はチキンを注文したつもりでしたが、出て来たのはブタでした。味は普通です。これは仕方ないことでしょう。それより野菜にビックリです。もしかしたら、これ以上の野菜は死ぬまで食べられないかも知れません。恐ろしいことです。


上:食堂風景

 食後、ホテル『リラックス』から、ギロカスタルで1番大きなホテルに移動しました。たった25ユーロですが、素晴らしい部屋に移動したのではないかと思います。初めに料金を30ユーロから25ユーロに落として、それから部屋のランクを少しずつ上げていきました。4つほど見て、どんどん上がっていったので、最終的にこのホテルで1番の部屋になってしまった可能性があります。フロントの料金表の最高額は70ユーロでしたが、まさに、その部屋になってしまったようです。意図的にできるようになれば、私は一流商人のような旅人と言えそうです。もう、ずっと宿泊していたい部屋です。

10:50 新しい部屋
 新しいホテルに変わって満足しています。前の人には悪いことをしましたが、これでさらに良い風向きになると思います。


上:ギロカスタル2つめのホテルの部屋(126号室)

 これから朝寝をしましょう。今日な1日ギロカスタルでデスクワークをするだけなので・・・観光もちょっとしますが・・・ちょっとだけです。ビールは我慢しようと思います。とか言っているうちに、眠ってしまいました。


上:私の部屋のテラスからの眺め
 写真2枚を無理に合成しましたが、およそこんな感じです。左の薄茶色の建物が昨日宿泊したホテル、その下にある緑色の屋根がツーリストインフォメーション、その前には一般車が駐車していますが、ここがタクシースタンドであり、近距離バスバスターミナルです。長距離バスターミナルは、ここから1kmぐらい下山した(右へ進む)幹線道路沿いにあります。(上の画像をクリックすると拡大します)

12:00 昨夜と同じカフェ
 部屋が暑くて起きてしまいました。気分転換を兼ねて、昨日と同じレストランへ出動です。そこでは、ネスカフェの缶紅茶とエスプレッソ(大)を頂きました。料金はいずれも100レックです。結局2時間粘ったので、もう少し払っても良い気分です。

14:00 銀行で両替
 銀行は8:00から15:30ですが、パソコンの電気が無くなったので両替に行きました。50ユーロが6685レックになりました。両替率は1333.7なので、サランダより少し悪いのですが、面倒なことは嫌なので、さっくり両替です。いずれにしても50ユーロ、6000円ぐらいのことです。日本やギリシャなら1日で使い切ってしまう金額ですが、アルバニアでは全部使い切れるか心配です。3日か4日ぐらい滞在しますが、これだけで裕福な生活が期待できます。感謝しながら生活しなければ罰が当たる、と思います。慎み深く行動しようと思います。


上:毎度おなじみの5又路
 正面の建物の出っ張りが気になりました。

15:30 昼食
 美味しい朝食を出してくれたレストランへ行くつもりだったのですが、途中で声をかけてきた地元民お勧めの店へ行きました。そのレストランは観光客専用のような気もしましたが、美味しい料理を出してくれました。


上:サクランボジュース、米を丸めてあげたもの、ペッパーを炒めたもの
 いずれも個性的な味で大満足でした。

 それから、次の3箇所を見学しました。
(1) 街の中心にあるモスク
(2) 民家『ゼカタ』
(3) ETNOGRAFIK博物館

16:00 街の中心にあるモスク
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写真左・上:モスク
 5又路から徒歩1分の距離にあります。
 内部見学はできませんでした。


上:昔使っていたと思われる民具?
 何気なく置いてありました。

 次の民家『ゼカタ』へ行く途中、ポーランド、ドイツ、ベルギーの女性と一緒になりました。楽しい仲間です。いろいろ話をしながら歩きました。困ったことは、民家が見付けられないことです。案内標識は1つもありません。それらしい大きな民家を訪ねてみましたが、間違っていました。その家の主人が出てきて、ロシア語やドイツ語を話しはじめましたが、楽しい道草になりました。

