このページは中学校1年理科『化学』/takaの授業記録2002です |
実験13 硫酸と水酸化バリウムの中和
2002 9 12(金)
第2理科室
硫酸+ 水酸化バリウム→ 水+ 硫酸バリウム(白い沈澱)
授業では『水溶液の濃度』や『沈澱物の量』まで扱うことにした。
→ 『3年・中和するときの量』 2001年度も参考にして下さい
(上:水酸化バリウム水溶液の量を一定にして、それに硫酸を混ぜる)
<授業の流れ>
1 中和反応について復習する
2 硫酸と水酸化バリウムの中和反応をまとめる
(上:Aさんの学習プリント)
3 実験方法を知る
<手順>
1 試験管を6本用意する
2 それぞれに2mlの水酸化バリウムを入れる(写真下)
ただし、本実践では水酸化バリウムの量を2mlにしたが、水酸化バリウムの量は5mlにした方がよい。
水酸化バリウムは最高濃度(飽和水溶液)を使っても、硫酸と比較するとモル濃度が低いので生成
する沈殿物の絶対量が少ないからである。また、試験管3本目で中和するように硫酸の濃度を調整
しておくこと。
3 それらの試験管に硫酸を加えてよく振る(写真下)
(なし、1ml、2ml、3ml、4ml、5ml)
4 しばらく放置する
5 できた沈澱の量を調べる
6 実験結果をまとめる
7 試験管ブラシでよく洗う
8 水酸化バリウムを入れたビーカー、ピペットもよく洗う
4 実験する
5 本時のまとめをする
(上:Bさんの学習プリント)
・ 沈澱物の量が正しくまとめてある
・ 透明、不透明についてまとめてある
(上:Cさんの学習プリント)
・ 沈殿物の量が変わらない理由をまとめている
5 時間がある人は『練習問題』を解く
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<評価基準>
1 自然事象への関心・意欲・態度
B 自ら進んで準備・片付けができる
2 科学的な思考
A 実験結果から硫酸や水酸化バリウムの濃度を考察することができる
B 沈澱物の量が変化する理由を正しく説明することができる
3 実験・観察の技能・表現
A 沈澱物の量を自分の実験結果から正確に記録できる
B ピペットで正確に水溶液の量を計りとることができる
4 自然事象についての知識・理解
B 硫酸と水酸化バリウムの中和反応を正しく理解できる
授業を終えて
正しいピペット操作ができれば誰でも成功する。まとめる時間がたくんある
ので、各班で教えあってじっくりプリントに図示させるとよい。また、補助教
材として購入した『ばらプリント』に同様の問題があったので、その練習も行
えば非常に効果的である。
→ 『3年・中和するときの量』 2001年度も参考にして下さい
写真左: 背景には緑色の画用紙を置いた。 |
また、昨年度実践した3年生より、今年度の1年生の方がよく理解していた。
理由は実験前の理論的な説明を少なくして、実験操作を重視したからである。
正しい操作をすれば正しい結果がえらるので、正しく沈澱量の変化を推測で
きるのである。さらに、「今日は簡単できれいで楽しい実験だよ」と宣伝し
ておけば前向きな気持ちで感想や発見を書くことができる。
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中和のまとめ