このページは中学校1年理科『化学』/takaの授業記録2002です |
基本操作1 マッチ、ガスバーナー
2002 6 17(月)
第2理科室
今日から化学が始まりますが、ガスバーナーを正しく操作できなければ実験が始ま
りません。今日は1時間使って、マッチとガスバーナーの基本操作を練習します。
→ 1999年度の実践がよくまとまっているので参照してください。基本マッチ・ガス
(別ウィンドーで開きます)
(上:1本のマッチを何秒燃やすことができるか実験する生徒達)
<授業の流れ>
1 マッチの基本操作
・ 各自にマッチを5本ずつ配付する
・ 折れたマッチも無駄にしない
→ 短く折れたマッチで何10秒も使えることを演示する
・ 炎を良く見て、マッチを立てたり逆さにしたり寝かせたり回したりする
→ これも演示する
・ マッチの炎や棒では、たいした火傷はしない
→ マッチの炎を触っているところを演示する
→ さらにガスバーナーの炎も手であぶっているところを演示する
(必ず実演してください!!)
・ 『燃えかす入れ』に水を入れない
・ 最後に、燃えかす入れの中のものは『可燃ごみ』に全て捨てる
・ 5本終わったら、自己ベストを黒板に発表する
(上:マッチ1本を燃やし続けた時間の自己ベスト)
(上:炎を見ながら風の量を調節する)
・ 換気が悪いので窓を開けておこなった
・ 当然、風が入ってくるのでその量を調節しなければならない
・ しかし、この調節によってさらに長く炎を持たせることができる
・ 今年の最高新記録は1分25秒だった
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2 ガスバーナー
・ 3つに分解して構造を知らせる
・ しっかり演示する (詳細は、1999年度の実践をご覧下さい)
(上:理科室にあった2種類のガスバーナー)
◎ 板 書
・ ガスバーナーで青い炎ができた人は、先生に確認をもらってから黒板に名前を書く
<評価基準>
1 自然事象への関心・意欲・態度
2 科学的な思考
A 縄文人のように炎を怖れず扱うことができる
3 実験・観察の技能・表現
A 1本のマッチを1分以上燃やすことができる
B 1本のマッチを30秒以上燃やすことができる
B 1人でガスバーナーをつけて消すことができる
4 自然事象についての知識・理解
B ガスバーナーの仕組みを理解できる
授業を終えて
家庭から石油ストーブがなくなり、台所でもガスを使わないで調理する機会が多く
なり、ある女子生徒は炎を見ただけで怯えていた。日常生活で見たことがないし、大
人から「火傷するから注意しなさい」と言われ続けた結果なら当然だろう。
さて、マッチを使うこともほどんどなくなってしまったが、ここでは敢えて学習す
ることにした。自分の手に近いところで火をつけ、その炎を注意深く観察することは
貴重な体験である。人類は炎を自在に操らなければならないし、そのために小さなマ
ッチの炎は非常に有意義であると思う。
火傷事故の原因は炎よりも、目に見えない過熱した液体や固体であることを体験的
に理解させたい。マッチによる軽い火傷なら大歓迎と考えている。