このページは旅行記『ギリシャ&アルバニア 2010夏 2010 AUG.3 - AUG. 24  です

11日目 2010年 8月 13日(金)
===アポロニア遺跡見学とベラト散策======================
 8:00 ギロカスタル(バス)→ フィラ(バス)→ ブロア(バス)
   →フィラ(個人タクシー)→ アポロニア遺跡
アポロニア遺跡の見学
 ヒッチハイクで、アポロニア遺跡からベラトへ
ベラト散策
=============================ベラト泊(1/2)=====

6:10 起床
7:20 朝食
 朝食開始時間10分前に準備できていました。バイキング形式です。


上:本日の朝食
 とても簡素でコーヒーがありません! お陰で短時間で食べることができて助かりました。卵は白身だけ2つ頂きました。


上:ホテルの食堂のテラスからの風景。オッケーです。

7:40 チェックアウト
 バスの出発まで20分しかないので、タクシーに乗るつもりでしたが、フロントの女性に『ブロア行き』のバス乗り場を確認すると、「歩いていける」と言うので歩くことにしました。確かに下り坂なので、さくさく行けると思いました。でも、私は正確な『バス乗り場』の位置を知りません。それに、私は途中下車しなければいけないので、正確な『バスの行き先(ルート)』を知りません。バスは朝8時に出発することを知っていますが、それを逃すと何時間も待つことになるので、すぐに走りはじめました。えらいことです! 

 でも、間に合いません。

 途方に暮れならが走っていると、後ろから市バスがきました。私は道路の真ん中に出て、思いっきり止めました。そして、「ブロア行きのバス乗り場まで連れて行って!」と頼みました。運転手は、何も言わずにオッケーしてくれました。運の良さは続いているようです。市バスは何台も走っていません。


上:私を拾ってくれた市バス。とっても嬉しかったです!! 30レック。ちなみに昨日乗ったタクシーは300レックでした。

8:00 ギロカスタル発
 長距離バス乗り場でうろうろしていると、アルバニアで英語の先生をしている女性が助けてくれました。ブロアまでの直行バスはありませんが、行き方は2通りあります。1つはサランダ行きに乗って、そこで乗り換える方法。もう1つは、ティラナ行きに乗って『フィラ』で途中下車して乗り換える方法です。後者の方が短時間だというので、それにしました。料金は600レックです。


上:車内風景
 今回はたくさんの乗客がいます。


上:窓からの風景
 朝靄がかかり幻想的でした。

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10:00 幹線道路沿いのレストラン
 
2時間ほど走ったところでエスプレッソブレイク。運転手は食事をしていたのかも知れません。25分ほどいたと思います。


上:勝手にエスプレッソを頂きました。

右上:私のバス
右下:その正面
 ギロカスタル始発、首都ティラナ行きのバスでした。メルセデス・ベンツバスです。

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12:05 ブロア行きのバスの中
 フィラ市近くの大通りで降ろされましたが、抜群のタイミングでクーラー付きのバスに乗り継ぎました。150レックを払ったまでは良いのですが、渋滞です。45分で到着すると言う話だったのですが、どうなるか分かりません。それより、さっきのジャンクションで予定していた『アポロニ』の看板があったのが気になります。あそこでバスを降りるのが正解だったかも知れません。いきなり乗って、いきなり降りるのも大切なことです。運が悪かったのは、バスに乗ってから衝動的にリンゴをかじったことです。とてもお腹が減っていたか、タイミング良く最後のバスに乗り継げたことに満足していたのでしょう。
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12:55 ブロア着
 ブロアに到着しましたが、とても大きな街で、バスが街のどこに着いたのかわかりません。私はアルバニアのガイドブックを持っていないので、この街で何を見れば良いのかわかりません。英語を話せそうな人もいないので、急に帰りたくなりました。もちろん、帰る場所など何処にもありません。

 お腹が減ったので近くの食堂で何か食べようとしましたが、道沿いに何台か停まっている大型バスのうち、ティラナ行きのバスが出発しそうなので乗車してしまいました。13:00の1分前です。これを逃すと、少なくとも1時間は待つことになるので、飛び乗ってしまいました。

13:00 ブロア発
 このバスは、今来た道を戻ることになるので、時間と金の無駄遣いをすることになりますが、この失敗は必要の通過点です。バスの中では、前に座っている女性が英語を少し話せるので車掌さんの通訳をしてくれました。私は自分の行き先を決められずに『うろうろ』してたいましたが、『アポロニア』へ行くことになりました。そこに何があるのかは不明です。ホテルはないということですが、あるかも知れません。

 ここからアポロニアのジャンクション『フィラ』までは、2倍料金の「300レック」と言われました。ぼったくり料金を言われても、それをすんなり払う自分に驚きました。運転手はよそ見ばかりをしていて、車掌にマイクで歌を唱うように強要して歌わせていました。私は鞄にあった洋梨とスモモを食べました。スモモはとても酸っぱいので、身体が熱くなりました。乗客は私を含めて7人でした。

14:15 フィラ着
 フィラの交差点で降ろされた私は、元気よく歩き始めました。アポロニアまでのミニバスがある、ということですが、その気配を感じないからです。何km歩けば良いのか分かりませんが、朝からバスに乗り続けていたので、自分の足で移動することに歓びを感じました。とても暑い時間だったと思いますが、帽子をかぶった上に傘を差し、楽しく歩きました。街の人々は何度か私に声をかけました。誰もが昼寝を考えている時間に、あご鬚を生やした珍しい人間が歩いているのですから当然です。ギリシャ語で「ヤーサス(こんにちは)」と声を掛けられたのも初めての経験でした。ここはアルバニア語を話すアルバニアです。よほど変な外国人なのでしょう。


