このページは、中3地学/takaの授業記録2001 です

火成岩と鉱物の関係
                     2001 10

 このページは2005年夏、4年前の記憶によって書かれたものです。また、画像資料として利用したのはCさんの学習プリントだけです。ほどんど学習内容だけなので、他の年度の学習記録観察14鉱物と火成岩の関係1年(2002年)なども参考にして下さい。

授業前に考えたこと
1 火成岩の色合いとマグマに含まれる鉱物の関係を理解する。この関係が理解できると、岩石への知的好奇心がぐぐっとアップするんだけれど、これまでの経験からして丸まる1時間使っても簡単にいくものではない。
2 6種類の火成岩を見分けられようにさせたい。
3 生徒同士で「火山岩当てクイズ」をさせる。


授業の流れ
1 学習プリントの配付
(1分)
 大きな枠組みを印刷しておきます。図1を見て下さい。これは授業後のCさんの学習プリントですが、私が印刷しておいたものは手書きのような曲がった線です。たったこれだけですが、有ると無しでは全く違います。

図1 授業後のCさんの学習プリント

2 火成岩の復習テスト
(4分)
 6種類の火成岩の名前を正しい位置に書かせて下さい。答えを書く場所は、図1の表の下半分です。正解は左上から順に硫紋岩、安山岩、玄武岩、花崗岩、閃緑岩、斑れい岩です(図2)。漢字で書くか否かは、教科書にしたがって下さい。

図2 図1の下半分から火成岩のスケッチを消したもの

3 火成岩の色合いと粒の大きさの関係の復習(10分)
 まず、火成岩6種類を火山岩と深成岩に分け、それぞれの組織名を答えさせます(図2)。次に、粒の大きさ・冷える速度・固まる場所を関連づけて復習します。さらに、マグマの色合い・マグマの粘り気・マグマの温度を関連づけて復習します。

4 マグマの色合いとマグマに含まれる鉱物の関係(15分)
 いよいよ今日の授業のメインテーマに入ります。そのテーマとは、マグマの色合いと鉱物には図3のような関係があることです。それほど難しいことではないように思いますが、生徒にとっては至難の学習です。つまり、指導する先生にとっても焦りは禁物なので、ゆっくりやるやらなければならないことを初めに注意しておきます。


図3 マグマの色合いと鉱物6種類の関係

(1) 無色鉱物と有色鉱物に分ける
 これまでに学習した6種類の鉱物は、無色鉱物(石英、長石)と有色鉱物(黒雲母、角閃石、輝石、カンラン石)の2つに分類することができます。

(2) 火成岩とマグマの色の関係
・ 白っぽい火成岩は白っぽいマグマからできます。
・ 灰色っぽい火成岩は灰色っぽいマグマからできます。
・ 黒っぽい火成岩は黒っぽいマグマからできます。

(3) マグマの色と鉱物の関係
・ 白っぽいマグマには無色鉱物がたくさん含まれます。
・ 黒っぽいマグマには有色鉱物がたくさん含まれます。

(4) 6種類の分布
石 英: 硫紋岩や花崗岩に多く含まれますが、その他のものにはほとんどありません。
長 石: すべての火成岩に含まれます。
黒雲母: 硫紋岩や花崗岩に多く含まれますが、その他のものにはほとんどありません。
角閃石: 安山岩や閃緑岩に多く含まれますが、その他のものにはほとんどありません。
輝 石: 安山岩や閃緑岩に少し、玄武岩や斑れい岩に多く含まれます。
カンラン石: 玄武岩や斑れい岩に多く含まれます。

5 スケッチ:火成岩6種類(10分)
 これまでに学習したことのまとめとして、もう一度、火成岩をスケッチする。

6 生徒実習:火山岩当てクイズ(5分)
 友だち同士で火山岩の名前を当てあいます。


授業を終えて
 火山岩当てクイズについては、微妙な盛り上がりでしたが、実物の名前を言い当てることができるようになることは本当に凄いことだと思います。

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(C) 2001-2005 Fukuchi Takahiro