16:00 民家『ゼカタ』
 本当の民家ですが、今は人が住んでいないようです。住人は、その隣に新築した家に住んでいましたが、古い家を管理するのは簡単ではないと思います。私たちは200レック支払い、内部見学させて頂きました。


上:民家『ゼカタ』と、赤い服を着たゼカタ婦人


上:今は誰も住んでいない旧民家『ゼカタ』

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上2枚:階段を登ったところ


上:2階部分

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左上:トイレ
右上:作りつけの小物入れ


上:3階部分


上:4階部分


上:反対側を写した4階部分

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上2枚:上の階に行くほど、立派な造りなっていました


上:みんなで記念撮影


上:4階テラス


上:同上
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上:テラスからの眺め(クリックすると拡大


上:テラスからみたギロカスタル城

 民家『ゼカタ』の見学はこれでお終いです。他の場所も一緒に見学したかったのですが、彼女達は翌朝早くギロカスタルを出るので、これから城へ行きます。私はそれに付合うこともできましたが、初めに計画した『ETNOGRAFIK博物館』を選択しました。残念ですが、これでお別れです。

18:00 ETNOGRAFIK博物館
 この博物館はお勧めです。先ほどの民家よりも見どころが多いです。200レックを支払うと、受付の人が一緒に援護で解説しながら回ってくれます。

上:博物館の入口
右上:博物館プレート
右下:入口のアップ
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上:別な角度から見たETNOGRAFIK博物館

 博物館の見学を終えてから、ギロカスタルの街をスナップしました。


上:街のスナップ

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上:公立学校の正門付近にあったものだと思います


上:5叉路(画像をクリックすると拡大します)
 左上にギロカスタル城、左端の道を直進すると私のホテル(タクシー乗り場、インフォメーション)、右端の道を直進すると民家『ゼカタ』や博物館

20:50 夕食
 お酒を飲むつもりはなかったのですが、冷蔵庫に良く冷えてギロキスタス産の白ワインがあったので手が伸びてしまいした。これも仕方ないことです。茎が入っているのではないかと思うような癖のあるワインでしたが、楽しく頂きました。グラスワイン程度なら、何度でも頂いても良いと思う癖です。レバーを焼いたものは普通でしたが、野菜は本当に美味しかったです。驚くほど新鮮さを感じるのは、降水量が影響しているのでしょうか。

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左上:とりあえずよく冷えたワインで・・・
右上:それからメニューをじっくり見て・・・


上:レバーを焼いたもの

22:00 ホテル前のバー
 場所を変えて仕事です。白ワインを500ml飲んでしまったのでろくな仕事はできないと思いますが、何もしないよりましです。頑張ってみます。エスプッソの大を頼んだら、新品ボトルの水も出て来ました。それより、エスプレッソに甘さを感じないのは、豆が多すぎるからで、水を入れると美味しくなりました。邪道のように感じますが、自分で感じる感覚の方が大切です。

 ところで、明日はサランダへ戻ってから海岸線をバスで走ります。どんな旅になるか分かりませんが、アルバニアを旅行するのは楽しいことです。経済的に困窮している感じはありません。ぎすぎすしている感じもありません。なぜなら、すべての男性がビールやエスプレッソを楽しんでいるように見えるからです。女性は何をしているのかさっぱり分かりませんが、きっと同じように人生を楽しんでいるのではないかと思います。男性のお腹は年齢とともにゆっくりと膨らんでいきます。とても美しい曲線を描いているようなので、それもアルバニアが素敵な国である理由です。それにしても、夜、見かけるのは男性だけなのは不思議な気もしますが、それはそれで浮気をする時間がないことを意味しています。女性は女性だけで楽しんでいるのでしょう。日中に見学したETNOGRAFIK博物館では、女性だけのお楽しみ部屋を紹介してくれました。

続きをどうぞ!

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