このページは、Mr.Taka による中学校理科の授業記録:物理学 2年(2003年度)です

 実験1 静電気
              
                   2003 6 9(月)
                   各教室


  今日から電流の分野に入る。
  本来なら「楽しい実験」を導入とするのが、次の理由から教室で行うことにした。

  1 静電気は1年理科実験15いろいろな力で学習済み
  2 生徒達が、2泊3日の稲武野外学習のハイテンションが覚めやらぬ様子
  3 理科のみならず、他教科でも忘れ物が多い現状
  4 これから先、楽しい充実した実験中心の授業が展開される
 
  以上の理由から、しっかりとした学習態度を確認することが最優先課題である判断した。


 <授業の流れ>
 1 静電気の復習


  <指導上の留意点>
  ・ すべて1年生で学習済みなので、さらさらっとやる


  <指導上の留意点>
  ・ 髪の毛を下敷きで擦ると、どちらがプラスになるかは興味ある部分である
  ・ その答えは、
髪の毛は電子を奪われプラスに、下敷きを電子を奪ってマイナスになる
  ・ プラスになるかマイナスになるかは、擦りあわせる物質の組み合わせによって決まっ
   ているが、それについても1年生で学習済み

 2 雷が発生する理由
  
  <指導上の留意点>
  ・ 前時まで『天気』の学習をしていたので興味関心が高い
  ・ 雲の正体は、「水」や「氷」の粒であることを確認する
  

 3 静電気を使った例
  
  <指導上の留意点>
  ・ いずれも深く説明すると分からなくなるので、さらさらっと済ませること
  ・ 教科書を読んで、簡単に解説を加えるだけで良い


  
  (上:Aさんの感想)

  ◎ Bさんの学習プリント
  

  (上:
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 <評価基準>
 1 自然事象への関心・意欲・態度
  A 自分の経験を交えながら、学習内容をまとめることができる
  B 本時の学習内容を正確かつ丁寧にまとめることができる
  C 教科書(第1分野上)を持参することができる

 2 科学的な思考
  B 静電気によって起こるいろいろな現象を、電子の移動から説明することができる

 3 実験・観察の技能・表現
  B 静電気を説明するため、電子をモデル化した図を書くことができる。

 4 自然事象についての知識・理解
  B 静電気について正しく説明することができる


  授業を終えて
  授業内容については、1年生の復習なので高い理解度を示した。
  → 
実験15いろいろな力

  教科書忘れを調べると、約2割りが忘れていた。
  2時間前、教科書を持ってくることを予告し、かつ、その時に持ってきた生徒には
  「今回は特別、教室に置いていっても良い」ことを指示し、前日、さらに確認した
  のにも関わらず、2割りが忘れもの。これでは実験などできるはずがない。

  結構「かちん!」と来たので、全員の教科書と学習プリントを回収し、持ってきた
  生徒の学習プリントに『印』を押してプラス得点を差し上げた。そして、全員が教
  科書を持ってくるまで、理科室で実験しないことを宣言した。

 <当初の、本時のねらい>
  ・ 摩擦で生じる電気を静電気という(雷)
  ・ それは、物質の中に含まれる電子(マイナスの粒)が移動するためである
  ・ 静電気にはプラスとマイナスがある
  ・ 電気の力(引力・斥力)は離れていても働く(コピー機)
  ・ 電子が流れることを『電流』という(蛍光灯、ネオン管)
  ・ ネオン管が光るのはマイナス側
  ・ 雷が光るのは、水や氷の粒が激しく擦れるため
  ・ バンデグラーフを使った実験
  ・ 放電管あるいはネオン管の実験

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