上:フィラの街
 お昼寝タイムなので閑散としていました。


上:同上

右:アポロニアの道路標識
 標識を見つけた時は「ほっ」としましたが、10kmは歩ける距離ではありません。

14:40 白タクに乗る
 元気はありましたが、白タク(小遣い稼ぎに自分の車で客を乗せるタクシー)に声を掛けられました。観光客料金は20ユーロですが、5ユーロで乗せてもらいました。ここから10kmもあるので、絶対に乗らなければいけない距離でした。言葉は全く通じませんが、良い人でした。未舗装の道を走り、小高い山へ向いました。ここは地元の人が観光に来るような場所ではないので、バスはありません。タクシーはそのまま帰ってしまったので、帰りは誰かの車に便乗させてもらうことになるでしょう。

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上:タクシーの車窓から写した鉄道

15:00 アポロニア遺跡
 入り口には新婚さんが2組いました。結婚式後に、ここで写真撮影をするのが流行っているようです。そこにはデジタル一眼レフやVHSビデオカメラを持ったカメラマンが4、5人いて、私のカメラを目ざとく見つけ、価格を尋ねたり、交換してくれと冗談を言ったり、売ってくと頼んできました。そんなことをしていても仕方ないので、ゲート前にいる人から300レックの入場券を買い、荷物をその人のバイクの近くに置かせてもらい、遺跡を見学することにしました。

 それでは、下の画像をクリックして遺跡の見学をしましょう。

上:アポロニア遺跡の入口

 アポロニアからの帰り道は、徒歩です。でも、100mも歩かない地点でヒッチしました。フランスから旅行に来ている5人家族でした。初めは『フィラ』の街まで乗せてもらう予定でしたが、車内で話をしているうちに、彼らの次の目的地『ベラト』まで乗せていってもらうことになりました。これはとてもラッキーなことです。ベラトに関する情報は全くありませんでしたが、結果として、観光するには良い街で、私は2泊しました。彼らにはとても感謝しています。


上:タール油田
 タールの強い匂いを感じました。油田らしきものがあったので、車を止めて撮影しました。ただ、これは旧式で、現在は使われていないようです。新しいものは写真下にあります。


上:同上
 こちらは新しいタイプで、タンクと一体になっているようです。

18:55 ベトラ着
 楽しいおしゃべりをしているうちに、目的地ベラトに到着しました。彼らのガイドブックの写真のように、民家が崖に張り付つくようになってきました。ホテルがどこにあるか分りませんが、古い橋のところで降ろしてもらいました。本当にありがとうございました!!
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上:私を運んでくれた車
 素敵な笑顔を写すのを忘れてしまいました。

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上の2枚:崖に張り付いている教会
 十字架があるのでキリスト関係でしょう。


上:ベトラの新しい橋


上:ベトラの街

20:00 ホテル『ベラティ』にチェックイン
 とてもたくさんの人が歩いているのですが、ホテルが見当たりません。ようやく見つけたホテルは「最後の1部屋だけが空いています」ということで、あてがわれた部屋は101号室。エアコンがなく、フロント向いた窓が1つあるだけの狭い部屋なのに25ユーロだと言います。ホテルを見つけられない私の足元を見られている気分です。20ユーロでも高いと思いますが、安くするつもりはないようです。私は他のホテルを探しましたが、20分ほど歩いてもダメです。ようやく比較的大きなホテルを1軒見つけましたが、フロントに誰もいないのを見ると満室のようです。仕方ないので、先ほどのホテルに戻り、勢いをつけて20ユーロにしてもらいました。部屋は小さく惨めな気持ちになるので、すぐに散歩に出かけようと思いましたが、ホテルの食堂で1人で食事をしていた男性に声をかけました。しばらくテーブルで話をした後、私達はベラトの街の散歩に出かけました。


上:本日の部屋


上:ベトラの夜景
 川に反射して綺麗でした。それより、たくさんの人が歩いていてビックリしました。誰もがお洒落をしているので初めは気づきませんでしたが、その90%は地元民だったと思います。


 上:同上


上:ベトラの古い橋


上:宿で一緒になった彼と記念撮影

 彼はベルギーの国営テレビ局で働いているそうです。今は夏休みを2週間とって、アルバニアだけの旅をしているそうです。彼の職場では好きな時に休みを取れるそうですが、日数は少なく、年間25日(土日を除く)です。私は自分が教員であることを告げると、ベルギーの教員は夏、クリスマス、3月、それからもう1つ、合計4ヶ月もまとまった休みがあるそうです。それでも教育は大変だから、もっと休みが必要だと叫んでいるそうです。私もその通りだと思います。人を育てるのは大変な仕事なので、それを回復するためには十分な休暇が必要です。それを理解しないと立派な国はできません。日本の国力が落ちてきているのは、教員の多忙化が原因の1つです。

21:30 2人でビール

上:アルバニア産ビール『ティラナ』

 ベラトには異常ともいえるほど沢山の人が歩いていましたが、そのほとんどはベラトの住人です。奇麗に着飾っているので観光客だと思っていましたが、どうも違います。

22:52 ホテルの自室にて
 今日は良いことを悪いことの振れ幅が大きかったと思います。ビールは先ほど飲んだばかりですが、シャワーを浴びてからまた1本飲み始めたところです。ビール『ティラナ』は香りが少なく、氷水を飲んでいるような感じです。温かくなっても、同じようなものだと思いますが、あまり試したくなるものではありません。


続きをどうぞ!

私の日記 12日目

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